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海外駐在・生活

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香港駐在までの準備、仕事や生活の実態などを紹介します。
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13・67|香港が舞台の推理派と社会派の融合

以前、香港に行くなら読みたい本を紹介しました。そのときには読めていなかったのですが、駐在前からずっと読みたかった本がありました。陳浩基氏の『13・67』です。帰国してようやく読了しましたので、ここでご紹介したいと思います。 *表紙画像はブクログ通信から引用。台湾版と香港版書影。 *** 1.作品のあらすじAmazonの紹介では、以下の通り記載されています。 華文(中国語)ミステリーの到達点を示す記念碑的傑作が、ついに日本上陸! 現在(2013年)から1967年へ、1人

海外駐在を終えて - これから -

早期帰国から1ヶ月。日本より遠隔から香港の業務をやってきましたが、それも本日で節目となりました。明日より本格的に日本の業務に戻ることになります。今日は、香港でお世話になった同僚たちに御礼のメールを出しました。 *** Dear All, I will transfer to XXX Office as of April 1 and be assigned to the below departments: - A Dept. - B Dept. - C Dept.

香港觀鳥|香港の野鳥たち

香港には、日本で見られない野鳥がたくさんいます。渡り鳥(旅鳥)は11〜3月にかけて増えるので、その時期はバードウォッチングのシーズンといえます。今回は、香港駐在中に見つけた野鳥をご紹介します。 ポケモン図鑑風に... 【野鳥ずかん】 *みつけた  野鳥 25! *つかまえた 野鳥  0! *** では、香港の野鳥の世界へ! コウラウン(紅羅雲|紅耳鵯) 特徴的な冠羽、赤色のほっぺがトレードマーク。色々な所で見かけるザ・普通種。 *撮影日:2019/02/28

海外駐在中にやっておきたいこと

今年も異動の季節が近づいてきました。新型肺炎の影響で時期は多少前後するかもしれませんが、近々海外駐在という方もいらっしゃると思います。今回は、そのような方に向けて、駐在生活を振り返って、私がやっておいた方がいいと思ったことを5つ紹介したいと思います。 *** 1.駐在期間を意識して、本業の業務に取り組む①時間は有限、できることは先延ばしにしない駐在期間は限られており、時間はとても貴重です。駐在先や新しい取引先との関係をつくっていたら、あっという間に時間が過ぎていきます。日

青嶺都市|都会と自然が交わる香港

香港といえば、林立する都会のビル群を思い浮かべるでしょうか?実は、香港には24の郊野公園と14の自然特別区があり、その合計面積は香港全体の40%以上を占めます。表紙の写真も、実は香港なのです。今ではトレイルに年間1,200万人以上の方が訪れるといいます。今回は、香港の自然の魅力について、ご紹介します。 *** 1.香港の自然の魅力ここでは、自然の魅力を大きく3つ挙げたいと思います。 ①都市から圧倒的に近い:バスやタクシーで駅から10分で着く場所もザラにある。そのため、朝

海外駐在をなぜオススメするか

新型肺炎の流行や景気の後退など、暗いニュースが多いですが、こんなときだからこそ、海外に目を向けて、駐在をオススメする理由を書いてみたいと思います。 *** 1.スキルアップに繋がる駐在を通して、これからの時代に求められる、3つの能力を向上させることができたと思います。具体的な能力の内容を順番にご紹介します。 *** ①マネジメント力(事業や組織の運営能力)駐在中は、日本で働いていたときよりも職位が上がる場合が多いです。日本のような階層型の組織ではなく、社長との距離も近

海外駐在の準備や手続きなど

①赴任前、②赴任後、③帰国前、④帰国後に分けて、覚えておいた方が良い手続きを紹介します。実際には、駐在前に派遣元企業から詳しく説明もあると思いますので、その内容に従うようにしてくださいね! *駐在前に会社がくれたマニュアルを参考にしながら、私の経験を踏まえて一部加筆をしています。 *** 1.赴任前①住民票の転出手続き:住所地の市町村役場で転出届を提出します。ただし、住民登録が抹消され、印鑑登録も抹消されるため、実印が必要な不動産や自動車の売買を行う場合は注意が必要です

