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フィナンシェ…か

久しぶりの投稿です。
かなり間が空いてしまいました🙏

しかも、写真が「書道じゃない」。笑
でも、私が記事を書くんだから
書道に繋がります。

土曜日の夜にやっている
「ジョブチューン」という番組をご存知ですか?
色んな飲食店(チェーン店)やコンビニの食べ物を
その世界のプロが、合格か不合格かを判定。
今週は、ローソンのスイーツを
スイーツ界の巨匠7人が判定しました。

さて、この写真です。

こちらは、ローソンの新商品の「フィナンシェ」。
私も一瞬「ん?」と思いましたが、
審査員たちも、首を傾げて…

鎧塚さんが
「これは、フィナンシェ、として審査する、
ということですか?
フィナンシェは、焦しバターを使うのが定義ですが、
これはどんな風にバターを入れてますか?」

ローソン社員「発酵バター入りのマーガリンを入れてます。」

また別のプロが
「フィナンシェ、ってパッケージに書いてますけど…
フィナンシェってフランス語で、金融(ファイナンシャル)から来てて、金の延棒の形なんですよね。
形も違う、バターも違う、
これ、フィナンシェなんですかね…」

そうそう!これこれ!👆
焦がしバター、の定義は知らなかったけど
(更にアーモンドも定義らしい)
形はこれよね!

形の理由を、ローソン社員は
「カフェでも出せるような、
見た目の可愛さを狙いました。」

ほほー…見た目、ね。可愛さ、ね。

スタジオでは、ネプチューンや
バナナマンが試食しましたが、
みんな「美味しい!」と。

私は……さー、
美味しいのは良いんだけど、
勝手に審査員の気持ちになって
フィナンシェの定義が守られてないのが
なんか悲しくなってきて…
これを認めたらダメじゃない??
きとんと、プロは“フィナンシェ”を学び、
理解し、それを守って来てたのに、
リスペクトしてきたものが守られてない。
これを認めたら、自分もブレちゃう。
崩壊する。

さて、審査結果は。
5人不合格、2人合格。(結果、不合格)

不合格を出した人のコメントは
「私たちは守るものは守らなければならない。
これに合格を出すわけにはいかない。」
「これはフィナンシェを冒涜している。」

なかなか厳しい言葉だけど
超共感。

伝統的なものを“アレンジ”するのは
良いと思うけど、
変えてはいけないもの、定義みたいなものは
変えてはいけないと思うのです。

見た目の可愛さ、派手さ
(今回はドーナツ型にした)
簡単さ、コスト
(今回はマーガリンを使用した)
に走りすぎると、それはもう、
違うものになる。


私は書道をリスペクトしているし、
書道を守りたい。
「書道であるか」。
墨であり、毛筆であり、文字である。

墨は使わない、毛筆も使わない、文字でもない。
仮に、これが、可愛くて派手で、
見た目が素敵で素晴らしいものであっても
「書道」とは言わないで欲しい。
(フィナンシェ、と言わないで、と同じ)

アート書道、も同じ。
「書道」ってついてるんだから、
定義は守って欲しい。

ちなみに…
書道家と書家は、違います。

私は書家ではなく、書道家です。
書道家でありたい、です。

ネーミング、って大事ですね。
消費者は、まずはネーミングで
決めざるを得ない、からね。
実物に即した正しい名前をつけなければ。

フィナンシェ、ではないものに
フィナンシェ、と名付けてはダメね。


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