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全盲の物書き。ここでは障害者支援技術(主に視覚支援)に関する国内外の情報をメモ代わりに…

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全盲の物書き。ここでは障害者支援技術(主に視覚支援)に関する国内外の情報をメモ代わりに残しておきます。基本的に海外情報は週1回(月曜日)、国内情報は月1回(月末あたり)にアップします。お仕事などは常に絶賛募集中。別ブログ→ https://bit.ly/3DwkPNj

最近の記事

世界の支援技術だより 2024-07-22 Vol.87 - small talk

こんにちは。少々弱っているため手短に、かつ内容はありません。 さて今週はCrowdStrikeが世界中のWindowsマシンをクラッシュさせまくり、新幹線の保守車両が脱線し東西交通の大動脈を麻痺させてしまうという、本来であればユーザーの安全を確保するための仕組みが逆方向へ作用するという出来事が立て続けに起こっています。 もちろん直接の原因は何かしらの人為的ミスではあるのだろうと思いますが、その背後には苛烈なサイバー攻撃の増加や労働環境の悪化など構造的な限界が見え隠れしているよ

    • 世界の支援技術だより 2024-07-15 Vol.86 - HAPTIC & Sports

      こんにちは。夏まったなし。とは言いつつも特段何かを準備することもなくただひたすら漠然と日々を過ごしているわけですが、まあ何とかなるだろう。珍しくお出かけの予定もあるのですが大丈夫かな。 さて今週は視覚障害者に向けて改発されている、サッカーなどのフィールド球技の試合経過を触覚で感じるためのデバイスに関する記事が集中していました。アイルランドのField of Vision、フランスのtouch2see、そして米国のOneCourtが各地のスポーツイベントで試されている話題が伝え

      • 世界の支援技術だより 2024-07-08 Vol.85 - Elections year, ARX Vision, A11Y Overlay

        こんにちは。お暑うございます。12年選手のわがMacBook Proも悲鳴を上げており、持ち堪えてくれますようにと祈るばかり。なんとなく、ゆでガエル化した人間の末路に思いをはせたりする今日この頃です。 さて7月は米国におけるDisability Pride Monthであり、それに合わせてNFB 2024とACB 2024が立て続けに開催されるなど慌ただしい週でした。4日はIndependence Dayでしたしね。加えて英国では5日に総選挙の投票日を迎え、日本でも東京都知事

        • 世界の支援技術だより 2024-07-01 Vol.84 - 追悼 Brandon Cole

          こんにちは。全盲のゲームアクセシビリティ・コンサルタントとして知られるBrandon Cole氏が亡くなりました。現在私のゲームアクセシビリティ関連リストは彼の死を悼むコメントで埋め尽くされています。 彼の最も知られている仕事はなんといっても2020年にリリースされた「The last of us Part II」でしょう。全盲であっても誰の助けも借りずに楽しめるAAA作品の登場は、現在にまでいたるゲームアクセシビリティの潮流を決定づけた記念碑的作品として歴史に刻まれています

        世界の支援技術だより 2024-07-22 Vol.87 - small talk

        • 世界の支援技術だより 2024-07-15 Vol.86 - HAPTIC & Sports

        • 世界の支援技術だより 2024-07-08 Vol.85 - Elections year, ARX Vision, A11Y Overlay

        • 世界の支援技術だより 2024-07-01 Vol.84 - 追悼 Brandon Cole

          日本の支援技術だより 2024年6月

          ※正確には「日本語の」記事を集めています。網羅性は低いです。またあえて分けてはいませんが必ずしもポジティブな意味合いでピックアップしているとは限りませんので、その辺りご注意ください。 ・ICT、AI 有料記事点字毎日 文字・画像認識も質問 JBICTの利用調査 | 毎日新聞 (mainichi.jp) Microsoft が Copilot を単なる Web アプリとして提供するようになりました | HelenTech テック企業への不信感のせいで、AIの可能性を見誤っ

