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「South Park」ブルーペ○スってなんやねんwww

アメリカのアニメ「South Park」で、ハリー&メーガンがネタにされたと話題になっていたので、これは面白そうと観てみました。

あらすじは、

「サウスパーク」のメインキャラは主にそこに住む男子4人。
そのひとりカイルの弟アイクが、4カ月も前の女王崩御の動画を未だに見ては泣いている。アイクがPCを占拠しているので、友達とのネットゲームに参加できずに仲間外れになるカイル。

仲間外れになったカイルに、別の級友のバターズがブランディングが大事だと、人のイメージを作るブランディング・マネージメント事務所に連れて行ってくれる。そこは顧客にイメージ戦略のワードを提案してくれる場所。
(ここで提案されるブランディングの最後に、毎回「victim」=犠牲者がある。被害者ビジネス的に、とりあえずなんでもそれを入れておけばOK…的な風刺かとw)

一方、カナダのロイヤルファミリーの王子と妃(これがハリー&メーガンのパロディ)が女王の葬儀後、国民的朝のワイドショーに出てきて、プライバシーが欲しいとプラカードを持って登場。

ジャーナリストへの不満を言うが、王子の自伝(ハリーも自伝「スペア」を出したところ)=王室の暴露話、つまりあなた自身もジャーナリストになってますよね?と言われる。言葉に詰まった二人は逆ギレ、国を捨てると言い、「ワールドワイド・プライバシー・ツアー」で世界中に赴く。

(プライバシーが欲しいと言ってるくせに、世界中に自分たちを晒しに行く…その矛盾をバカにした風刺なわけですよねw)


そしてアメリカのコロラド、辺鄙な田舎のサウスパークに辿り着いて、奇しくもカイルの家の前の家に住むことになる。

家の前でドラム叩いたり、ポロの球をカイルの家に打ち込んで来たり、ここでもプライバシーが欲しいと騒ぎまくる二人に、カイルはウンザリ…。
あまりにムカつくので、学校でそのことを話しても、「またカイルは王子と妃の話してるのかよ…」と友達にもウンザリされ、キーッとなるw

で、もう王子たちのことは無視すると決め込んだカイル。
すると、無視された妃が「私がエスニック女性だから不当に扱ってるんだわ」と言い、王子も「そんなことは許されない!」と憤慨して、自分の青いペニスをだして、カイルの家の窓に擦り付けて関心を引こうとする。

話はこの後、ブランディング・マネージメント事務所でカイルと王子&妃が出会い、そこでブラックな風刺の利いたオチに繋がって行きます。


で、このブルーペニスって何やねん!?って、観ていた私は思ったわけです。←喰いつくところがいつも下品でスイマセン(;^_^A

そこで調べてみると、ハリー王子、兄ウィリアム王子の結婚前に北極に行っており、その時に耳やその他いろんなところが凍傷になったんだと。そしてペニスも凍傷になっていたと、自伝の「スペア」に書いているんだそう。

そしてそのブルーペニス(凍傷ペニス)の状態で、兄ウィリアムの結婚式に出席していたんだとか。(今は治ったそうです)

二人の自己顕示欲にウンザリしている世間を風刺しつつも、作品の為にしっかりハリー王子の「スペア」を読み込んでネタにする、トレイとマット(サウスパークの製作者)www

メーガン妃の、メディアを使ってのイメージ戦略への風刺も切れ味鋭い。

こういうのは日本にいるとあんまりわからない裏ネタだったりするので、時々こういうのを観て、情報仕入れておくのは大事。ウン?大事?…って程でもないけど(;^_^A、洋画とか、海外ドラマとかを観るときに必要な常識になっていたりすることもあるから、あるといいですよね。アカデミー賞の司会者のジョークとかを理解するのにも役立ったりするしw

ぬる~い(というか方向性が違う)日本のアニメに慣れてると、アメリカのドギツイ風刺の利いたアニメを観ると、最初は怯んでしまってドン引きする時もあるんだけど、慣れてくると面白いし、感心するし、日本にもこういうのあったらいいのにと思っうようになってくる。

前クールのドラマ「エルピス」で、麻生太郎のパロディっぽい政治家が出て来たりして、それだけでものすごく攻めてるとか、局を変えないと制作できなかったとか、ものすごく高いハードルを越えたように言われてました。

でも、もっと政権や皇室についても風刺を利かせた作品、ドラマでもアニメでも作ってイイと思うんです。昔の新聞とかでは風刺画とかあった記憶があるけど、最近はトンと見なくなり、エルピスみたいなドラマが本当に珍しくなってしまった。

例えば、森○朗元総理似の爺さんが、どこに行っても話が長く、それもセクハラ、モラハラ発言てんこ盛り。皆に辟易とされてる。家に帰っても男尊女卑半端ないが、全て身の回りのことを妻にして貰わないと何も出来ない。
そんな爺さんが色んな目に遭って、改心する話とかを切れ味鋭く描くとか。

また別の話では、LGBTQ差別発言の某書記官(荒井○喜)と某政務次官(杉田○脈)の子供が実はLGBTQという設定で、ロミオとジュリエット並の悲恋を描いたりとか。

風刺文化が日本であまり育たないのはなぜなんでしょうか?
妙に権力側にも気を遣いすぎる、優しすぎる国民性…いや、でもSNSの罵詈雑言で人殺すぐらいのことしてるわけだし…優しすぎるというよりは事勿れ主義かな。飼いならされた国民性。皮肉の利いた発想力の欠如と、権力に切り込む勇気、覚悟がないメディア=国民性の反映、ということでしょうか?

風刺を理解できない低い知性…というわけではないと思う。でも何か、その分野が発展しない障壁がある感じ…なんなんだろう?🤔 懐の問題?懐の深い人間がいなさ過ぎて、批判されたときに冗談が通じなさすぎる…ということだろうか?マジで怒ったり、マジで擁護したりする人の比率、高そうな気もする…。

風刺という笑いのベールに包みつつも、権力という裸の王様を突く鋭い剣。
笑いというのは共有され伝播されやすい。それを利用して世論を醸成したりも出来る(今回のサウスパークではイメージ戦略のバカバカしさとか)。
日本でも風刺文化の発展、しないかな~。

日本での過激なアニメと言えば「ポプテピピック」とか?www 
ポプテも竹書房とキングレコードばかり敵視してないで、是非とも政権とかもっと大きな権力や日本人のバカバカしいところなんかにも切り込んで頂きたい!!(笑)

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