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ディープ・ステートとディープ・チャーチ、バイデンとベルゴリオ:一つの破壊的なドームの表看板(2022年6月4日)

2022年6月4日

マルコ・トサッティ
親愛なる「Stilum Curiae」の友人と敵の皆さん、私たちは、カルロ・マリア・ヴィガノ大司教がフュルミッヒ弁護士と行ったインタビューの第1部と第2部を受け取りましたので、喜んで公開します。お楽しみください。

§§§

「コロナ調査委員会」
ライナー・フュルミッヒ弁護士とのインタビュー

第一部 2022年5月27日

【問1】大司教様、大司教様は、バチカンで奉仕なさっていたときにも、しばしば不誠実な環境におられながらも誠実な方だったことを、多くの人々が知っていて高く評価しています。大司教様はトップ外交官として、特に駐米バチカン大使として、米国の現地の教会に対して教皇の代表を務めておられました。

今日、大司教様とお話しできることは私たちにとって大変光栄なことであり、喜びでもあります。本題に入って、世界の政治状況、特にいわゆるコロナ危機についての評価をお聞きする前に、まだ大司教様のことを知らない視聴者の皆さんに大司教様がどのような方なのかを理解していただくために、個人的な経歴を少しお聞かせください。

【ヴィガノ大司教】最初にまず、あなたに、ライナー・フュルミッヒ弁護士に、そしてあなたの協力者、同僚の皆さんに、心からのご挨拶と、「コロナ委員会」という考えを着想なさったことへの感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。新型コロナウイルス感染症の緊急事態と大量実験の取り扱いに関する真実を求める皆さんの探索は、責任ある者たちを裁き、処罰するための証拠集めに大いに貢献するものです。このことは、「反グローバリズム同盟」(こちらを参照)の創設という観点から重要な貢献となります。なぜなら、このパンデミックの茶番劇の作者は、今日、世界を全面戦争と恒久的なエネルギー危機へと向かわせようとするのと同じ人々だからです。

私の「経歴」については、特に語るべきものはないでしょう。私はカトリックの大司教であり、バチカンでさまざまな責任ある役割を担ってきました。聖座の国務省やバチカン市国行政庁での役割、また、教皇大使としてナイジェリアに、そして最後は、ベネディクト十六世のご意向により米国に行きました。私の悪評は、全く欲しくはないものですが、米国人の元枢機卿セオドア・マカリックの性的スキャンダルや、それに劣らず深刻な位階階級の高位メンバーが関与する事件に関する私の姿勢の結果です。ベルゴリオの支援と保護を享受しているいわゆる「ラベンダー・マフィア」が、これらの恥ずべき事実を隠蔽しようとするのを前にして、使徒の後継者として、私は黙っていることができなかったのです。

【問2】しかし、古い(主流)メディアで大司教様のお名前を検索すると、特にクレムリンのプロパガンダを広め、混乱した発言をしていると非難する中傷的な記事を見つけることができます。よく調べてみると、決してそのようなことはなく、まったく反対であり、むしろ、不誠実な環境の中でも、たとえ個人的な不利益を被ることがあっても、大司教様は誠実な方であるという評判の通りであると私たちには思われます。この美徳が古いメディアによって欠点として再解釈された、大司教様の履歴書の「区切り」(caesura)または「変わり目」(break)はどこにあると思われますか? どういった一線を越えてしまわれたのでしょうか、大司教様の率直さが公的な物語(ナラティブ)にとって危険となったのは、どのような問題だったのでしょうか?

【ヴィガノ大司教】言い掛かりをつけることは、自分たちが恐れ、正々堂々と戦えない敵を排除しようとする人々が使う手段の一つです。この場合には、私は、ディープ・チャーチの支持者たちからも、マカリック事件の時以来、私がスキャンダルや隠蔽を非難してきたベルゴリオの陰謀団からも、不都合な存在とみなされているのです。そして、ここ数年の出来事で、聖座に加えて世界の司教たちのほぼ全員が共謀していることを頼りにしてきたディープ・ステートにとっても、私は同様に不都合な存在なのです。

一人の司教による不協和の声は、特に反論の余地のない事実に基づいて筋の通った苦情を述べるとき、この「教皇職」の下での教会の刷新とされるものと、パンデミックの茶番および集団「ワクチン接種」の両方について、公式の物語(ナラティブ)に疑問を呈する危険があるのです。最近のロシア・ウクライナ危機でさえ、グローバリストのエリート、NATO、米国のディープ・ステート、欧州連合、世界経済フォーラム、全メディア・マシン、そしてバチカンがみな、同じ側に足並みをそろえていることがはっきりと分かります。プーチンのウクライナへの介入は、新世界秩序に対する脅威とみなされていますから、世界規模の紛争という犠牲を払ってでも無力化されなければならないのです。

