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choの攻略 完全版

※この記事は「choを攻略せよ」シリーズを結合させ、加筆修正したchoの解説の完全版です。

基本単語だからこそ難しい!?

choはベトナム語で最も基本的な単語の一つですが、choは意味が多岐にわたり、様々な用法を持つ複雑な単語でもあります。

choは単体の動詞として使うこともあれば、使役形として他の動詞とセットで使うこともできるし、前置詞として名詞につくこともあれば、文末詞として文の最後に置くこともできます。

しかもやっかいなことにそれらの用法はどれもベトナム人が日常会話で頻繁に使います。choの用法を知らずして会話は成り立たないといっても過言ではありません。

このように複雑怪奇に見えるchoでも、やはり本質的な意味であるコアは確実に存在します。choのコアをおさえておけば、choの様々な用法に応用することができます。

choのような多義語とコアの関係はアウトドアの十徳ナイフに例えられます。ほとんどの人はナイフやハサミなど基本機能の使い方しか知りません。

しかし十徳ナイフにはヤスリやドライバー、ペンチなど様々な便利機能が組み込まれています。しかもその機能は一つの持ち手(コア)から出てきます。多くの人はその持ち手をきちんと握っていないため、全ての機能を使えていません。

逆にきちんとコアをおさえれば、choのように様々な用法がある多義語を使いこなすことができ、これほど便利な単語はないと感じることができるでしょう。

ベトナム語学習というサバイバルを生き抜くために、まずchoという十徳ナイフを操れるようにしておきましょう。

choのコアイメージ

choのコアは「対象に向かって何らかの物や効果を与える」イメージを持ちます。まずはこのイメージを頭に焼き付けて下さい。

このコアイメージからchoは〈対象〉〈授与〉〈使役〉〈目的〉〈到達〉などの各用法を導くことができます。品詞別に見ていきましょう。

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