Chứの基本概念と応用表現

ベトナム語の「chứ」は、接続詞としても文末詞としても使える非常に便利な単語です。この言葉の基本概念と応用表現について解説します。


Chứはもともと接続詞

「chứ」はもともと接続詞で、「A chứ B」という形で「BではなくA」という〈対立〉を表す役割を本来持っています。この場合、「chứ」はAの部分を強く肯定し、強調する役割があります。

例えば

- Tôi là người Nhật Bản chứ không phải là người Trung Quốc
私は日本人であって、中国人ではありません。

この文では「người Nhật Bản(日本人)」と「người Trung Quốc(中国人)」を対立させています。「chứ」以降の「không phải là người Trung Quốc(中国人ではない)」の部分は、「Tôi là người Nhật Bản(私は日本人)」を引き立て、強調するために存在しています。

つまり前半の「Tôi là người Nhật Bản(私は日本人)」の部分が伝われば話し手の意図は完結するため、後半の「không phải là người Trung Quốc」は情報伝達のためには本来不要な部分です。

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