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Beringer (St. Helena AVA)

1875年、ドイツ移民の兄弟Beringerによって作られたワイナリー。Napaの中で最も古いワイナリーのひとつ。

Beringer兄弟は元々Charles Krugで働いていて、ワイナリーを広げるためにこの土地を買ったのが始まり。ワインを作りはじめてすぐに賞賛が与えられ、特にZinfandelとRieslingはNapaのベストワインと言われていた。

Beringer兄弟が亡くなった後は、息子がワイナリーを引き受けたがそのすぐに後に禁酒法が政令された。多くのワイナリーがワイン作りを止める中、Beringerは政府にライセンスを申請し、教会向けのワイン作りで営業を続けた。

禁酒法が解かれた後、Fred Abruzziniをワインメーカーとして迎え、Burgundyスタイルのワイン作りが始まる。それだけではなく、旅行客を呼べるように当時としては珍しいテイスティングルームを作った。

1971年、BeringerがNestleに買われてからは、新しいワインメーカーNightingaleを迎え、全く新しいワインメーキング技術を取り入れた。当時のナパは、レッドウッド製の桶で発酵させるのが王道だったが、コンクリートタンクやステンレスタンクに変え、破砕や圧搾もモダンな機械にアップデートし、高品質な単品種ワインを作るようになる。

1995年、BeringerはオーストラリアのMildarBlass社に買われ、ワイナリーの名前も『Beringer Blass』に変わった。その5年後、同オーストラリアFoster’s GruopのTreasury Wine Estates社に買われ現在に至る。ワイナリー名は『Beringer』に戻った。

教会用のワインを作っていた頃は、たった97エーカーだったぶどう畑も現在はNapa全域に3000エーカー所有している。ぶどう畑縛りのワインが多数。畑によって同じ品種でも違う味のワインとなる。

主なぶどう畑
1. Chabot Vineyard in St. Helena (for Private Reserve Cabernet Sauvignon)
2. State Lane Vineyard in Yountville (for Private Reserve Cabernet Sauvignon)
3. Bancroft Rnach on Howell Mountain (Cabernet Sauvignon, Merlot)
4. Stanly Ranch in Carneros (Pinot Noir, Chardonnay)
ほか多数

主なワイン(ぶどう畑縛りワインが多い)
1. State Lane Cabernet Sauvignon
2. Bancroft Ranch Merlot and Cabernet Sauvignon
3. Private Reserve Chardonnay
4. Nightingale (Botrytised Semillon/ Sauvignon Blanc)
ほか多数

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