科捜研の女-劇場版-
ついに、ついに映画化した、わたしが心から推しているドラマ
『科捜研の女』。この劇場版を早速観に行ってきた。
※ひとまずネタバレは「なし」でいきます。
前情報で、登場可能な過去のキャラクターが全て揃い、最難関の事件に立ち向かう「科捜研版アベンジャーズ」と聞いて、ずっとワクワクが止まらない日々だった。早く観たい、早くそのワクワクを体いっぱいで感じたい。
なんなら、観にいく前日は興奮で眠れなかった(子どもかっ)。
映画館の、「ド」センターに席を予約し、ワクワクしながらさっさとスマホを機内モードにする。荷物を抱えて、ドリンクは肘掛のホルダーに。そして、ハンカチを握りしめて、他の映画の宣伝を見つめながら、そわそわと、あのおなじみの三角岩の波に重なる「東映」のロゴを待つ。
(この日の上映は、この後にキャストの舞台挨拶の中継があり、実はこれもソワソワの原因)
ドラマファンなら実はこの「東映」ロゴ入りシーンもおすすめポイント。
この瞬間に、あ、「なるほど、ここで!」と思い、そして特別感を感じさせる、ドラマとは違う個々のキャラクターのクローズアップに、ニヤニヤとしていると、事件は思いがけず、とてもショッキングに始まる。
ここからハイスピードで物語は展開していく。
今回は「京都」という舞台の「美」で画面が埋め尽くされる構成になっていて、さすがは京都太秦に大きなスタジオを持つ東映ならではであると感じた。京都の美しさをドラマとしっかりリンクさせていて素晴らしかった。
メインビジュアル(ディザービジュアル)の紅葉もただの雰囲気ではなく、かなり重要なポイントとなる。
「科捜研版アベンジャーズ」のコンセプトのもと、最難関と呼ばれるサイエンストリックに挑む20年来のキャスト達。離れても変わらない距離感と身分が変わっても変わらない関係性は、わたしを含め、往年のファンにはたまらない瞬間だった。
特に、元夫の倉橋さんのことをファーストネームである「タクヤ」とマリコが読んだ瞬間、時間が巻き戻るかのような錯覚をみる。また、科学鑑定監察所の監察官であるマリコの父と、マリコとのやりとりでは、涙無くしては観ることはできない。榊マリコがこの両親に育てられたからこそ、今の榊マリコがあるのだとシミジミ思うシーンだ。
確かに、あのキャラクターが出ていない! なんて部分もあるけど、シーズン5以前のキャラクターは一度取捨選択されていると考えられるので、あまり気にしない方が良いと思われる。
科捜研の女の好きなところは、シーズンごとに器具やシステムがアップデートされていて、サイエンスフィクションなんだけど、フィクションを感じさせない内容と、時事ネタを盛り込んだストーリーで、本当に彼らが存在するのではないかと思わせてくれる所。
それから、榊マリコという人物はあれだけ周りを強引に巻き込んで、敬遠されそうな人物であるのに、最終的にはみんなマリコについていく。あの藤倉刑事部長も黙らせて、むしろ味方に取り込んでしまう。それだけみんなに好かれていて、みんなに信頼されている。
「科学は嘘をつかない」というマリコの名台詞があるが、これはマリコ自信を投影していて、マリコは誰も裏切らない。という事なんだろうとドラマや今回の映画を見ていると思う。
だからみんなマリコを信頼しているんだろう。
人物の中では、私は風丘先生も大好きだ。明るく、ノリがいい。マリコと同じく自分の仕事にプライドと自信を持ってどんな検死にも立ち向かう。その反面、家庭的な部分もあって、実はマリコよりも強いのではないかと思ってしまう。そんな風丘先生も大活躍している。
もちろん、レギュラーのメンバーはいうまでもなく、マリコの命の恩人で、秒でフラれた佐沢先生も、カナダで頑張ってる相馬くんも、とにかく全員で立ち向かう「科捜研の女-劇場版-」。
ぜひ、大きなスクリーンで見て欲しい。絶対に面白いから。
了
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