とは言うものの、もし私が教会の方面で「転換点・決裂点」を特定しなければならないとすれば、それは、ベルゴリオが意図的かつ頑なに隠蔽しようとした共謀のネットワークと、腐敗した聖職者や高位聖職者のスキャンダルを私が非難したそのときと一致するのは、間違いありません。世俗的な面では、2年前の2020年5月に発表した「教会と世界のためのアピール」(こちらを参照)で、健康の緊急事態を利用して行われた静かなクーデターで代表される脅威を非難したことで、一線を越えたように思います。エネルギーと食糧の緊急事態は、戦争の緊急事態に加えて、世界経済フォーラムと国連がかなり前から詳細に記述している憂慮すべき「シナリオ」の一部として常にあります。

そう遠くない将来のある日、ほとんどすべての西側諸国の機関において、これらの犯罪者とその共犯者を裁く法廷が開かれるとき、これらの文書は史上最大のクーデターが事前に計画されていたことの証明となるでしょう。そして、同じことが教会の問題に関しても起こり、第二バチカン公会議を起源とする教理的・道徳的な流れが、聖職者の教理的・道徳的腐敗および同時発生した司牧者たちの権威の否定に必要な前提を作り出したことを証明することになるでしょう。革命の過程は、国家を破壊するためにも、教会を弱体化させるためにも、常にその代表者たちの悪徳や弱さに依存してきたことを忘れてはなりません。

【問3】大司教様、コロナと対策の危機は3年目に入りました。その間、東方での戦争が、特に大規模な政治およびメディアの戦争挑発が加わりました。この展開をどう評価されますか?

【ヴィガノ大司教】基本的な点を明確にしましょう。つまり、ウクライナ危機とは、意図的に挑発されて起きたものです。特に、いわゆる「技術移行」や「グリーンシフト」といった「グレート・リセット」改革を実行するよう世界に強制するために、ディープ・ステートによって、意図的に挑発されたのです。パンデミックの茶番劇に続く、グローバリストの技術官僚(technocrat)によるクーデターの第二段階です。

サイコ・パンデミックは、政府の支配権を掌握するために始められた真の本格的な攻撃の第一段階でした。実際には、今日、彼らは、政治権力を通さずにそれを迂回しようとしているに過ぎません。政治権力は、これまで、彼らの命令を単に実行する者としてしか機能していなかったのです。パンデミックの口実のもとに、彼らは、詳細な人口管理システムを押し付けたのです。それには実験的な遺伝子血清を接種された個々の市民を追跡するシステムなどが含まれています。

(2018年に)ダボス会議でファイザーのCEOアルバート・ブーラはこう言いました。「錠剤に含まれる生体チップを想像してみてください、飲み込むと胃の中に入り、信号を発します。(中略)その応用を想像してみてください、人々を従順に従わせる可能性のことを。(中略)この分野で起こっていることは、とても魅力的なことです」(こちら)。アルバート・ブーラが「起こっていること」と言ったのは、想像上のプロジェクトではなく、既存のテクノロジーについて彼が話しているからです。グラフェンや自己組織化ナノ回路の存在は、1年前に警鐘を鳴らしていた人々を「陰謀論者」と呼んでいた人々でも、今では認めているのです。「アジェンダ2030」に賛同する国々の国民は、今やほとんどが「ワクチン接種済」であるか、あるいはむしろ、その人々は遺伝子組み換えが行われ、その免疫システムは元に戻らないほど損なわれています。

そしておそらく、現在一部の弁護士が非難しているように、遺伝子血清とともに、人々の反応さえもコントロールできるチップを注入し、人々の行動に干渉し、暴動が起きればおとなしくさせたり、軍事介入の口実を得る必要があれば暴力的にしたりすることが可能であることが発覚するでしょう。私たちは世界的なクーデターをはるかに超えたところにいるのです。つまりこれは、人間の人格に対する、つまり人間の自由と良心と意志に対する、最大にして最もセンセーショナルな前代未聞の攻撃なのです。

