#はじめてのインターネット
1999年、大学の計算機センターでおれは初めてインターネットにアクセスした。当時はミステリ小説が何よりも好きだったので「風読人」「みすべす」といった、国内海外ミステリのファンが集まるサイトに出入りしていた。
最初にネットで名乗ったハンドルネームは「ハト」である。高校生のころに空を飛べる少年がテロリストとなり軍隊と戦争をするめちゃくちゃな小説を書いたことがあり、その主人公がハトだった。ちなみにおれの書いたとある作品をつぶさに読むと、そのゴミ小説のタイトルが書いてある。
19歳のおれが最初に作ったくそみてーなホムペ(死後)がこれである。消すから拡散は厳禁よ。
(公開終了。ここにURLがあった)
それから色々なハンドルを名乗り幾星霜、おれはいまは自分でもなんだかわからないものになってしまった。ツイッターのアカウントはいくつあるのかわからない。フェイスブックのアカウントすら3つもある。紙だの電子だの、あちこちに文章を書き散らし、おれはプラナリアのように拡散してなんだかわからないものになってしまった。ハトよ、純心を抱えてネットの海に船を漕ぎ出した君よ、お前にはおれがどう見えてる? おれにはもう何も判らねえんだ。どう見えてるか、言ってくれよ、なあ……。
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