父の死から ~「夢枕に立つ」~
今年の2月末、父が突然この世を去りました。非常に長い辛い闘病生活を送り、家族で介護・介助の支えをしてきました。
少しは心の準備というものを意識しつつも、この冬さえ乗り越えられればまだ生き永らえられると考えていました。
痛みや苦しさから辛い様子、傾眠傾向、せん妄状態な様子の時もあり、しっかりとした意識で会話できる日は、3日に1度くらい。
ネガティブな発言をすることもあったことから、どう言葉をかけてあげればよかったのか、もっと会話できればよかったのにという後悔がありました。
あれから2か月と少し経った今日の夜中、その出来事から目を覚ました時には4時頃。
故人が「夢枕に立つ」または「夢の中に出てきた」と言い表せられる夢・経験をしました。
夢の中で私がいた場所は、現在寝ているベッドのすぐ隣、デスクの前に座っていました。
部屋は薄暗い様子で、座っていた椅子の後ろへと目線がいくとそこに人が立っていました。
表情や輪郭はぼんやりとしていたもののすぐに父だとわかりました。
部屋の雰囲気や父が出てきた様子に、生々しさを感じました。
そして父は非常に小さな声で、
「元気にしてるか?」
「...(二言目も何か話していたのですが、なんだったのか思い出せないです)」
最後に「頑張るんだぞ。」と。
父は元々学者ではあったものの口下手なタイプで、伝えたその言葉も父らしく短い言葉でまとめたねと思いました。
思わず涙が出そうになり、「ふぁ、はっ!」と目が覚めました。
今思うと、急死した父が伝えられなかった、最後の励ましの言葉だったのかなと感慨深いものを感じています。
父や誰かに、「今幸せか?」「順風満帆か?」と問われれば、口を噤むでしよう。
紆余曲折を経て次のステージへとスタートし、先行き不安全開な状態にいる今の私に、父が叱咤激励を言ったのかもしれません。
「...あきらめるな。」「頑張るんだぞ。」と
この日の夢、出来事、この言葉は胸に強く刻んでおきたいと思います。
その思いで書き記しました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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