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『ゴールデンカムイ』を読んで。~動物が大好き~

こんにちは。
着々と漫画を読み進めている菫青石です。

タイトル通り、『ゴールデンカムイ』を現在発売されている単行本(28巻)まで全て読んでみた。
知人が断捨離のため電子書籍版の同作を買いなおすと言うことで、紙版の単行本を譲り受けたことがきっかけである。

人気作品なので知っている人も多いと思う。(私は単行本を貰うまで知りませんでした。すみません。)
主人公であり元陸軍兵の杉元佐一と、アイヌの少女アシㇼパ、死刑囚や歴史上の人物である土方歳三なんかも出てきてアイヌが秘蔵していた金塊を巡り争いを繰り広げるバトル漫画である。

実は、一度読むことに挫折している。

原因は、姉畑 支遁(あねはた しとん)というキャラが登場したからである。

ゴールデンカムイを12巻まで読んだ人で(姉畑は11巻と12巻に出てくる。)このキャラを忘れてしまうことはまずない。
私の大好きな『ジョジョの奇妙な冒険』もそうだが長編漫画になってくると登場するキャラがどうしても増えてしまい、読んだはずなのに忘れてしまっているキャラというものがある。
だが、姉畑はまず忘れないし、忘れられない。
もし忘れているという人がいたら、おそらく姉畑が衝撃すぎて記憶から排除されるという記憶障害に陥っているものと思われる。

ではその姉畑 支遁とはどんなキャラかというと、本当に動物が大好きな動物学者である。
学者なので、ネット上では姉畑先生と呼ばれていることが多い。

ここまでは問題ない。

なぜなら私も動物が大好きだからだ。冗談やネタではなく、一人で動物園にも行けるレベルにまで達している。(ちなみに、犬がこの世で一番可愛い最強生物だと思っている。)

しかし問題は、「動物が大好き」の「大好き」の意味が姉畑先生と私とでは大きく違っていた点にある。

正直、ここに書くことも憚れるがサクッと言うと
「動物を性愛の対象とし、実際に性行為も行っている」という点である。

うん、引くよね。でも、この記事はもう少し読んで欲しい。

昔、ネットニュースで自分の所有している車を愛してしまい性の対象にしてしまった男性の記事を読んだことがある。海外のニュースだったが、無機物にガチ恋する人がいるくらいだから倫理観的なこともあるだろうが、人間以外の生物をそのような対象として見ることはリアルであり得ない話ではないのかもしれない。

しかし私はこれが生理的に全く受け付けられず、しばらく貰った単行本を放置し、ジョジョの4部(ジョジョの中でも珍しい日常系。他の部と比較して割と平和な話が多い。)を読み返して心の平穏を持ち直していた。そもそも、どんな漫画なのか元所有者の知人から全く聞いていなかったことにこの時気付いた。

私は「見た目も人生もモブそのものの地味かつ平凡な自分が、知らなかったとはいえこんな上級者向けの漫画に手を出したのが間違いだったのだ。」と結論付けた。
そこで、貰っておいてなんだが元所有者の許可をもらった上で、正直もう売ってしまおうと思っていた。
だが、さすがに失礼だな…と思いもう一度挑戦。
姉畑先生の箇所は申し訳ないがサッと読み飛ばす感じで切り抜けた。
結果、読み進めてよかった。

すごく面白い!!!

ギャグ要素がかなり強く、そこがネットでもネタにされがちだが、一つ一つのエピソードはとても丁寧に作られている。
曖昧なまま終わらせず、伏線もしっかり回収。
史実に基づく部分もあるが、説明不足感も破綻するような矛盾もなく読みやすい。
そして週間連載と思えない高い画力。

ただ、今まさにハマったのに最終章に突入らしくちょっと悲しい。
もっと連載して欲しい。

にぎやかしキャラが好きなので、白石(脱獄しまくっている囚人。女性とお金にちょっとダラしないが、いつも陽気で面白い。)が好きだが、一番気になるキャラは陸軍の月島軍曹というキャラである。クールで強くて賢く、激マッチョだが背が低いというキャラなのだが、この“背が低い”ってとこが自分的になんか格好いい。これがギャップというやつなのか…。

だが実は、ゴールデンカムイに挫折したのは一度ではない。
もう一度挫折し、また読み始めて現在に至っている。

つまり二度挫折していることになる。

二度目の挫折は、宇佐美というキャラ(月島と同じ陸軍の上等兵)の特殊能力が発動されたときである。
シャーロックホームズばりに凶悪犯などを探し出すことができる素晴らしい能力なのだ…が………。

それはまた次回にでも書けたらと思う。

今回はここまで。
読んでくださった人がいたら大きな感謝を。



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