ワクチンキャンペーンや治療法、封じ込め対策や都市封鎖について決定しなければならない人々が、大手製薬会社や、永遠のパンデミックと永遠のブースター・ワクチンについて理論立てているビル&メリンダ・ゲイツ財団から資金提供を受けているのです。そのことを考えると、緊急パンデミックの場合に各国の保健システムに対する主権をWHOに与えることによって生じるリスクがどれほど大きいかが十分に想像できるでしょう。

WHOで投票される予定だった決議案でさえ――少なくとも今のところ回避されています(こちらを参照)が――、グローバリストの共同統治(synarchy)による完全支配の方向に向かっています。したがって、実験的遺伝子血清の副作用を隠そうとする軽蔑すべき試みで、WHOが今、サル痘とされるもので警鐘を鳴らしているとしても、驚くべきことではありません。その症状は、mRNA「ワクチン」(こちら)の副作用と不思議なほどよく似ています。WHOと欧州医薬品庁(その75%は大手製薬会社から資金提供を受けています)は共に、明らかな利益相反状態にあり、製薬業界に完全に依存していることが明らかになっています。

ロシア・ウクライナ危機については、ネオナチ過激派によるウクライナのロシア語を話す少数派への民族迫害を終わらせるための平和活動であるべきだったものが、意図的かつ過失的に戦争に変質してしまいました。プーチン大統領はミンスク議定書を尊重するよう国際社会に何度も訴えましたが、誰も耳を貸しませんでした。

なぜでしょうか? これが絶好の機会であったという単純な理由のためです。

第一に、代替エネルギー源への移行と、この移行が象徴するすべてのビジネスを強制するために、世界的なエネルギー危機を即興的に作り出す好機だったのです。有名な「エコロジーへの移行」は、誰も賛成投票しませんでしたし、これはエリートに隷属する官僚が押し付けてきたことにすぎません。しかし、危機がなければ、企業や個人がこの「エコロジーへの移行」を行うように強制する道具として、ガスやガソリンの値上げを押し付けることが、いかにしてできるのでしょうか?

第二に、多国籍企業による世界経済にとって無用または有害とみなされる企業を、統制のとれた冷酷な方法ですべて破壊するためです。何百万もの職人的企業、欧州の国々--特にイタリア--をユニークにしている中小企業は、閉鎖を余儀なくされました。なぜなら、都市封鎖およびサイコ・パンデミックのルールによって引き起こされた災難の後、ガスと石油の価格上昇が引き起こされたからです。しかもこの価格上昇は、「市場」による犯罪的投機によるもので、さらにロシア連邦には一銭も余分に利益を得ることないようになされました。

このすべては、NATOの命令を受けて制裁を課すという手段で -- それを課した者に跳ね返ってくる制裁によって -- 欧州連合が望んだことです。伝統的な経済の崩壊は、予期せぬ紛争による不幸な結果ではなく、むしろグローバルマフィアの計画的な犯罪行為による結果であり、それに比べれば、伝統的なマフィアの存在が有益な協力関係のようにさえ見えます。この破壊的な作戦の恩恵は、倒産価格で企業や不動産を入手できる多国籍企業や、何百万人もの新しい貧しい人々への融資で利益を得る金融会社にあります。

ここでも、エリートのイデオロギー的な――そして地獄のような――目的は、単に利益を上げることだけを目的とする経済的支配者の共犯を利用するものです。戦争によって、軍事産業と、それに劣らず繁栄している情報技術産業と傭兵業は、有利な取引を結ぶ好機を得ました。この取引によって、彼らは、ウクライナに武器と支援を送ることに票を投じた政治家に惜しみなく報酬を与えているのです。

第三に、ウクライナ戦争の目的の一つは、細菌による大量破壊兵器が製造される生物学研究所(バイオラボ)に資金を提供するメタビオタ(Metabiota)協会に関与していたハンター・バイデンのスキャンダルを隠蔽できるようにすることでした。アゾフスタル製鉄所を包囲した動機は、アゾフや「右派セクター」(Pravij Sektor)のネオナチとともにいる外国のNATO軍のメンバーを隠すこと、地元住民に対する実験を実行するのに使われることを意図した -- 国際条約で禁止されている --- バイオラボを隠すことが必要だったからです。

第四に、サイコ・パンデミックの物語(ナラティブ)は、主流メディアの共犯にもかかわらず、世論のますます広い範囲にまで真実が伝わって徐々に広がっていくことを妨げなかったからです。ウクライナ危機は、うまく運営された大衆の注意をそらす作戦だった意図がありました。それは、実験血清の致死的効果や緊急パンデミック時に各国がとった対策の悲惨な結果に関して、ますます制御不能になるニュースが目につくのを避けるためでした。

