ニスの目止めについて

ニスを塗る前の木材への目止めの方法とそれらが音質に及ぼす影響について

・オイルベースの目止めの場合はリンシードオイルがベースとして一般的に使用されます。リンシードオイルで処理された木材は木の深さと模様を強調し優れた結果をもたらします。スタンドオイルは粘度が高く塗るのが難しくなりますが視覚効果は処理なしのリンシードオイルよりも優れた結果になります。音色には柔らかさと上品さを与えます。

・水ベースのタンパク質の下地。卵白をベースとしたものは木の質感が非常にはっきりと現れます。比較的柔らかく耐久性が低い。楽器によりダイレクトな音色を与え、より柔らかな音を実現します。

・膠水とミョウバンの混合物の下地。非常に耐久性が高くほぼ防水になる。鋭い音色と優れた浸透性のある音。

・水ベースのカゼインとミョウバンの下地。透明度が高く木の模様の深みが足らない。パワーのある音と浸透性のある音。

木材の硬さ等の質に合わせて下地を選択する必要があります。木が柔らかいほど強い下地を使うのが良いでしょう。

サッコーニの下地。水、砂糖、卵白、アラビアゴム。かなり硬化するためとても柔らい木材には良いです。

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