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【好きなワインの見つけ方】③造り手のお話

こんにちは。
今日は、ワインの造り手についてお話したいと思います。

以前の投稿で、自分の好みのワインを見つけるには、大きく以下の三つの要素を考えると良いとお伝えしました。

①ぶどう品種
②生産地
③造り手

同じぶどう品種を同じ生産地で造っていても、造り手が違えばワインの味わいが変わるんですよね😊🍷
ある意味当たり前なのかもしれないですけど、ちょっと不思議ですよね。
今日はそこを少し掘り下げてみます。

まず造り手のタイプとして、例外はありますが規模の大小も含めておおまかに次の三つに分かれると思います。

①高品質→少量生産→高価格販売
②中品質→中量生産→中価格販売
③低品質→大量生産→低価格販売

これはどれが一番良いかというものではなく、飲み手のどんなニーズに対応しているのか?という違いです。

例えば①のタイプでは、人手をかけて畑の手入れをきめ細かく行なったり、醸造所の設備投資を積極的にしたり、コンサルタントや腕利きの醸造家を雇うなどして、たとえ少量しか生産できなくても手間やコストをかけてとにかく品質を高めていきます⤴️

これは価格が高くても良いから、とにかく高品質なワインが飲みたいというニーズに対応しています。
それには前提として飲み手がワインの品質を理解している必要があり、まだワインがそれほど普及していない日本においてはマジョリティではありません。

また、③のタイプでは、そもそもある程度広い土地が必要になりますが、品質は多少落としてでもぶどうの収量を増やして沢山ワインを作り、規模の経済を効かせてできるだけ生産コストを下げて安く仕上げます⤵️

低品質というと少し聞こえは悪いですが、そんなに良いものじゃなくていいから安くワインを楽しみたいというニーズに立派に対応していて、実際日本で流通しているワインの多くはこのようなタイプです。

ですから、そもそも造り手がどんな飲み手をイメージしてワイン造りをしているか?によって、その味わいは変わってきます。

もちろん、気候や土壌に恵まれた銘醸地で造るワインは総じて品質が高くなりますが、そのような産地はぶどうが高値で取引される為にワインの価格も高くなりがちです。

造り手は、全て自社の所有(もしくはレンタル)している畑のぶどうだけでワイン造りをしている場合もあれば、ぶどう生産を専門にしている農家からもぶどうを買ってワイン造りをしている場合もあります🍇

規模の大きい造り手の多くは買いぶどうを使ってワインにしているので、ぶどう生産者との信頼関係が特に重要になります。

そして、ワイン造りにおいては造り手のポリシーや技術的な特徴がワインの味わいにも表れ、例えば赤ワインでは若いビンテージ(生産年)の内からすぐ飲める柔らかいタイプの物から、何年か熟成させてから良さを発揮する重みのあるタイプの物まで様々です。

仕込みの点においても、ぶどうの茎を取って醗酵させるか、茎ごと醗酵させるかで全く味わいが変わります。

近年は割とすぐ飲める比較的柔らかな味わいのワインが主流になりつつあります。
主な理由としては、世界的な健康志向の高まりにより食事がライト化し、それらのヘルシーで軽めの料理に合わせるワインも飲みやすい柔らかな物を求める消費者が増えている為、造り手もそれに応えている傾向があるようです。

ここまで造り手について話をしてきましたが、いかがでしたか?

好きな「ぶどう品種」と、そのぶどうが栽培されている好きな「生産地」まで見つける事ができたら、そこにいる好きな「造り手」にたどり着くのはそう難しくありません。

是非色々な造り手のワインを飲み比べてみて、本当にご自分の好みに合う一本を見つけてみてください。
きっととてつもない充実感を得られると思いますよ😄

それではまた。

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