データの改ざんは今やあからさまであり、第一段階の実験結果の意図的な隠蔽は、製薬会社自身が認めています。マスクや都市封鎖が役に立たないという認識は、複数の研究によって証明されています。通信教育の結果、生徒が受けたダメージが計り知れないのと同様に、国民の心身のバランス、特に子どもや高齢者が受けたダメージは計り知れないものがあります。人々が、自分たちに対してなされたことを理解し始めるのを防ぐために、反ロシアのプロパガンダで彼らをテレビやソーシャルメディアにくぎ付けにすることは、この狂った犯罪者たち、ロシア・ウクライナ危機と同様にパンデミックに責任のある犯罪者たちが簡単にできる最低限のことなのです。

私たちが、グローバリストのエリートが計画したこの脚本を手に入れるとすれば、パンデミックのシナリオ以外にも、昨年からすでにメディアによって予想されていた、それに劣らず気がかりなシーンが予定されていることが分かります。エネルギー危機は、予期できなかったウクライナ危機による不幸な結果ではなく、一方では存在しない気候の緊急事態を動機とする「グリーン経済」を押し付け、他方では国民経済を破壊する手段であって、多国籍企業の利益のために多数の企業を破綻させ、失業を招き、その結果、低賃金労働者を生み出し、国家が財政主権を奪われたことにより、国家に借金を強制するか、あるいはどのようになっても、通貨発行益(seigniorage:通貨発行によって被り得る利益)のために、恒久的な借金を強制するのです。

食料の緊急事態は、クラウス・シュワブの脚本にもあります。米国や欧州では一部の製品で食料の緊急事態が、アフリカやアジアの多くの国では穀物や穀物製品で、より一般的な食料の緊急事態が始まっています。その後、穀物や農産物が不足しているときに、ビル・ゲイツが米国最大の土地所有者であること、米国で赤ちゃん用の粉ミルクが不足しているときに、ビル・ゲイツが「人工ミルク」を製造する新興企業のトップであることが判明しているのです。また忘れてはならないのは、多国籍農業企業が、自社の実のならない種子(毎年買い直さなければなりません)の使用を強制し、さらに貧しい国々がその種子に依存しなくても済むような伝統的な種子の使用を禁止することに成功していることです。

現在の一連の危機の根本は、1990年代初頭に国有企業の民営化にありますが、この現在の危機を設計した誰かは、この目的のために「世界経済フォーラム」が養成した人々を、政府、公的機関、国際機関、中央銀行や大規模な戦略的資産運用会社のトップ、メディア、世界の主要宗教に配置することも忘れませんでした。欧州の主要国や、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの首相を見てください。彼らは皆、「明日のための若きグローバルリーダー」(Young Global Leaders for Tomorrow)グループから採用され、これらの国々、国連、世界銀行の最高レベルの指導者になったという事実は、彼らを転覆行為と反逆罪で裁判にかけるのに十分すぎるはずです。自国民の利益のために法律を適用すると誓った者たちが、自らの行動に対して、自国民ではなく、誰も選挙で選んでいない顔の見えない技術官僚に答えなければならないそのとき、偽証罪を犯しているのです。

このすべては「陰謀論」だと非難するのは簡単ですが、そのような却下は、もはや通用しません。それは、「協調主義」という非難が、ロシア・ウクライナ危機とその国際レベルでの対応について困惑を表明する人に対して、もはや通用しないのと同じです。

真理を発見するかもしれないことへの恐れから、計略を理解したがらない人々は、脚本があって監督がいること、俳優やエキストラがいて、セットや衣装があることを否定し続けます。しかし、世界で最も裕福で権力のある人々が、自分たちの妄想的なグローバリズムの夢を実現するために、膨大なエネルギーと資源を投入して人類を攻撃することに同意していながら、最初からすべてを詳細に計画せず、すべてをただ偶然に任せていただけだと本当に信じられるでしょうか? 家を買おうと思っている人やビジネスを始めようとする人が、慎重にすべてを計画するのが普通ならば、何故、"エリートが打ち明けられない犯罪的な結果を得るために嘘や欺瞞に頼るにちがいない"と認識することが、「陰謀論」でなければならないのでしょうか?

