ベトナム語の言葉遊び「nói lái」とは?

ベトナム語には「nói lái」という言葉遊びがあります。これは直訳すると「隠語」となりますが、実際には音を入れ替えたり、言葉を逆さまにして意味を変える一種のシャレのようなものです。

この技法は特にユーモアを表現したり、タブーな言葉を避けたり、あるいは親しみや遊び心を表すために用いられます。日本語の「語音転換」に近いものですが、nói láiは単音節の声調言語であるベトナム語の場合には独特な特徴があります。

まず日本語の語音転換の例としては
「銀座で寿司→ざぎんでしーすー」
「加藤あい→阿藤快」
「夏は暑い→アツはナツい」
といったように、語の一部の音を入れ替える言葉遊びです。

ベトナム語のnói láiはより複雑になります。2語の「Cà Chua(トマト)」を例に各パターンをみてみましょう。

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