【疎開日記2020#20】 夢のような
4月25日(土)、疎開生活26日目。
ホーチミンの社会的隔離措置が解除になってから初めての週末。営業を再開したレストランも増えたらしく、少しずつ町に活気が戻りつつあると友人から報告が入りました。
フードコートなんかでも座席数を減らしたり、机の間隔を空けたりして営業しているようです。
ここブンタウでもタクシーが復活しました!grabもアプリの画面に車のマークが戻ってきました。もう見ることはないであろう、いや、もう見たくはないと言ったほうがいいかな、バイクだけだった画面を記念に残しておきます。
そう、わたしのgrab、なぜか中国語表記されます。英語に直したいんですが…知っている人教えてください。
さぁ!車が動き、お店が開けば、自由に出歩ける!
ようやく我が家のブンタウ☆ライフが始まりました。(しつこいけど、つのだ☆ひろのイメージで)今までの1ヶ月弱はマンション内しか動けない軟禁状態のようなものでしたから。
早速昨日の夜、初めてタクシーで夕飯に出かけました。会社の上司がディナーに誘ってくれたのです。疎開してきた我が家のことを気にかけてくれる人がいるというのは、本当にありがたいことです。
ブンタウ初の外食はカジュアルフレンチ。開いている店がまだ少ないので、店内はかなり賑わっていました。久々のエスカルゴ、スパークリングワイン、最高でした。お土産に奥様の手作りメロンパンまでいただいて、今までのブンタウとは空気まで変わったかと思うほど、別の場所に来ているようなそんな気がする夜でした。
そして、今日は朝からロッテマートへ行ってみることに。海に近い方はお店が多いはず。ロッテもコープより品揃えが豊富だと聞いたので、何があるか期待に胸が躍ります。
ロッテマートの中も、一階の飲食店はまだ閉まっているところもありましたが、たくさんの人が来ていました。ブンタウらしく、海遊びのグッズが多い印象。三階にはダイソーも入っています。これは心強い!
スーパー部分でコープにないものを物色していたら…嬉しい物を発見!
一年で一度、この時期だけのお楽しみ!
ライチ!
これは買うっきゃない!けど、初物だしな。今年の値段はどうだろうと確認。
果物の女王マンゴスチンもありました。こっちも美味しそう!
雨季の始まりを感じます。雨季は果物のパラダイスです。スコールにはウンザリすることも多いけれど、この果物達があるから仕方ないと思えたりするほど、美味しいものだらけの季節です。
昼から上司のお宅(一軒家)のプールに入れてもらえることになっていたので、ライチとマンゴスチンを持ってお邪魔することに。
海の近くの素敵なお家で、のんびり遊ばせてもらいました。お昼に大好きなブンチャーも買ってきてもらい、可愛いワンちゃんにも癒されて最高の休日です。
プールで散々遊ばせてもらった後、夜にはたこ焼きパーティーもしてくれるという夢のような展開、フルコースで甘えさせていただきます。
娘と夫がプールに入っている間に、奥様と一緒に市場へタコを買いに行きました。
が、奥様がいつも行く市場は3割ほどの店しか開いておらず、タコも置いていなかったので、観光客向けの別の市場まで足を伸ばすことに。市場と言っても屋根がある施設の中ではなく、小さな通りに店がたくさん出ているだけの市場です。そちらは半分くらいの店がやっていました。
タコはあるけど小さいものばかり。大きなのを探して回ります。市場に来たのは久しぶりです。テト前から、いや年末から来ていなかったかもしれません。
ああ、ブンタウにいるんだなと、この時初めてしみじみ。念願のシーフードを目の前に感慨にふけります。
ブンタウと言えば、海とシーフード。本当は憧れのリゾート地です。疎開なんかじゃなければ、社会的隔離なんかがなければ、すごく贅沢な海辺の街の滞在だったはず…でも、こんなことがなければ住むこともなかったので、塞翁が馬、人生何が起きるかわかりません。もし◯◯だったら…と考えても意味がありません。今、こうして楽しい時間を過ごせていることに感謝です。
タコを買って帰り道、海はまだ立ち入り禁止の柵が出されていました。人はおらず、ちょっと寂しい景色。前に来た時は、海ではしゃぐ人たちでごった返していたのに。
来週は4連休、ホーチミンには戻れそうにないので、せめてその時には海に入れるといいなと思いながら、潮風に吹かれます。ブンタウは風が強い。
夜、今日は特別に夜更かしOK。たこ焼きパーティーとカラオケ大会で大満足して、娘も体力の限界まで楽しませてもらいました。今までの数ヶ月分のストレスがさっと消えた気がします。
本当に1ヶ月弱よく頑張ったね、と娘にも自分にもご褒美を与えるような休日でした。今日は悪夢にうなされないといいね、娘。
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