サンライズ

 今日はかなり頑張ったと思う。ブログ書いたし英語で日記も書いたし勉強したし短編映画の企画書とプロフィールを協力者に送ったし、お弁当を作って朝も昼も8割くらい有機食材(契約してる宅配で日持ちしない野菜がどっさり届いたから)で、お菓子を食べないという誓い(砂糖を摂ると疲れやすくなると聞いたから)も守った。

 『演技のインターレッスン』という本を読んでいるが、単に演出の勉強を越えてまるで自分自身がもっと芯くって生きる方法を探ってるみたいで、セラピーみたい。


 シネマヴェーラで念願『サンライズ』を観た。「田舎だろうと都会だろうと同じように日は登り、沈み、人の営みは変わらない」というテーマ。ボート→走って汽車に乗って街に着いちゃう、という運びにはアガったし、慣れない都会を寄り添っててくてく進んでいく夫婦の歩みに泣いた。湖も本格的で迫力あったし。やっぱりサイレント映画が好き。落ち着くし映画の全てがある。社会の全てはないけど。本当ならずっとシネマヴェーラで寝たり起きたりしたい。だがそうはいかない。自分が生きてる現代も見つめないと。ということで『行き止まりの世界に生まれて』を観た。かなり見応えがある。監督が地元のスケート仲間と周囲の人を子どものときから撮り続けて出来た映画なんだけど、被写体との距離感が絶妙だなぁと思う。家庭内暴力が再生産されていく世界。「喧嘩ばかりしている両親を見て育ったから、結婚なんかしないつもりでいた。でもそうならなかった。結婚したし子どもも産んだ。ずっと一人は嫌。」という、監督のお母さんの言葉、とても正直でシンプルで普遍的で、不毛だ。これが人間だなあと思う。人間関係の限界を知ってるし、自分に上手く対処する能力がないこともわかってるのに、一人ではいられない。そこにはエゴだけがあるのではなく、自分が救われたいのと同じくらい、誰かを救えたらいいのにという気持ちがある。それは何度も裏切られる願いだが、そこに希望もまた宿ることを信じたいというか祈りたくなる。

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