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久しぶりに観た「パッチギ」

時間とともに感じ方が変わる、まさにそのことを体感した。

たまたまAmazon Primeであがっていたので映画「パッチギ」を見ることにした。
これまでに3回ぐらいはみたかと思う。内容だってあらすじは覚えている。
学校でも人権映画として見た記憶がある。
久しぶりに見て
よくまあ人権映画とはいえ学校でみせられたなあという驚きがまずあった。
暴力、性的な描写、今ではいくら人権学習目的とはいえ、無理ではないだろうか。
(出演俳優もコンプライアンスに引っ掛かるのかな?)
でも、見ているうちにそういうドキドキ感を上回るものがズシンときた。

私は昔から平和学習が嫌いだった。
戦争の映像、話、どれもこれも怖かった。
知らなくていいじゃない、今は平和なんだから。
人権の話もそう。
なぜ今更掘り返すのか。私は出自や宗教関係なく仲良くやれる。
わざわざ知りたくない。そんな酷い話を。

今回は違った。
なかったことにしてはいけないんだ。
過去に酷いことをされたから、だから配慮してくれ、そういうことではなくて、
過去を引きずった付き合い方はしなくて良い、分け隔てない付き合い方をしていきたい。でも、過去にされたことをなかったことにはしてほしくない。
私が学校でかつて学ばされたこともそういうことだったのかなと思う。

歳を重ね、私自身も色々なことがあった。
全てなかったことにはできないし、背負って生きていかねばならない。
でも、引きずられたくはない。過去のしがらみに。

私自身の生き方や考え方を整理してくれる映画であった。


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