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[トマトのベトナム探訪] ソンラ省タースア(Tà Xùa)

日本の観光ガイドにはまだ載っていないベトナムの隠れた魅力ある場所を紹介するコーナーです。今回は2023年9月に、ソンラ省のタースア(Tà Xùa)という場所を訪れた時の記録をお届けします。

ソンラ省はベトナム北西部の山岳地域にある省で、日本人には馴染みの薄い地域です。ベトナムのポジション的には秋田県のようなマイナー感があります。ソンラ省のモクチャウにある世界最長のガラスの橋がニュースで話題になったものの、ベトナム国内でも観光地としてはまだ知られていない場所が多く、他の省に比べ観光客はまだまだ少ないです。

今回の旅では、ソンラ省の険しい山間部に位置するタースア(Tà Xùa)国立公園内の'Sống lưng khủng long'(恐竜の背骨)という絶景スポットを目指します。

ソンラ市から国道6号線と国道37号線を経由し、約2時間の山道を走ります。

いずれも国道なので、道路がきちんと整備されていて全く問題なく走れます。

向かいの街がBắc Yên

途中のBắc Yênという小さな街に足を踏み入れると、標高はすでに1000メートル近くなり、霧(sương)が立ち込め、視界全体を覆いはじめます。

Bắc Yênから省道112号線はさらに険しい山道が待ち受けています。

ベトナムの省道(DT=đường tỉnh)は予算の関係上、整備されてない所が多いため、国道と比べると道の状態は格段に悪くなります。省道112号線も穴ぼこが多くて大変でした。濃い霧が視界を奪い、非常に走りにくかったです。

雨が降りそうな空模様でしたが、予報では雨は降らない予定だったため、不安定な天気の中でも、私はタースアへと向かいます。

Bắc Yênから40分、タースアの街に到着すると、標高は1800メートル近くなり、寒さが身に染みてきます。

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