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【イラスト発注で必要な知識】

ツイッターにツリーで置いてましたが、どっかに行きそうだったのでまとめ直しました。

「著作権」

基本的に作者にある(財産権ともいう)。
譲渡契約をすることも可能な取引もあるが、作者が譲渡をしないと言っている場合は事実上、譲渡交渉は不可。

オンライン系のサービスでは依頼料の1.5〜2倍で交渉されていることが多いように感じる。

「著作者人格権」

公表権・氏名表示権・同一性保持権、の3つからなり基本的に何あっても放棄されることがない。譲渡も不可。作者を守るための権利。

「二次利用料」

契約時に取決めた用途以外への流用の際の利用料。(チラシ依頼なのにWebに使う等)3割〜5割程度で設定されていることが多い。

「契約期間」

※用語としてはバラバラなので詳細は割愛
永久的に利用可能か、契約期間のみ利用可能かの取り決めをしておく場合の項目。月単位や年単位での利用を目的としての権利契約の場合も多いが、恒久的に利用できるかの取り決めは忘れがちなのできっちり確認すること。

「書き込み別の追加料金」

作者ごとに内容やレベル判定は違うために事前に見積をして確認するが、できれば参考画像等を添付して打診するのが良い。
シンプルな人物のみなのか、背景の建物まで必要かによって制作時間も変わってくるため、書き込みが多ければ追加料金となって当然。

「モチーフ追加料金」

サンプル画像が人物1人だけだったのに、販売している商品を書いて持たせたり、場合によっては複数人数にしたり、別の動物キャラクターを増やしたり…そんな場合は人数ごとの追加料金を設定している作者もいる。

「データ形式/色/解像度」

印刷用途ならCMYK/350dpi以上、Webや動画ならRGB/72dpi(Retina用が必要なら倍サイズも)形式での発注を行う。また、両者で必要な解像度も違う。
ベクターデータ(ai/線)ラスターデータ(Ps/写真)等の違いも理解して発注する方が良い。なお、ラスターデータも「Photoshopオリジナル」の元データから、PNG形式(透過できる)やjpeg形式(透過できない)、場合によりsvg形式等色々ある。
でも大体はjpegやpngでの納品が一般的です。
加工可能なオリジナルデータだと別料金が追加になることも…。

「データのサイズ」

印刷媒体なら原寸で使いたいサイズで指定(cm指定からA4等の用紙サイズ等)、Webならpxel単位等で指定する。
なお、ラスターデータの場合は納品時にjpegやpngになっていると原寸以上のサイズで使用は難しく、ぼやけるために最終サイズは事前に確認が必要。

※身内向けの説明文章です※
発注する際の契約事項は、融通を効かせてくれる方もいますし、それぞれの作者さんとの間の取り決めとなりますのでここに上げたものが全部「正しい」とも限りません。

発注側も作者さんに気持ちよく制作していただくためにある程度知識は薄くとも持っておくと良いなぁ。

記事を読んで「コンビニコーヒーでも1杯おごってあげよう!」と思った方はサポート頂けると嬉しいです♪ ※高額はやめてくださいね。あくまでもコーヒー代の足しにさせていただければこれ幸いです(笑