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良性発作性頭位めまい症の記録

突然だが、10月の末に良性発作性頭位めまい症というものを突然発症し、ぶっ倒れた。この病名、X(旧Twitter)でもママスタでも5chでもいいから検索をかけてみよう。きっと驚くはずだ。なぜなら、かなりの割合の人が経験しているのだ。そして、残念ながら病院に行っても特効薬はない。

病院に行くとお医者さんからは「1~2週間で治る」と気楽な顔で言われるが、これはごく一部のラッキーな人であると思う。周りを見ていたら、違和感なく生活ができるまで、1か月~3か月は軽くかかっているし、これがPPPDという症状に移行してしまうと、5年~10年選手となる。

こんなに多くの人が経験しているにも関わらず、「たかがめまい」扱いされていることが、私は許せない。行きつけの心療内科の先生いわく、「地獄のような症状」で、「恐怖のあまり」に6~7割は救急車を呼んでしまうということ。さらに、強烈な吐き気でゲロまみれで搬送されてくる人が多いということだった。

というわけで、せっかくなので、私の恐怖体験をここに綴って記録しておこうと思う。これから同じ症状に倒れる人がいたら、是非「同じような人がいたな」と思い出して、パニック状態にならないようにして欲しい。

発作が起きたのは2023年10月26日のことである。

年齢の影響もあろうが、私は体重の増加が気になっていた。45歳を超えてからは水を飲んでも太る。一か月に2㎏のペースで超えていくので、さすがに「ダイエットをしよう」と思い始めていた。

私はオンラインヨガ受講歴3年目だったが、その日はいつもよりも負荷の大き目のヨガを受講してみることにした。いつも呼吸法とか軽いストレッチとか、運動不足の身体に負担をかけないポーズばかりだったので、その日のヨガはなかなか身体に堪えるものだった。

そして最後のシャバ―サナ(寝ポーズ)が終わり、起き上がろうと頭をあげた瞬間である。

目の前の風景が高速でグルグル回転し始めたのだ。

グラングランとかフラフラとかそんなものではない。高速で回る洗濯機の中に突っ込まれて天井を見ている感じとでも言おうか。グルグルグルグルと回るのである。目をつぶるともっと気持ち悪い。暗闇がグルグル回るのだ。

私は「これは脳がやられた!!!!」と叫んだ。

パニック状態に陥りながらも、脳梗塞だとしたらやがて身体が動かなくなると思い、めまいで立とうとしても立てないので、這って玄関に行って鍵を開けた。救急車を呼ぶためだ。

そして襲い掛かる強烈な吐き気。「もう無理無理無理!!!ギブギブ!!!」(注:私は嘔吐恐怖症である)と叫んで七転八倒。

救急車を呼ぶために手元にスマホを持っていたので、グルグル回転がおさまった隙に検索をかける。すると、「良性発作性頭位めまい症」という病名が出てきた。身体に痺れなどもないし、どうやらこれらしいぞ、と思った私は、救急車を呼ぶのを一度やめることにした。

長くなってきたので次回に続く。



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