例えを使わせていただけるなら、この今の事実に対する私たちの態度は、何千ものピースでできたパズルをつくり上げなければならないにもかかわらず、最終的な完成図が自分の前にない人に似ていると言えるでしょう。グローバリズムの「パズル」を構築した人々は、自分たちが手に入れたいと望んだものの最終的な図を分からないようにする意図をもって、そうしているのです。しかし、全体図を見た人、あるいは重要な一部分だけでも見た人なら、そのピースがどのように組み合わされているかを認識し始めます。

そして、最終的な図を見た人は誰であっても、政府高官――また野党でさえも――の沈黙や共謀をどのように解釈するかを知っていますし、病院で行われた科学的エビデンス[証拠]のすべてに反する犯罪における医師や救急隊員の共謀をどのように説明するかも分かっており、ワクチンを接種していない人々に秘跡を授けるのを拒否するまでになった司教や司祭の共謀をどのように説明するかも知っているのです。パズルの大きな領域が見えるようになれば――今まさにそれが起こっているのですが――、残りのピースを配置するのはずっと容易になります。そしてその時点までに、クラウス・シュワブ、ジョージ・ソロス、ビル・ゲイツ、その他の共謀者、そして隠れたままこの犯罪的な世界的陰謀を指揮している人々は、リンチされないように逃げ回ることになるでしょう。

第2部―2022年6月3日

【問4】大司教様は、当時のドナルド・トランプ米大統領に送られた手紙の中で、広く使われている言葉である「ディープ・ステート」だけでなく、「ディープ・チャーチ」についても言及されています。これはどういう意味でしょうか、また、両者はどのように関係しているのでしょうか?

【ヴィガノ大司教】ディープ・ステートが国家に対するものであるように、ディープ・チャーチはカトリック教会に対するものです。どちらも、自分たちが人質に取り、自分たちが潜入している組織が腐敗して変質したものなのです。

ディープ・チャーチのメンバーは知られていなければ知られていないほど、その権力は大きいのです。一番表に出ている人物は、ほとんどの場合、糸を引く者に従う操り人形です。バイデンとベルゴリオは、彼らを結びつけているイデオロギーの表看板の人物です。そのイデオロギーとは、毛沢東の集産主義、メーソンのリベラル主義、第二バチカン公会議のエキュメニズムを混ぜ合わせて、ジェンダーやLGBTQアジェンダといった「政治的に正しい」(politically correct)問題を受け入れたものです。

しかし、ディープ・ステートとディープ・チャーチは、権威を転覆させ、その目的を変質させることによって権力を盗み取った、同じ転覆的なドームの二つの堕落版に過ぎないことを繰り返し述べておかなければなりません。自然の秩序では、国家は、良き統治と市民の共通善をその目的としています。ディープ・ステートの反逆者たちは、それを誠実な者の敵かつ犯罪者の共犯者にしています。超自然の秩序では、教会は、信者の統治と霊魂の聖化をその目的としています。ディープ・チャーチの反逆者たちは、信仰と道徳を守る人々を非難し、代わりに異端者、同性愛者、中絶支持者、強奪者、暗殺者、犯罪者を公に賞賛しています。

しかし、はっきりさせておきましょう。これらの反逆者たちの妄想的な計画が、権威を持つ人々の絶滅や腐敗によって国家や教会を破壊することを含んでいるならば、国家、文化、言語、文明は消滅することさえありますが、聖なる教会の場合、私たちの主の約束が永遠に有効であることを、私たちはよく知っています。「portæ inferi non prævalebunt adversus eam,」(地獄の門もこれ(教会)に勝てぬ)【マテオ16章18節】。私たちは、教会のこの世での運命が、人間という変数だけによって判断されるべきだと考えてはならず、むしろ、主が教会を「ut pupillam oculi」(目の瞳のように)【詩篇16篇8節】守ってくださるという確信を持つべきです。

【問5】そのようなものの考え方を陰謀論として否定する人たちからの反論は、こうでしょう。世界のほとんどすべての国で、ほとんどすべての政治家がこの茶番のゲームに参加しているなど、どうしてあり得るでしょうか? 世界の半分を隔離所に送り込むほどの権力と影響力を、誰が持っているというのでしょうか?

