眠れない夜にはしごをかけて

スカートが揺れる。

風が強く吹いて、なめらかに裾をさらう。

目の前の人のスカートが揺れると、どうしても見てしまうよね。

動物的な本能で動いているものに目がいってしまう。

ごめんね。

だが、自分がスカートをはいているときは、

どれくらい揺れてるか、めくれてるかの感覚がない。

微かに腿に触れる布と、一瞬視界に入るスカートの裾だけでは全くわからない。

たぶん何回かパンツまでめくれていると思う。

汚いパンツの時ではないはず。

はずだ。

ラッキースケベを提供できているならいいのだが、

誰も得しないラッキースケベはテロと同じだと思っているから

どこかでパンツテロを起こしていないか不安になる。

あれ?

よく考えたら、視界にスカートの裾が見えてるなら、ほとんど中身見えてないか?

あれ?

いくら履いているスカートがロングスカートだとしても、なかなかめくれてないか?

割と高い頻度でパンツテロ起こしてないか?

知らないところで誰かの心にダメージを負わせていたんだな。

ごめんな。パンツテロ起こしちゃって。

そりゃバスで隣の席の人に、

脇全開に開いた状態でプリン食われるわ。

ごめんな。パンツテロの代償だと考えたら妥当だよな。

でも君、ギリギリおっぱいに当たらないように食べてるのは評価するよ。

帰りにプリン買って帰ろう。

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