それアカンやろ〜(スイスワインとマリアージュ#8)
これまで連戦連勝の「料理とスイスワインのペアリング」
「できレースちゃうん?」という声がちらほら聞こえてきました〜
「そない言うんやったらやったろやないか〜」と闘志をたぎらせ、今回は「それアカンやろ〜」と言われそうな食材とスイスワインのマリアージュに果敢にもチャレンジしました❗️
さぁ、どんな結果がでるかお楽しみに〜
アカンやろ食材
今回、試したのは誰もが「それアカンやろ〜」「それにワイン合わせる〜?」と思われる以下の食材たちです。
こうして並べてみると日本の珍味ばかり。
珍味はワインにほんまに合わへんのか?
・らっきょ
・梅干し(はちみつ漬け)
・明太子
・チャンジャ
・納豆
・海苔の佃煮*
・鯖のきずし**
・おしゃぶり昆布
*海苔の佃煮といえば全国的には桃屋の「ごはんですよ」もしくは「江戸むらさき」が有名ですが、関西には「磯じまん」(大阪)と「アラ!」(兵庫)という2大海苔の佃煮ブランドがあります。
地元愛MAXのヘルベティカ森本はもちろん「アラ!」を選びました〜
**酢締めの鯖のこと。概ね西日本では「きずし」、東日本では「しめさば」と呼ぶのが一般的である。
出典 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8D%E3%81%9A%E3%81%97
ワイン
せっかく「アカンやろ〜」と合わせるので、白と赤それぞれ1本ずつ合わせてみました。
白ワインは「ヴィニグマ・シャスラ2019」
スイスを代表する白ぶどう品種のシャスラ。肉じゃがにも合う、「和」との相性バツグンのこのワイン、果たして珍味には合うのか〜
赤ワインは「セッテマッジオ・イルティコッリ2018」
メルロ王国ティチーノ州で造られた「これぞスイスのメルロ!」と言える赤ワイン。
赤ワインと珍味は合わんのちゃうのという声を消すことはできるのか?
果たして結果は?
・らっきょ
(白) いける! お、出だし好調やーん!
(赤) あかーん、にがい!まぁ、あかんのは想定内
・梅干し
(白) 梅干しのはちみつの甘みが増す! おーっ、シャスラやるやん。
(赤) ふつー。もうちょっとおもろいコメントでけへんのかいっ!
・明太子
(白) ちょっと生臭さを感じるものの、明太子がまろやかになり、ワインがすっきりして美味しい!
シャスラー!絶好調になってきたんちゃうのーん!
(赤) 明太子のだし感が増してうまい!スイス代表メルロも調子ええやん
・チャンジャ
(白) 生臭いけど、後味に旨みがくる。一番アカンと思っていた組み合わせが意外や意外。
(赤) いけるやーん、めっちゃ好きな組み合わせ〜
・納豆
(白) シャスラの味の良さが引き出される〜、ちょっと苦味を感じるけど問題なし!
(赤) 最悪〜(涙)。みなさんの予想通りの結果です。
・海苔の佃煮
(白) 海苔の香りが広がる〜
(赤) うまい!アラ!の甘みが増す!
スイスワインが出汁や醤油によく合う、といわれているのにも大きく頷けます!
・鯖のきずし
(白) 生臭い〜(涙)フフフ、世の中そんな甘ないで~
(赤) んっ、そんなに悪くないやん
・おしゃぶり昆布
(白) ワインの苦味が立ち、こりゃあかん、こりゃ昆布のうまみ成分グルタミン酸(ほんまか)とケンカしよった〜
(赤) ふつー
どうですか?全滅と思いきや、意外にワインや食材を引き立たせる組み合わせがあって正直ぼくはメチャ驚きました。
ワインの中にある幾重にも絡み合った味わいや香りが、食材に様々な化学反応を起こしてこのような面白い結果になったのでは、と思ってます~
みなさんもたまには「それアカンやろ〜」のペアリングにチャレンジしてみませんか?
新たな発見があるかもしれませんよ~
今回のペアリングで使用したワインのお求めはこちら
(白) ヴィニグマ・シャスラ2019
(赤) セッテマッジオ・イルティコッリ2018
Beyond the Glass
ワインを通じてスイス文化を日本のみなさまへ
www.vinumhelvetica.com
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