【ヴィガノ大司教】世界規模の陰謀という理論を支持する人々に対する反論は正当であり、理解できます。なぜなら、私たち一人一人が、価値観や原理の共有システムに対して正しい教育を受けてきており、今でもそれを当然のこととしているからです。息子は父親を信頼すべきであり、生徒は教師を信頼し、患者は医師を信頼して治療を受けることができ、権利が侵害された者は公平な法廷から正義を得ることができ、貧しい者は他人の同情と愛徳に期待し、市民にはその保護者となる統治者がいます。信者は教会の司牧者の声を、あたかもキリストご自身の声であるかのように信頼して聞くことができ、読者は情報の門番に欺かれることなく、客は店主にだまされることを恐れず、レストランで食事をする人はオーナーに毒殺されることを恐れることはないのです。このシステムでは、父、教師、医者、裁判官、統治者の権威は、父、主人、裁判官、王である天主の権威に関係しているのです。キリスト教社会――今はキリスト教の痕跡をわずかに残しているにせよ、その根底には依然としてキリスト教があります――を解体する働きが、キリストに対するサタンの抑えがたい憎悪によって動機づけられていることは明白です。

しかし、敵が、200年以上にわたって続く絶え間ない努力によって、学校、裁判所、公的組織、神学校、会社、労働組合に潜入し、徐々に最高レベルの指導層を征服して、脅迫か報酬のどちらかによって皆に指令を出す同じ権力集団から命令を受けたら、何が起こるでしょうか? このような転覆の証拠を前にして、私たちは、これまでそれに気づかなかったことがあまりにも信じがたいからといって、目をつぶっていてはなりません。そうではなく、私たちの多くの、あまりにも多くの沈黙が、腐敗した市議会議員、堕落した教区司祭、不正直な兵士、無知な助手、不誠実な医者、怠惰な従業員を、国会議員、司教、将軍、教授、政府高官に昇進させるのを許し、それによって自分自身を脅迫されやすくしてしまったことを認める勇気を持たなければなりません。

結局のところ、責任ある者たちはごく少数であり、彼らに従う多くの人々は、そのほとんどが大勢順応主義から、あるいは小さな取るに足らないことを隠すためにそうしているのです。しかし、この少数の人々は――私たちは彼らが自ら広めているデータから知っていますが――本当に途方もない権力を持っており、彼らが各公的機関の最高指導者に新しい熟練者を任命するたびに、その権力は増大していくのです。これは決して信じられないような状況ではありません。その逆です。つまり、メディアを所有するのは誰か、政党に資金を提供するのは誰か、国際機関のスポンサーは誰か、国家の収支報告書を作成するのは誰かを考えれば、極めて簡単に理解することができます。彼らは常に、ごく少数の投資ファンドの代表者であり、また、さらに少数の貪欲な巨大金融の代表者なのです。その名前はいつも同じで、私たちは彼らが誰であるかを知っています。

【問6】大司教様が、元ワシントン大司教セオドア・マカリックに対する処罰を解除した教皇フランシスコを強く批判なさってから数年がたちます。マカリックは、米国のカトリック教会の虐待スキャンダルで告発された中心人物の一人です。これは本当にひどい行為でした。繰り返されるように見えるこの児童虐待問題への融和的なアプローチを激しく批判する方として、カトリック教会と欧米の政治におけるこの残酷な現象の広がりと重要性について、何か語ることがおできになりますか?

【ヴィガノ大司教】マカリック事件を糾弾した後、私は、道徳的な腐敗と教理的な腐敗の間に関連があることを証明しようと試み、第二バチカン公会議以後の信仰と典礼の危機は、信徒および聖職者の道徳の変質を必然的に伴っていたと強調しました。なぜなら、逸脱した信仰は逸脱した道徳へとつながるからです。異端者は決して正直で貞潔で誠実な人間にはなりません。

異端者が天主の真理――すなわち天主ご自身についての真理――に直接関わる問題で、嘘や誤謬を受け入れるとするならば、異端者が自分の道徳を作り出すことがことはもっと簡単にできるでしょう。これは、近代主義者が「状況による道徳」と呼ぶもので、道徳自体を状況に適応させるのです。

第二バチカン公会議の誤謬とは、当初、その破壊的な性質を隠すために偽装されていましたが、まさに、私たちが――たとえ信仰を時代遅れだとか、その信仰を全て信徒に受け入れるように求めるには難しすぎると考えていたとしても――天上界のかなた(hyperuranium)でその信仰をそのまま無傷で保存できると考えた誤謬でした。また、道徳の領域では、道徳を抽象的モデルとしてそのまま保存する、と同時に、カトリック信者が自分の都合に合わせて、どの原理に従いどの原理を無視するかを選択するがままにさせることができる、という誤謬でした。

