囁かな幸せを継続できる幸せ

このお盆休みは家族と長く過ごすことができた。
妻と娘と3人で、囁かな幸せを共有できた。

今の仕事は、けっして給料も高くないし、通勤時間だって長いし、休みたいときに自由に休みが取れるわけでもない。
それでも、かつてサービス業で働いていた頃と比べると、給料はともかく、休暇は増えた。

つまり、プライベートな時間が増えた。
独身の頃は、恋人もいないし、友人も少ないし、独りで出かけたりすることもほとんどなかったので、時間を持て余すことが多かった。
それで、当時は休みがあまり取れないサービス業でも、苦にすることはなかった。
だが、家族がいる今は、暦通りの休みがとれる環境にとても満足している。

我が家は古い。
築年数は自分の年と変わらないくらいだが、自分の体がガタついてきているのと同様、家の方もトイレが壊れたり、洗面所が壊れたりと、至る所でガタがきている。
(トイレは直したが、洗面所はまだ使えないままだ。)
他にも、リフォームしなきゃならない箇所は多々あるが、いかんせん、金銭的な余裕がない。
だから、今頑張っていることが落ち着いたら、DIYでもやってみようと思う。
もちろん、DIYなんかやったことはないが、節約と運動がてら、トライしようと思う。

仕事は、今の職場に不満がないと言えば嘘になるが、割と自由にやらせてもらっていたり、責任あるポジションで仕事の大半を任されている等、満足している点もなくはない。
強いて言えば、給料が安い点と、もう1つ。
自由な休暇取得が難しい点だ。
日本語教師という職業上、授業があれば基本的に休めない。
病気など特別な事情があれば、代講を立てたりするが、それ以外は余程のことでなければ、自分が受け持つ授業は自分で何とかする。

そこまで休みがめちゃくちゃ欲しいわけではない。
ただ1つ気がかりな点は、妻の国になかなか帰れないということだ。
妻は外国人であり、国にいる両親や兄姉に会いたがることは少なくない。
前回、妻の国に帰ったのは、数年前、ちょうど前職を辞めた時期である。
そのとき、仕事をしていなかったので、3週間ほど妻の国に滞在できた。
これ程まとまった休みをとるのは、今ではなかなか難しい。

そこで、発想の転換をしてみた。
妻の希望は、国へ帰るというより親に会うことなので、妻の親が日本に来られれば解決できるではないか、という結論に至った。
ただ、妻の親も日本に来るにあたって、色々とクリアしなければならない壁があるので、すぐに実現はできないが、私の中では一筋の光が見いだせたのも事実だ。

子供は、すくすくと健やかに成長していると日々実感する。
スイミングに通わせているが、彼女にとても合っているし、自他共に認めるところだ。
他にも習い事をさせたいが、まだ幼児なので焦ってはいない。

最近は、親子で一緒にできる趣味を始めてみようかと考え中だ。
妻も入れて、3人で楽しめる趣味は何か考えてみた。妻と娘が好きそうなのは、アウトドアだ。
彼女達は、海やキャンプをよく口にする。
海はこのお盆休み中、リクエストに応えて連れて行ったが、私は基本的にアウトドアが苦手であり、どちらかというとインドア派である。
というわけで、共通の趣味は模索中である。

今、長期の休みを取っている居合は、家族と共通の趣味にするには、まだまだ時期が早い。
そもそも、居合を続けることが自分と家族との幸せにとって、良いことなのかすら怪しく思えてきた。
居合は、個人で楽しむ分には良い。
だがその分、家族と共有する時間は減る。

何を優先すべきか。
もう答えは出ている。

居合はいつでもできる。
家族との囁かな幸せを継続することこそ、今の自分にとって必要不可欠な時間ではないか。
そして、その幸せをさらに強固なものにするために、今頑張っていることを確実に成功させたい。


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