【疎開日記2020#14】 侵入経路を追え
話はまだ11日土曜日の続きから。
いろいろあったけど、無事引っ越しできて、臭い狭い部屋とはオサラバだぜ!って、スーパーへ行って帰ってきた後、部屋に戻ると…
ダイニング、アリ地獄!
しまった!アリの事、忘れてた!
娘の食べこぼしでもあったのでしょう。ダイニングテーブルの下にたくさん集まってらっしゃいました。
…が、アリぐらいじゃもう驚かない!何年サイゴンに住んでると思ってんだい!?
おもむろに取り出しますは、常備してあるアリ退治グッズ!お好みソースはもって来れなかったけど、これは持ってきた!
アリの巣コロリ…じゃないやつ、別のメーカーのやつです。
粒々タイプのアリの巣コロリは、こっちの小さいアリだと持って行きにくいことがあって、最近はこの練りタイプのを愛用しています。横置きにもできるし。サイゴンでよく出て来たのは黒いやつ、茶色いやつ、赤いやつの3種類でどれも小さいのばかりでしたが、ブンタウのマンションにやって来たのも小さい茶色いアリでした。
殺虫剤も持っています。フマキラーさんがベトナムで出しているジャンボベープ!
でも、すぐにスプレーをかけてはいけません。まずは動きを追って、出入りしているところを突き止めるのが先です!
新築マンションなら出所をおさえて、そこをボンドとかで蓋しちゃえばいいんですが、ここは結構古いローカルマンション。一つ塞いだくらいじゃどうにもならない。もう道がガッツリ出来上がっちゃってるので。
そういうわけで、アリを追いかけて侵入口を探し出します。ここっぽいなという場所が見つかったら、アリの巣コロリをセット。置いておけば、夜の間に喰いつくでしょう…と思ったら、もう早速反応あり。ブンタウのアリは入れ食い状態?
喰いついたとなれば、もう泳がせてる必要はありません。ダイニングのアリさん達には丁寧にお引き取りいただいて、雑巾で床を満遍なく拭き掃除。アリの道を消します。こんなので消えるかどうかわかりませんが。
アリってまだまだわからないことが多い生き物なんですよね、確か。
帰り道が分からなくなってウロウロしているはぐれアリさんもごめんねと呟きながら一匹ずつ、プチッ。この部屋の中で共生することはできません。
明日にはこのルートを使うアリさん達はいなくなっているはずです。
アリ退治が終わり、ようやくシャワータイムです。引っ越してから初のシャワー、例のトイレも洗面もビチョビチョになるシャワーを使ってみます。
と、ここで初めて気づいたことが!
我が家の鉄格子についた目隠しなんですが…
この右側の一番手前のが今住んでいる部屋です。目隠しの位置が高すぎると思いませんか?他の部屋は大人の背丈くらいから腰ぐらいの高さについているのですが、この部屋のは大人の肩ぐらいまで。子どもにとっては全く目隠しの役割を果たしません。そのせいで、チンチン太郎が自転車にまたがったまま部屋を覗けるわけです。
うちのシャワールームは玄関ドア入ってすぐ右側にあります。
シャワールームの中は、左側がシャワーで右側がトイレという造りなのですが、トイレのほうに壁をくりぬいた穴があります。換気のためでしょうか?
どうやらこの部屋は一回リフォームでもしたようです。トイレの左側にある棚、これはシャンプーとかを置く場所では?
そして、トイレの上をよく見ると…
タンクが取り付けてあったであろう跡と、天井から出ているコンセント。
つまり、今トイレだった場所が、かつてのシャワーであったことを表しています。ということは、やはりこの穴は換気用?
ゲッ、穴から玄関、丸見えじゃん!
この状態でシャワー浴びてたの?
この丸見え状態を隠すために、目隠しの位置が高くなっていた、という訳でした。日本だったら、絶対あり得ない位置の換気用穴。ものすごくベトナムっぽい!
そして、わかったことがもう一つ!
開けっぱなしで風通りのいい我が家。玄関開けたままシャワーを浴びると寒い!結局ドアは閉めて入ることに。
このシャワールームを嫌がっていた娘ですが、一緒に入れば大丈夫。ビチャビチャになった足元も、さっき買ったスリッパ でモウマンタイ。シャワー後に歯磨きをして寝る準備完了!
きれいさっぱりしたところで、どっと疲れが出てきました。9時ですが、家族揃ってもう寝てしまうことにしました。
寝室は2つあるのですが、子ども部屋に大家さんが新しく入れてくれたマットレスが、ラバータイプのもので、猛烈にゴム臭い!あそこでは寝られない!
そんなわけで、ベッドの横にシングルのマットレスを敷いて、家族3人同じ部屋で寝ます。娘も初めての部屋は怖いらしく、同じ部屋の方がいいと言うので、結果オーライ。
寝室に入ると、天井の隅っこにちびモーリスがお出迎え。
モーリスというのはヤモリのことです。我が家ではヤモリのことをモーリスと呼んでいます。虫を食べてくれる守り神です。
モーリスが大好きな娘が「モーリスさん、虫さんいっぱい食べちゃってね。」とご挨拶。
バタバタな引っ越しの1日は、こうして幕を閉じたのでした。
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