「公会議後の教会」にとって、私たちの主の神性という教理は、理論的には有効なままですが、その教理を信じない人々がいても、或る道のりを仮定すれば、信じなくても容認され得るとされます。何を仮定するかというと――このような仮定は、通常決して行われませんが――それは、カトリックの教え全体を受け入れることにつながるだろうとされる、ゆっくりとした回心がおこるかもしれないという過程です。

同様に、妊娠中絶や同性愛は天主の御前で復讐を叫ぶ罪ですが、抽象的な概念にとどまり、司牧者は改宗の第一歩として信者に従うよう求めることはありません。ですから、盗人は、将来回心するのだからと盗みを続け、自分が殺したり姦淫したりはしないという事実に安心します。姦淫を行う者は、自分の子どもを殴ったり雇人を搾取したりはしないという事実に安心するのです。しかし、これは私たちの主がお求めになったものではありません。

主は、「どれに従うかを選べば、あなたたちは私の友人である」と言われたのではなく、「私の命じることを守れば、あなたたちは私の友人である」(ヨハネ15章14節)と言われました。カトリック信者であるということは、英雄的な選択をすることであり、それによって、私たちは慈善団体に依りすがるのではなく、洗礼によってキリストの神秘体に一体化され、恩寵によってキリスト・イエズスにおいて父なる天主の子とされるのです。カトリック信者にとって、凡庸というのはあり得ませんし、ましてや司祭や司教にとってはなおさらです。

この放棄する態度は、教会に対するあまりに人間的な見方を明らかにしており、彼らによれば、教会は「司牧的配慮で」この世のメンタリティーに自分を適応させるべきで、ただし、キリストの教えは、「教導権」においてのみ、ユートピア的で非現実的とみなされるため誰も参照しない一種のアーカイブとして保持すべきものだとします。理論的には「depositum fidei」(信仰の遺産)を保存することによって良心を沈黙させ、しかし同時に、教理的・道徳的な逸脱を合法化することで、情欲と罪におぼれるがままにさせる方法です。

"カトリックの教導権の完全性"を放棄するよう司教たちに説得するためには、彼らの霊魂が堕落していなければならなかったことは明らかです。なぜなら、不道徳な生活を送り、そのためしばしば脅迫されやすい高位聖職者は、自分自身が破った掟を尊重するようあえて他人に求めることはないからです。だからこそ、ディープ・チャーチの潜入者たちは、数十年の間に、聖職者と司教の健全な部分を排除したり主要ポストから追いやったりして、不道徳で性的欲望にまみれ、腐敗した異端的な者たちに置き換えてきたのです。

位階階級の最高レベルに彼らが存在するだけで、教会を内部から破壊する最も効果的な道具となります。それはちょうど、ディープ・ステートが世俗の領域で行ったようなものです。腐敗した、あるいは脅迫されやすい政治家は、腐敗と悪徳を合法化する法律に賛成投票し、もしその政治家に道徳的な良心の呵責があるためそうしたくないとしても、そうしなければその政治家個人のスキャンダルが明るみに出るからそうするのです。

この地獄の迷宮から抜け出す唯一の方法は、宗教に関してであれ世俗に関してであれ、権威によってなされる道徳的な行動です。命令する者が知っておかなければならないのは、その権力が天主に属すること、また、その権力を行使する際には、良い統治に必要なすべての徳を実践し、権威が存在する目的を達成しなければならない、ということです。

フランス革命までは、「[天主の]代理としての権威」の概念は非常に明確でした。なぜなら、それは信仰と密接に関連していたからです。社会から天主が抹消されることで、事実上(ipso facto)、統治者は暴君となる可能性があります。なぜなら、唯一の主にして王である天主の御前での「道徳的」責任を放棄し、権力とは多数派を満足させることであると限定するからです。同じことが教会でも起こりました。この世と折り合いをつけ、この世の冒涜的なメンタリティーを受容することを好んだ教会は、――教会は超自然の目的を持つ天主が作った組織であるにもかかわらず――人道的な目的を持つ人間が作った組織として自らを世に提示することによって、生き残れると確信したのです。

司教たちが、そして教皇が、天主がご自身を私たちに啓示なさった方法や、私たちにお教えになったことを信じるように立ち戻るとき、また、彼らが天主を愛するように立ち戻るとき、さらには、彼らが、自分の犯したあらゆる失敗、素朴な人々に教えたあらゆる誤謬、許容されたあらゆる逸脱が、キリストの顔を目も当てられぬものにし、鞭打ちでキリストの肉を引き裂き、十字架においてキリストの手と足を貫いたこと、また、そのせいで主が私たちを贖うために死なれたことを理解するとき、彼らは、自分を権威の座に就けたお方への忠誠の証人として死ぬことを厭わなくなるでしょう。

