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làの品詞の解釈①

「là」は基本単語ですが、その使われ方が多種多様であるため、ベトナム語を深く学習する者にとっては一筋縄ではいかない単語です。

また、「A là B=AはBである」という用法は広く知られていますが、それ以外の「là」の使い方を理解している人は多くありません。

なぜなら「là」は動詞として使われることもあれば、接続詞や副詞のように使われることもあるからです。làは一つの品詞に限定できないため、làを一つの独立した特殊な品詞とみなしたほうが分析しやすくなります。そのため私は「là詞」と呼んでいます。

今回は多彩な使い方を持つ「là」がどのような時にどんな品詞になるのかを考えたいと思います。

まず前提としてlàは「等号系のlà」と「強調系のlà」の大きく二つに分けられます。今回は「等号系のlà」での品詞の解釈を見てみましょう。

「~は…である」⇨動詞

「等号系のlà」のうち「A là B=AはBである、AというものはBだ」の意味になるものはV(動詞)になります。つまりAとBが名詞(句)であるときはlàは動詞になると覚えておきましょう。

・ Tôi là người Nhật.
私は日本人です。

・Cuốn sách này là của tôi.
この本は私のものです。

・Sở thích của tôi là học tiếng Nhật.
私の趣味は日本語を勉強することです。

※後ろのhọc tiếng Việtは「ベトナム語を勉強すること」という名詞のカタマリになっています。

ベトナム語では目的語(O)と補語(C)の区別は必要ありません。補語(C)は目的語(O)に含まれます。

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