[過去記事まとめ] 漢越語特集 vol.2

漢越語を制するものはベトナム語単語を制します。単語学習で漢越語を常に意識し、理解を深めるために、過去の漢越語関連の記事をまとめました。


①「頭痛が痛い」のような重言的ベトナム語

同じ意味の単語が重なるベトナム語

「頭痛が痛い」「馬から落馬した」「あとで後悔する」などの同じ意味の言葉が重なった表現を重言(じゅうげん/じゅうごん)といいます。

実は日本語の重言と似たような現象がベトナム語にも起こることがあります。

例えば
bổ sung thêm
という言い方をベトナム語ではよくしますが、bổ sungは「補充する、追加する」という意味で、漢越語でも【補充】と書きます。また、thêmも「追加する」という動詞でV + thêmの助動詞的な形でよく使います。

つまりbổ sungとthêmが同じ意味の言葉が重なっている重言というわけです。

他にも
ngày sinh nhật
という言い方ではngày(日)とsinh nhật(誕生日)が重言になっています。ngàyという純粋ベトナム語の単語と、漢越語のnhật【日】の単語が同じ意味で重なっています。

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