【疎開日記2020#2】 まさかの展開
我が家は夫とわたし、娘の3人暮らし。ホーチミンの南の方、外国人が多く住むエリアに住んでいます。近くにはAEON系のスーパーがあり、ちょっと高いですが、日本と同じトップバリユー商品もいくつか買えたりします。それ以外にベトナムで作っている蒟蒻や納豆も買えます。近くにダイソーも、丸亀製麺もリンガーハットもすき家もある暮らし。契約すればオンタイムで日本のテレビが見られるサービスもあり、何不自由なくベトナム生活を送っています。
世界中でコロナの感染が広がる中、ベトナムは常に先手先手で動き、すでに休校措置は2ヶ月、海外からの入国者は例外なく隔離され、1人でも感染者が出ればマンション全棟が封鎖という徹底ぶり。感染者のほとんどが海外からの帰国者とその濃厚接触者なのだけれど、彼らの乗っていた飛行機、住んでいるマンションと部屋番号、行動歴までが全て公開され、社会的な制裁が日本とは比べ物にならないベトナム。その為か、外出禁止令が出ていなくても、ほとんどの人が外出を自粛。コロナが怖くないとは言わないけれど、スーパーへ行く以外の外出はしない生活なら、ここにいれば大丈夫なんじゃないかと思えるほど。
そんな時に突然の帰国話。何とか帰国は回避できたものの、やはり大都市ホーチミンは危ないとの会社の判断。確かにホーチミンもジワジワと感染者が増えている時だったので、ホーチミンにいることが絶対安全だとも言い切れず。(2週間ほど前に外国人の集まるバーでクラスター感染が発生)
で、どうする?どうなるの?
はい、ホーチミンからの疎開決定!
夫は毎朝6時前に家を出て、会社の車でホーチミンから1時間以上かかる工場へ通勤。単身でベトナムへ来ている日本人従業員は、工場から更に30分ちょっと離れた町ブンタウに住んでいます。そのブンタウに家族で一時避難をしろということです。
まずは帰国せずに済むことを喜べ!わたし!
会社との交渉を終えた夫を労え!わたし!
ブンタウ、ホーチミン から車で数時間で行けるリゾート地。シーフードが美味しい海の町。普通ならテンションあがる行き先!妄想で気分を上げていく、そう、ちょっとしたリゾートへ行く感じでさらっと行ってしまえばいい。
早ければ、明日の土曜か明後日のに日曜にでも移動するように。
急なことで焦りながらも、こういう事は勢いが大事。荷物をさっさとまとめてしまおうとスーツケースを出して、持っていく荷物の算段を始めました。こんな時に行っても海で遊べるわけじゃなし、シーフード食べ放題ってわけにもいかず、ただの田舎への引っ越しであることはわかっていたけれど、そっちに意識を向けないように、自分をうまくコントロールしながら、ひたすら荷造り。
そこへ、今度はこんなニュースが飛び込んできました。
「翌28日0時からハノイ、ホーチミンから国内のその他の地域への移動の制限の実施。」
…やいやい、ブンタウ行けないじゃん。
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