彼らが人間の論理で進んでいこうとする限り、彼らの教会、神学校、修道院が空虚であるのと同様に、彼らの聖務は空虚なものとなるでしょう。彼らは絶滅によって消えていく一方で、良き司祭たちは、天主の栄光と信徒の聖化のためにこれまで常に行われてきたことを行い続けることでしょう。

【問7】もちろん、大司教様は医学の専門家ではいらっしゃいませんから、この点に関する評価を下すことはおできになりません。しかし、大司教様は現在の危機を医学的、政治的危機として解釈なさっているだけでなく、終末論的な関連性を認識しておられますから、私たちは、全体の編成の中で重要な役割を果たしているmRNA注射を、大司教様の神学的観点からどのように分類なさるのか、知りたいと思っております。

【ヴィガノ大司教】新しいmRNA技術を用いた実験用血清による個人のDNAの改変は、この歴史的な戦いにおいて最も警鐘を鳴らすべき点でしょう。調合薬あるいは医療サービスを売らんがために、世界の人々を標的にして、彼らの免疫力を低下させ、突然死を引き起こし、慢性的な病気にさせることに何のとがめも感じない経済的権力があるとすれば、他方では、NWOの共同統治(synarchy)を通じた反キリストの出現のために、地獄の計画に奉仕して働くことをよく承知している悪に徹した人々がいます。

人間を遺伝子的に改変しようとする試みにおいて、私たちが目にしているのは、被造物に対するサタンの嫌悪が極端な結果となっていること、特に救いの経綸において至聖三位一体の神殿として選ばれた人間自身に対する嫌悪があることです。

【問8】当時のドナルド・トランプ大統領への手紙の中で、大司教様は光の勢力と闇の勢力との対決について述べられました。私たちは今、この対決のどのあたりにいるのでしょうか? この戦いの結果として考えられるのは、どのようなものでしょうか? 光の勢力を強めたいと思っている私たちにできることは何でしょうか?

【ヴィガノ大司教】霊的な出来事はこの世の出来事と交差し、歴史は天主の永遠と交差し、人間の出来事は闇の子らが光の子らに戦いを挑む戦場です。人類にとって、サタンに欺かれ、自分が天主のようになれると思い込まされたアダムの堕落から始まった戦いです。敵【悪魔】が、何が善で何が悪かを自らが決めることができると人間を言いくるめて、被造物に対する主の主権を人間が自らのものとしようとするときにはいつでも、この誘惑は、何世紀にもわたってすべての人間に対して繰り返されています。何世紀にもわたって天主の法に反抗し、イエズス・キリストの主権を拒否した後の今日でさえも、続いている戦いです。最終的には、すべては「私と共にいない人は、私の敵である」(ルカ11章23節)という主のみ言葉に、この区別に、そして創造主にして贖い主である天主の愛に対する私たちの自由な応答に帰結するのです。

これらの歴史的な出来事を、"権力奪取を目的とした単なる人間の陰謀"にすぎないと判断するのは控えめな表現であり、グレート・リセットの推進者がみな確信的なサタン崇拝者だと考えるのもまた大げさな表現でしょう。しかし、善を行うだけでなく悪を行うという、まさに人間らしい弱さがあるからこそ、私たちは、主の御あわれみを動かして、悪人の企みを混乱させ、彼らが自分たちの目的を達成するのを許さないようにすることができるのです。善人は組織されておらず、分裂し、喧嘩をしがちです。一方、悪人は組織化され、団結し、「adversus Dominum, et adversus Christum eius」(主と、その油を注がれた者に逆らって)【詩篇2篇2節】常に団結しています。しかし、善人が、この歴史的な衝突の霊的次元を理解して、王たるキリストの御旗の側につくことを決意するならば、善人たちはキリストとともに勝利を収め、共通の敵が打ち負かされるのを見ることができるのです。

このインタビューの最後に、これらの重要な問題について私の考えを述べる機会を与えてくださったあなたに、フュルミッヒ弁護士に感謝させてください。コロナ委員会の皆さん全員、またグローバリストのリヴァイアサンと戦うすべての国の人々全員が、望ましい結果を得られるように願っています。そして、皆さんに天主の祝福がありますように。

+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ


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