あらかじめnote 4月2日 しあわせな人魚姫
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4月2日は、童話作家アンデルセンの誕生日から『こどもの本の日』。
というわけで、今回紹介するのはこのお話。
野比家に子連れのお客様が。のび太は女の子を「ベソ子」と呼んでいて、すぐ泣くからこまる、といって遊びに行ってしまいました。
小さな子はかわいがってやらなくちゃ、と嘆くドラえもん。
そこへベソ子が絵本を読んで、と持ってきました。快く応じるドラ。
ベソ子から見たドラえもんはどういう存在なんでしょうね。やたら青いお兄ちゃん、とか認識されているんでしょうか。
タイトルは『人魚姫』でした。
①人魚姫は王子を助け、②声と引き換えに足をもらいますが、③王子が隣の国の姫と結婚し、④泡となって消えたという悲しいお話。
ちゃんと4コマで起承転結に則りつつ要約しているのが漫画力の高さを感じさせます。
本を読み終えるなり、かわいそう、と、ベソ子は泣きだしてしまいました。
ベソ子を泣かせた、と叱られるドラえもん。
ドラえもんは「この本がかなしいからいけないんだ」(!?)と出した道具が、
後に大長編『のび太のドラビアンナイト』でもキーアイテムとして登場する「絵本入りこみぐつ」。
これを使って、絵本のストーリーを変えようというのです。
本を踏んじゃいけませんよ。
それにしても、靴を履いているドラえもんは非常にレア。普段は裸足で外に出てますからね。3ミリ浮いているので汚れないんですけど(片倉設定)。
さて、ドラえもんが絵本の世界に飛び込むと、そこは嵐の海の中。
……ドラえもんは「タケコプター」を持っているからいいようなものの、普通の人が飛び込んだらそのまま溺れてしまうのではないでしょうか。
絵本の世界の出来事が現実に影響するかは……『のび太のドラビアンナイト』をお読みください。
さて、人魚姫は王子を助けたのち、魔女に足を貰いにいくことに。
ドラえもんも同行します。
「どうしても足がほしいのです」
「そのかわり、おまえのかわいい声をもらうが、いいかい」
そこへドラえもんが「ひどい」と一喝。
けちんぼ!そこまで言われては魔女も形無しです。わはははは。
横で見ている人魚姫の困惑顔も良い。
謎の生物の剣幕に圧され、ついにタダで薬をあげることにした魔女。
『リトルマーメイド』のヴィランはとても務められそうにありませんね。
魔女からもらった薬を飲んで足が生えた人魚姫。
ドラえもんはちょうど通りかかった王子様を大声で呼びつけ、これでめでたしめでたし……とはいかず、王子様は隣の国のお姫様と婚約してしまいます。
たまらず談判するドラえもん。
童話の登場人物の間にたって大立ち回りをするドラえもん、という絵面だけで笑えてくるのが反則。隣の国のお姫様絶句してますし。
こうして、無事人魚姫は王子と結婚し、満足げにドラえもんは絵本の世界から出てきたのですが……。
と、いうのが今回のあらすじです。
さて、これは絵本の世界から出るドラえもん。
台詞は赤塚不二夫先生リスペクトでしょうか。
そして、これは別のお話で「絵本入りこみぐつ」を使ったのび太。
あれ?
ドラえもん、靴履いてないですね。不思議。
ではでは。
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