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【あつ森】クリーム島青春与太話(共通ルート後編)


前回↓↓

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ルナ「はぁ、楽しかった〜。」

ゆきみ「私も楽しかったです。柊二くん、ありがとうございました。」

気付けば空は茜色に染まっている。こんなに校舎に長くいたのはいつ以来だろう。満足そうな顔をしたゆきみとルナと一緒に校門をくぐる。

「結局、入りたい部活はあったのか?」

俺がふと浮かんだ疑問を投げかけると、2人は少し間を置いた後ほぼ同時に首を横に振った。

ゆきみ「すみません。私は今のところちょっと…」

ルナ「ルナはやっぱり入らないかなー。何かに打ち込むのもいいけど、ルナは好きな時に好きなことをしたいから!」

なんだ。結局2人とも最後まで乗り気じゃなかったか。

校門を出てからも続く桜の並木道を3人で歩き続けていると、ふいにルナが俺とゆきみの前に飛び出すようにして立った。が、何故か申し訳無さそうな表情を浮かべ身体をもじもじさせている。

ルナ「2人とも、ルナのワガママ聞いてくれてありがとう。しゅうちゃんもゆきみちゃんも、昔と変わらない優しい2人で安心したし、嬉しかった。…ねぇ。明日からも…ルナと仲良くしてくれる?」

俺とゆきみは顔を合わせた。急に真面目なことを聞かれて少し戸惑ったが、俺は思ったことを正直に答える。

「どうして今更そんなこと聞くんだ?今でもルナは俺たちの友達だよ。」

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するとルナは満面の笑みを浮かべた。

ルナ「……!!………ありがとう!!!」

やはり無邪気に笑ってくれる方がルナらしさが出てる。しおらしくされると逆にこっちの調子が狂いそうだ。

ルナ「じゃあルナは帰り道こっちだから。もう行くね。」

「おぅ、またな。」

ゆきみ「ルナさん、また明日。」

ルナが俺とゆきみから離れていく。俺たちと距離を少し離した後、ふいにルナの方が振り返り笑顔で手をブンブン振った。

ルナ「明日もまたーー!!学校で会おうねーーー!!」

ルナは手をブンブン振りながら俺達と反対の帰り道を歩いていった。去り際も賑やかなことだ。ルナの姿が見えなくなってから、俺とゆきみも帰路につくことにした。

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「まさかルナに会うなんて思いもしなかったよな。」

ゆきみ「はい。でもルナさんは私達の知るルナさんでした。これから3人で学校に行くんですね。」

そうか。今まで俺とゆきみ、2人での登下校だけどそこにルナも加わるかもしれないんだな。ふと視線を感じたので見ると何故かゆきみが心配そうな複雑そうな顔で俺を見上げていた。

ゆきみ「あの、柊二くん。」

「どうした?」

ゆきみ「私も…いえ、なんでもありません。」

ゆきみは何かを言いかけようとしたが寸前のところで濁した。どうしたんだろう?何か言いたいことがあるのか聞こうとする前に俺とゆきみの家までたどり着いてしまった。

ゆきみ「あ!今日はお母さんの晩ご飯作りを手伝おうかしら。私、帰りますね。柊二くん、また明日。」

「お、おぅ。また明日な、ゆきみ。」

ゆきみは半ば駆け足で自分の家の玄関を開け、さっさと中に入っていってしまった。結局、ゆきみが何を言おうとしたのか分からず終いだ。

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いつもよりおよそ2時間遅めの帰宅だからか、ここに戻るまでやけに長く感じた。家に入った瞬間ドッと疲れを感じた身体を引きずり、誰もいないリビングまで行った。そうだ、今日はオフクロは帰りが遅いんだった。

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それから数時間後、空腹になったタイミングで冷蔵庫の中から晩飯と思われる野菜炒めを取り出し電子レンジで温めた。1人きりの晩御飯にはすっかり慣れている。だが偶に無音の空気が重く感じることがあるのだ。俺は気晴らしにテレビを見ながら晩飯を取ることにした。

俺がつけたテレビのチャンネルでは高校が舞台の恋愛ドラマが放送されていた。ヒロインらしき女の子が廊下の階段を上ろうとした先に、片思いの男がいるシーンがテレビに映し出される。女の子が平常心を保ちながら階段を上ろうとする。が、最後の段差に足をかけたところで躓いた。

『きゃ!』

前のめりに倒れる寸前に女の子は片思い中の男に受け止められた。いや正確に言うと、男の方は受け止めようとしたら一緒に倒れたあげく女の子の下敷きになった。

『ご、ごめんなさい!!大丈夫??』

『それはこっちのセリフだよ。怪我しなかったか?』

う、うわぁ…色んなところがむず痒くなってきたぞ。

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晩御飯の後になっても結局そのドラマを最後まで見てしまってた。それから更に食器を洗ったり風呂に入ったりしたがオフクロはまだ帰って来なかった。今日も顔を見せれないのは申し訳ない気がするが、そろそろ寝る支度をしなくちゃな。

それにしても今日は本当に濃い1日だった。色々な意味で。登校中にルナと再会するだけでも驚きだが、授業や部活見学で今までにない子達に出会ってきた。感じたのは戸惑い。それから今までとは違う新しい日常が始まるかもしれないという期待だ。

今度こそ教科書を忘れないように、明日の荷物を詰め替えてから布団の中に潜り込んだ。目を閉じて眠りにつこうとした時、リビングのテレビで見たドラマのシーンが脳裏をよぎる。高校生達による恋愛ドラマのような日常なんて本当にあるんだろうか。そう考えた時、階段でこけて男に受け止められたヒロインの姿に…


※ストーリーが分岐します。目次を選択してください。※

古里ゆきみを思い浮かべた

紅林ルナを思い浮かべた

(please wait a moment)

甘露チョコを思い浮かべた

大神モニカを思い浮かべた

猫宮キャビアを思い浮かべた

(please wait a moment)

猫宮ラムネを思い浮かべた

特に何も思わなかった

(please wait a moment)

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