【ポケカ】ちょっと幸せになれる、お買い物の話。
※全文無料です※
欲しいモノも、聴きたい音楽も、受けたいサービスもなんだって簡単に手に入る2021年。「豊かさの指標」はひとえにお金の量やモノの質ではなくなっています。
色んな業界でモノが溢れ、供給が需要を大きく飛び越えてしまった結果、消費者である僕達が買うモノ・買うルートを選べる立場になりました。
そんな中、僕達がいつも遊んでいるポケモンカードゲーム。これは需要と供給のバランスが逆転している珍しい商品です。新弾の発売日にはカードショップに長蛇の列ができ、適正価格という考えが薄れ、多少割に合わないと思っても買ってしまう人が大勢います。
「どうか買わせてください」という気持ちで商品を手に入れることも増えました。
そうしていつからか「みんなが欲しがっているもの」と「自分が本当に欲しいもの」の区別がつかなくなっている現象をあちこちで見かけるようになります。
僕はラッキーなことに、先日その異変に気づく機会をもらえました。買い物カゴに入れたこの商品は、本当に欲しいものではないかも?と考えるキッカケに恵まれました。
今回はその体験をシェアする回。
それでは、よろしくお願いします!
お金と時間をかけて、疲れを買った。
事の始まりは最新弾の発売日。
僕は「蒼空ストリーム」という拡張パックを1BOX(30パック)買う予定でした。普段ならポケモンカードのオンラインショップや近所のおもちゃ屋さんで何不自由なく買える量です。
でも、この日は違いました。
最近のポケカバブルに伴って、発売日の朝早くから店の前に並ばないと買えませんでした。僕も店頭に並んだのですが、購入制限がかかっていたため、買えたのはたったの5パック。
ポケモンカードは買って開けて終わりではありません。そこに入っているカードの中にお目当てのカードがあり、それらを使って対戦します。同じカードが何枚も必要になることもあります。
それなのに5パック。
必要量からは程遠いパック数です。
朝から並んで、やっとの思いで手に入れて、お金も支払って。そこまでして結局残ったのは疲れと不満でした。今考えてみれば、とても勿体ないことをしたと思います。
お金と時間をかけずに、満足を買った。
発売日から3週間後。
パックは以前品切れのままでした。パック購入を諦めた僕はシングル買いをするためにカードショップへ向かいます。
シングル買いとは、パックから当たる「お目当てのカード」を直接カードショップで買うことです。パックを開けるドキドキ感はないものの、確実にほしいカードを手に入れることが出来ます。
僕の「お目当てのカード」はこんな感じ。これらを含めた自分が本当に欲しいカードだけをお買い物リストに書き出しました。
ここで1つ気づきます。
「思ったより欲しいカード少ないな」
元々買う予定だった1BOXにはカードがランダムに150枚封入されています。そこから当たる僕の「お目当てのカード」は平均して25枚前後。上記リストだけでも60枚あるので、これらを揃えるには数BOX・何百枚という量のカードを買う必要があります。
だから沢山のパックを欲しがっていたのですが、いざ具体的に欲しいものを考えてみると、実はそこまで必要ないと気づきました。
自分が使う分だけシングル買いしたことで1BOX代より安く上がり、浮いたお金でレアカードを購入できました。おそらく1BOX買っただけでは手に入らない大当たりカードです。
この時の僕はとても満足していました。
並んだり大変は思いはせずに、欲しいものだけを欲しい分だけ買って。ホクホクした気持ちでお買い物を楽しんでいました。
体験や時間を買う。
満足できない買い物、満足できる買い物。
「この違いはなんだろう?」と考えた結果、損得勘定が先行する買い物は満足しにくいことを発見しました。
■損得勘定が先行する買い物
「今なら安いから」「〇〇円以上だとポイントが貯まるから」「〇〇円以上だと送料無料になるから」で買った経験は誰しもあると思います。このような買い物はお得"感"こそあれど、本来買わないはずのものを買えばマイナスです。
「何故こんなものを買ったんだ?」と後々思ったら、それは満足できない買い物をしたことになります。
そんな損得勘定が先行するような後ろ向きな買い物に対して、目的に沿った買い物は満足しやすいと思いました。
■目的に沿った買い物
ひとえに「ポケモンカードを買う」と言っても、大切にしたい時間の過ごし方によって買うモノ・買うルートが大きく異なります。僕の場合はこんなポケカ時間を大切にしています。
■僕が好きなポケカ時間
▷じっくり考える時間
カードの使い方を考察したり、面白いデッキを考えたり、あのデッキに勝つにはどんなプレイングが必要か研究したり。
▷誰かとつながる時間
同じ趣味を持っている人と語り合ったり、イベントに参加してつながりを増やしたり、noteを通して考えを発信したり。
この中には、例えば「パックを剥くときのドキドキ感が好き!」というのは含まれていません。もちろんその感覚も好きですが、そのためにポケカをやっているワケではないので優先順位は低いです。あくまでカードを"使う"ことで得られる時間に僕の軸は置かれています。
そんなスタンスで遊んでいるものですから、何もお目当てのカードをパックから引き当てる必要はありません。
答え合わせ
ここまでの話から、先述した2つの買い物は何が違ったのかを振り返ってみましょう。
■「お金と時間をかけて、疲れを買った」話
これを紐解くと『せっかく朝から店頭に並んで、お金まで払ったのに「考える時間・誰かとつながる時間」を得るために必要な資材が揃わなかった』ということです。
「考える時間・誰かとつながる時間」を得るためには、その資材となるお目当てのカードが必要です。これをGETできないと僕は楽しいポケカ時間を過ごすことができません。
今回の買い物は、このコスパの悪さが疲労感の原因であると考えました。疲労というより徒労です。
■「お金と時間をかけずに、満足を買った」話
こちらを紐解くと『普段使っている程のコストを支払わずに「考える時間・誰かとつながる時間」を得るために充分な資材が揃った』ということです。
さらにはレアカードというオマケ付き。
自分が費やせるリソース(お金・時間・労力)の範囲内でお目当てのカードを揃え、それらを元手に楽しいポケカ時間を過ごす環境を整えられたことが満足感の要因であると考えました。
今日のまとめ
あなたの部屋にあるモノ達。
あなたが本当に欲しくて買ったものでしょうか?
他の購入理由がなかったでしょうか?
それを買ったことによって、
どんな時間を得られたでしょうか?
どんな変化があったでしょうか?
昨今のポケカ界隈はモノに飢えています。
簡単にはモノにありつけない状況だからこそ、このnoteがお金の使い方を見直すキッカケになれば幸いです。
それでは、良いポケカライフを!
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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