EIGER ULTRA TRAILの抽選に当たった話

2023年10月24日。
Facebookでふと見た大会事務局からの投稿。「Lottery に挑戦しよう!」みたいな内容だったと思う。なるほどアイガーは抽選なのか、後学のためにやってみるか、なんか当たる気がする!くらいの気持ちで必要事項を入力し登録した。

折しも、カナダでのアイアンマングループの狼藉ぶりに、それは酷い、by UTMBになっただけで人が集まると思うなよ、と義憤に駆られていたところ。人の心というものはいい加減なものだ。

2023年10月30日
この日までの応募者が選手の人数枠を越えていたら抽選になります、という事だった気がする。もちろん抽選となった。明日、メールで結果が知らされるとのことだが時間は公表されていない。日付が越えた頃に確認したがメールは届かず。まあいいや、とそのまま寝る。

2023年10月31日
業後、ハセツネや先々週の東京エクストリームウォークの残ダメージと、週末の尚巴志ハーフに向けてランオフし、チェロの練習を始めた。

しばらくしてからそう言えば!と思い出し、メールを開くと事務局から「おめでとう!当選したよ」の一通が。衝撃に近い驚きとともに「やはり当選したか」という思いが頭に浮かんだ。自分でも虫の知らせ的に何となく分かっていたようだ。

しかしどうしよう。
そもそも走力は全く達していない。100kのトレランはまだ完走していない。いつかはあの風景の中走りたいとは思っていたけど、走り始めて4年で、なんか生意気な気がするし。馬鹿だと思われるんじゃないか、とか色々無駄な考えが巡る。(そもそも応募者しなきゃいいのだ)

そしてそんなにお金持ちではない。けどこんな日のために全ての買い物をANAのマイルにしておいたお陰で航空券はタダ(燃油代はかかるが)。呆然としつつもミニマム4日分のドミトリー(なんと一泊8,000円)は押さえておいた。

どうするどうする、
練習しかけのチェロを抱えたまま、3時間ほど呆然としていた。

私の2024年は、これをきっかけに、少し早めにスタートしてしまった。

これが全ての始まり。
人生はおそろしい。

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