第三回こむら川前半ピックアップ3選
進捗どうですか?
第十一回本物川小説大賞が終わり、すぐに流した第三回こむら川ですが、マンドラゴラの侵攻を受けスロースタートになっている模様です。
現在のエントリー作品は16作、そのうち15作が完結済みです。
その中から個人的に推し作品を3作選びました。
今回はエントリー作品も少ないので、はじめましての方を中心にして選びました!
闇の評議員は三人いるので、ピックアップされなかったからと言って大賞を逃すことが確定するわけではありません。
マンドラゴラが一息吐いたら、こむら川参加作品についても、好きな作品を応援してくれたり、盛り上げてくれたらうれしいなーと思います。
投稿するだけじゃなくて、良い作品との出会いや、良い作者さんとの出会いのきっかけになればいいなーとも思います。
時と光とツグミ/辰井圭斗
こむら川でははじめましての辰井圭斗さんの作品です。
宇宙へ旅だった幼馴染みのツグミと、僕、二人の様々な差を描いた素敵な作品です。
青春と言うには落ち着いていて、でも愛情と言うには若々しい複雑な感情を見事に描いているじんわりと胸に来る作品です。
主人公とツグミさんの間にある様々な者、非凡なヒロインとそうではない主人公の関係性が本当によかったです。
3000字の短編とは思えないじわっとした温かい読後感が残る素敵な作品でした。ます。
ナインリッヒーズの祝福/きなこ
大学の学祭を通して憧れの女の子と仲良くなるアオハルなお話です。
初めての小説とのことなのですが、そうとは思えないくらい完成度が高いです。
主人公であるメイは、SNSで相互だけれど関わりは薄い同じ大学のなゆさんを推しているのですが……大学祭をきっかけにして二人は徐々に距離を縮めていきます。
なゆちゃんがすごく人懐っこくて「陽の者……」と思っていたのですが、一筋縄ではいかない!という展開もあり、すごく面白かったです。
趣味の楽しさを忘れかけた主人公と、全力で色々楽しむヒロインの素敵な百合作品が読みたい方にオススメの一作でした。
閉ざされた扉……なら開ければいいさ/流々(るる)
名探偵とその助手が、フィアンセの依頼で謎解きをするというお話。
シリーズものらしいのですが、このお話だけ読んでも楽しめました。
登場人物に魅力のある作品で、特に名探偵である武者小路先輩が、すごく好みでした。面倒くさそうな性格なんだけど、憎めない具合がすごい絶妙でよかったです。ことある毎にマイセンのカップを高く持ち上げる仕草がすごく好きです。
ミステリーに付きものである謎も、一方的に投げかけられるのではなくて、種明かしまでキチンとしてあって、読んでいて楽しかったです。
とてもエンタメしている作品だと思うので、エンタメミステリー作品をサクッと読みたい方にはオススメです。
以上、めちゃくちゃ悩んで決めた独断と偏見による前半戦ピックアップ3選でした!
おもしろくないからピックアップしていないというわけではないので、他の作品もどんどん見て、推し作品を応援しましょう!
締め切りまで残り23日!
一作品目を出そうと思ってる方も二作目チャレンジしようと思ってる方もよろしくお願いします。