香港に行くなら読みたい本10選(+α)

私は、新しい国・地域を訪れる前に、その場所に関する本を読むことにしています。理解が深まり、滞在を一層楽しむことができるからです。観光情報はもちろんですが、文化・歴史・社会など、少し踏み込んだ内容も知りたくなります。 今回は、香港に行くなら読みたい、オススメの本10選を紹介したいと思います。ネットでも最新情報は拾えるのですが、体系的に情報を収集したい場合、やはり本は便利です。私の場合は駐在でしたが、観光にも役立つ本を取り上げます。 *私の趣味・関心の偏りもありますが、ご参考

英文履歴書の書き方

今回は、書籍「英文履歴書の書き方」の内容を基に、私の経験も肉付けしながら、ご紹介したいと思います。この本は、以下の点から、とても参考になります。 ・大学院用、様々な業種、オンライン用など幅広く用途を網羅している ・具体例の紹介が充実している(フォーマットも充実) ・履歴書の構成要素、効果的な書き方など、総論が分かる *** 履歴書を書く前に、自分の過去のキャリアが、応募先の企業でどのように役立てられるか、頭の中で整理できているでしょうか?まだでしたら、自分のスキルや経験

新型肺炎と今後の日本からの渡航への影響

今回は、新型肺炎に関する米国と中国の報道・記事をご紹介したいと思います。以前、下記記事でご紹介したサイト(Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE)より、全世界の感染状況(3月4日18:00時点)を確認してみました。その地図が表紙の通りです。 *** 中国大陸が80,270名、米国が127名でした(ちなみに日本は293名)。韓国は5,621名、イタリアが2,502名、イランが2,336名です。中国大陸の

香港の小売売上高、12ヶ月連続の前年割れ

2020年3月2日に香港政府が小売売上高の動向について、プレスリリースを出しましたので、紹介したいと思います。 *** 2020年1月の小売売上高合計は370億香港ドルと推定されましたが、前年同月比(金額ベース)で21.4%減でした。(数量ベース23.0%減) なお、2019年12月の小売売上高合計は前年同月比(金額ベース)19.4%減です。2019年通年では、前年比11.1%減の4312億香港ドル(約6兆円)です。 逃亡犯条例改正案に対する抗議活動の長期化、さらには

海外駐在で語学とどう向き合うか

noteには語学の勉強方法に関する記事が既に数多くありますが、今回は「参考になる!」と感じた記事も引用しながら、私の考え:①語学をなぜ学ぶのか、②語学以前に土台として重要なこと、③駐在中の向き合い方、を紹介したいと思います。 *今回は、語学との向き合い方/考え方を書きます。どのような本・サイト・アプリで勉強したかなど具体的なツールについては、次の機会にしたいと思います。 *** 1.語学をなぜ学ぶのか機械翻訳の精度が日々向上する時代に、語学を学ぶ意味について、まず考えて

香港から見た新型肺炎

香港から急遽帰国して早4日が経ちました。今回は、①香港と新型肺炎、②香港からの日本の見え方、③新型肺炎にどう向き合うか、を書いてみたいと思います。 *内容はあくまでも個人的な主観に基づきます。新型肺炎に対しては、科学的な知見に基づいた冷静な対処が重要なことは言うまでもありません。私は、感染症の専門家ではない点、ご容赦下さい。一方で、今感じたことを記録として残しておくことも有用だと考え、記事にすることにしました。 *** 0.新型肺炎の発生状況のまとめ地図本題に入る前に、

突然の帰国を経て思うこと

コロナウイルスのために、突然、早期帰国を言い渡されていたところですが、昨日帰国しました。通告から10日しかありませんでしたが、お世話になった方への挨拶、荷造り、業務の調整などを急ぎ進めました。 早期の帰国を経て、改めて大切だと感じるのは、以下の2つです。 ・時間は有限、先延ばしせずにやりたいことをやっておくこと ・プラス思考で、チャンス・機会と捉え直すこと 簡単に今の考えを書いてみたいと思います。 *** 1.時間は有限、先延ばしせずにやりたいことをやっておくこと元