          日本の支援技術だより 2024年6月

          世界の支援技術だより 2024-06-24 Vol.83 - 欺瞞的なWebインターフェイス

          こんにちは。梅雨入りですって。そしていきなり猛暑。夏がここまで憂鬱になったのはいったいいつからのことなのでしょうか。 ここのところ国内外に関わらず、記事にアクセスすると真っ先に広告のダイアログが表示されるサイトが増えてきました。この場合ダイアログにあるクローズボタンをクリックし先へ進むわけですが、広告の種類により最初からクローズボタンにスクリーンリーダーのカーソルがフォーカスされているものもあれば、広告リンクを掻い潜って閉じるボタンを探さなければならないものもあり、この統一性

          世界の支援技術だより 2024-06-24 Vol.83 - 欺瞞的なWebインターフェイス

          世界の支援技術だより 2024-06-17 Vol.82 - WWDC 2024、Apple Intelligence

          こんにちは。とうとう私のiPhone 7が昇天してしまいました。突然フリーズしたと思ったら、それっきり電源が入らなくなり、7年半常に私の半径1メートル以内に寄り添ってきた端末はただの黒い金属板と成り果ててしまったのでした。思い返してみると、バッテリー交換1回だけでよくここまで持ち堪えてくれたものだと、今となっては感謝の気持ちでいっぱいです。にしてもセンサー式ノホームボタン、電源オフだと当然ながら一切反応しないため一層物悲しさを醸し出してくれます。 なにせ急な出来事でしたので、

          世界の支援技術だより 2024-06-17 Vol.82 - WWDC 2024、Apple Intelligence

          世界の支援技術だより 2024-06-10 Vol.81 - Orcamのレイオフ

          こんにちは。珍しく月曜にお出かけなのでフライング更新です。そして短いです。よしなに。 ここのところ寝返りや、落とした物を拾おうとして頭の位置を急速に変えると、結構ハードな目眩を起こすようになり、調べてみるとこれはどうやら「良性発作性頭位目眩症」なる症状らしいことがわかりました。ひとまず眠る時の頭の位置を変えてみるなどして少しずつ改善してはいるのですが、改めて人間の仕組みの繊細さを感じるなどしました。考えてみると当たり前なのですが全盲でもしっかり目眩は起こるものなのだなと妙に関

          世界の支援技術だより 2024-06-10 Vol.81 - Orcamのレイオフ

          世界の支援技術だより 2024-06-03 Vol.80 - History of Braille、Hoodwinked

          こんにちは。怒涛の発表ラッシュもひとまず落ち着き、さらに月曜は米国の戦没将兵追悼記念日(Memorial Day)であったためニュース的には少なめな一週間でした。そろそろ夏の足音も聞こえ始めていますがその前に梅雨が来るのですよね日本では。今年は雨の被害も出ないと良いのですが。そんなこんなで私はと言いますと、どうにも落ち着かない日々をやり過ごしている感じです。まあそのうち元気になるだろう。 さて今週は盲人の「2つの歴史」にまつわる記事を興味深く読みました。 一つ目は点字の歴史に

          世界の支援技術だより 2024-06-03 Vol.80 - History of Braille、Hoodwinked

          日本の支援技術だより 2024年5月

          ※正確には「日本語の」記事を集めています。網羅性は低いです。またあえて分けてはいませんが必ずしもポジティブな意味合いでピックアップしているとは限りませんので、その辺りご注意ください。 ・ICT、AI 「ChatGPT」無料ユーザーが利用できる機能拡大、Webブラウジングや画像認識機能などを解放 - 窓の杜 (impress.co.jp) OperaにGeminiが統合。AI画像生成や音声読み上げが可能に - PC Watch (impress.co.jp) 【特集】知っ

