ワイヤレス最&高
ワイヤレスイヤホンを買いました。
これまでワイヤレスイヤホンなんてイキリ倒したやつがつけるもんだと思っていました。
誰があんなもんつけるのかと。
iPhoneのあのワイヤレスイヤホンは、咀嚼したうどんじゃないかと。
みんな咀嚼したうどん耳から出てるぞ、喉と耳が直通なんかと。
そう思っていました。
ワイヤレスイヤホンを買いました。
私は嫌いでした。
小さいケースから取り出すあの豆みたいなやつ。
どっちか失くせばいいとか、左右付け間違えて違和感に苛まれろとか。
すごく思っていました。
ワイヤレスイヤホンを買いました。
ハンズフリー通話をしている人が苦手でした。
普通のイヤホンでさえ、多少ビビるわけです。
スマホを持たずに平気で電話をする姿は、狂気の沙汰でした。
ワイヤレスイヤホンを買いました。
イヤホンを失くしたんです。
初めはiPhoneの変換プラグが壊れて、買い直すのが面倒だったので母にイヤホンを借りていました。
そのイヤホンを失くしました。
やばいなぁ、返さなきゃいけないのになあと思いながら気付けばドン・キホーテにいました。
嫌だなぁ、怖いなぁと思っていたら、気がつけば店員さんを呼んでいました。
ショーケースの中のワイヤレスイヤホンを取ってもらっていました。
家に帰ってちゃんと探せばイヤホンはあるかもしれないし、変換プラグだけ買い換えれば全然使えるイヤホンは他にあるわけです。
気がつけばレジの前に立ち、クレジット支払いでと言っていました。
初めてワイヤレスイヤホンをつけていますが、
こんなに快適だと思っていませんでした。
もっといえば耳からコードを垂らしている人を見ると、えっ、自分まだワイヤレスちゃうん?と心の中のドヤ顔関西人が問いかけています。
しかも気づけばガラスに映る自分の耳元をめっちゃ見ています。
完全にミーハー野郎です。
これまでワイヤレスを馬鹿にしてごめんなさい。
お母さん、イヤホンなくしてごめんなさい。
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