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読書会デビュー〜2度目の参加で大失敗〜

実は去年、読書会デビューを果たした。

ずっと参加してみたかったのだが勇気がでずにいたのだ。

結論から言うと、かなり楽しかった。

年齢層はやや高めで長く参加している常連さんが多く、男女の比率は大体半々。
運営であり司会担当の人も参加者もみんなユーモアがあり優しい人ばかり。
この会が5〜6年ほど安定して開催されていることに納得した。

この読書会は自分のおすすめ本を各自が持参してプレゼンするスタイルではない。
予め課題本が提示され、その課題本を読み、与えられたレポート課題もこなしての参加が基本であるが見学のみも可能とのこと。

自分はまずは見学として参加したが、レポート課題は事前に見学者にも教えてもらえるので、自分なりに課題に取り組み、ノートに書いて参加した。

一人一人にきちんと発言する時間があり、司会者はフォローが上手くとても丁寧に会を進行されていた。

参加者も、発言者の感想に関し「そういうのあるよね」とか「それ、自分も思った」とか気軽に意見を言い合える雰囲気で終止和やかだった。
新参者がこういった会に参加する時感じるような “ 古株の常連さんだけが心地良いような、独特の身内だけの盛り上がり ”皆無
私も意見を求められたが、良い雰囲気だったこともありあまり緊張せず答えることができ、仕事以外でのこういった話し合いが新鮮だった。

また、運営者から以下の4点のことを教えてもらった。
・課題本は500円くらいの文庫本で手に入る本が望ましい。
・課題本は運営者から指名された参加者が選ぶ。
・課題本選出者は、なるべく自分が未読の本を選ぶ方が良い。
・批判的な意見がでたらショックを受けると思うので、自分が好きな作品を選ばない方がいいかも。

私は某作家さんの小説をほぼ全て読んでいる。この作家さんの大ファンなわけではないのだが、なんとなく読み続けているのだ。
かなり上から目線の意見だが、「どの作品も一定のレベルでなぜか自分を楽しませてくれる作品を書いてくれる作家さん」と自分の中で位置づけている。
自分にとっては結構不条理な作風の作家さんと思っているが、他の人はこの作家さんの作品を読んでどう思っているのだろうと気になっていたのだ。

もし自分が課題本を選ぶ機会があれば、この作家さんの自分がまだ読んでいない作品にしよう!なぜ自分がこの作家さんの作品をなんだかんだ読み続けているのか、もっと理由がわかるかもしれない…などと勝手に決意しながら、一度目がとても楽しかったので次も参加してみた。(毎月一度開催されている。)

その時に、隣になった男性の参加者とそれなりの時間会話する時間があった。

その際に上述した「もし私が課題本選出者になったら…」あたりの話をしてみた。

しかしこの自分の発言で、大失敗をしてしまった。

男性はサッと顔を曇らせ、私に言った。
「この会は、自分の好きな本を選ばない方がいいというルールでかなり長く上手くやってきている。」
私はその点は理解しているつもりだったので、「私はこの某作家さんのァンなわけではない。強い思い入れのある作品もない。あくまでも、今まで本について語り合う機会がなかったので、皆の意見を聞いてみたいだけだ。」と伝えた。

男性は少し沈黙した後、「この会は〜」と先程と同じことをもう一度私に言った後、以前に自分の好きな作家さんの作品を課題本に選び、その本の内容に肯定的でない意見が出てそれ以降読書会に来なくなってしまった人の話も教えてくれた。
私は再度、「いえ、その人と違って私は好きというわけではなく〜」と答えた。
しかしその後、もう一度「この会は〜」と言われ、違う話題を振られてしまった。

別の話題を少し話した後、男性は違う席へ移動してしまった挙げ句、この会話を聞いていた周囲の人達も少しどうしたらいいかわからない雰囲気になっていた。

とても気まずい…。

私はここで「作家さんも本もこの世にたくさんあるのに、なぜファンでもない作家さんにこだわってしまったんだろう。
じゃあ、違う作品にしますね、とか言って違う話題に移ればよかったのだ。せっかく楽しい会を見つけたのに、雰囲気を壊してしまった。」と強く反省しかなり落ち込んだ。

正直、次の参加は気が引けて参加の申込みをしていない。
また、自分には「自分の気になる本をプレゼンしあうような読書会」の方が向いていたのだろうか…とも思い始めている。

色々な読書会に行ければよいのだが、調べる限り自分の地元ではほとんど行われていないので悩ましいところ。
もっと読書会というものについて、色々情報を得たうえで再度参加するか考えみようと思う。

しかしアウトプットって、こんなにも楽しいなんて思わなかった。
失言してしまったものの、読書会、本当に大収穫である。



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