          日本の支援技術だより 2024年5月

          世界の支援技術だより 2024-05-27 Vol.79 - Glide、NIIRA、Build 2024

          こんにちは。湿気の季節、なかなか歯の治療が終わりません。酷暑になる前には終わって欲しいものです。 さて今週は視覚障害者向けガジェットに関する、2つの話題が引っかかりました。まずは米国Glidanceが開発中の歩行支援ロボット「Glide」が、2025年秋の製品出荷にむけデポジットプログラムを開始したというお話。Glideは2基の7インチ自律走行用ホイールを備えたコンパクトなロボットデバイスで、本体から延びるグリップに搭載されているカメラやマイク、スピーカーを通じてユーザーとコ

          世界の支援技術だより 2024-05-27 Vol.79 - Glide、NIIRA、Build 2024

          世界の支援技術だより 2024-05-23 Vol.78.5 - GAAD 2024の補足

          2024年5月16日のGlobal Accessibility Awareness Day(GAAD)に関する海外記事クリッピングです。なんとなく集まってしまったので公開したというレベルのものですので内容はそれなりです。 基本的に公式からアナウンスされているものをピックアップしたつもりですが一部異なるかもしれません。私が気付いた範囲ですので網羅性は極めて低いことをご了承ください。なお、2025年のGAADは5月15日です。 ・公式、リソース Home - GAAD (acc

          世界の支援技術だより 2024-05-23 Vol.78.5 - GAAD 2024の補足

          世界の支援技術だより 2024-05-20 Vol.78 - GPT-4o、Google I/O、GAAD 2024

          こんにちは。今週はOpenAI、Googleの新製品発表とGlobal Accessibility Awareness Day 2024が重なり、情報を捌くだけで終わってしまいました。主要なものだけピックアップしてみただけでも結構重量感のあるものばかりな気がします。 OpenAI、「GPT-4o」発表。AIとの音声によるほぼリアルタイムな対話を実現。Be My AIによるデモンストレーション動画も公開。 Google、I/O 2024で次世代AIアシスタント「Astra」

          世界の支援技術だより 2024-05-20 Vol.78 - GPT-4o、Google I/O、GAAD 2024

          世界の支援技術だより 2024-05-13 Vol.77

          こんにちは。太陽フレアの影響ではないとは思うのですが、ここのところ周囲がざわざわしており落ち着かない日々です。体調は悪くないためそれなりに元気なのが救いといったところ。前回の宣言通り、ニュース記事を読む時間を絞ったのですが、結局あまり変わりませんね。まあ気力が溜まるまで、なんとか凌ぐしかなさそうです。 今週ゲーム関連では、Microsoftが「Hi-Fi Rush」や「The Evil Within」の開発で知られるTango Gameworksを筆頭に、いくつかのスタジオを

          世界の支援技術だより 2024-05-13 Vol.77

          世界の支援技術だより 2024-05-06 Vol.76

          こんにちは。今回の前置きはいつもに増してほぼ内容が無いことをあらかじめお断りしておきますが、現在このnoteを書くにあたり活用している情報源の整理を行っている時に考えたというお話。要するにあまりにも効率性が低いため、情報収集に費やす時間をできる限り減らしたいという目論見なのです。まあそれで時間が空いたところで特に何をするわけでもありませんが、インプットに偏っている現状は自分的にあまり健全ではないのではと思い立ったわけです。時間が出来れば少しはアウトプットする気も起こるのかもと

          世界の支援技術だより 2024-05-06 Vol.76

          日本の支援技術だより 2024年4月

          ※正確には「日本語の」記事を集めています。網羅性は低いです。またあえて分けてはいませんが必ずしもポジティブな意味合いでピックアップしているとは限りませんので、その辺りご注意ください。 ・ICT、AI AIアシスタントなら、人間が忘れたこともすべて覚えていてくれる | WIRED.jp AIモデルは著作権を侵害せずに構築できる──法的、倫理的に“正しい”大規模言語モデルを初めて認証 | WIRED.jp ADHD当事者をAIで支援するアプリ「Pery」、アメリカとイスラエ

          日本の支援技術だより 2024年4月