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〇〇できたらやろう、〇〇できたら行こうは一生叶わない


英語を勉強して、話せるようになったら海外に旅行に行きたい。暮らしてみたい。

こんなことをSNSでもよく見かけます。

結論から言っちゃうと、それだといつまで経っても叶わないのね。
だって、話せるようになったらって、どのくらい? いつ?

経験がないということは、悪いことじゃないのね。経験がないのは、怖いもの知らずとも言えるの。
子どもって、何でもやりたがるでしょう。
やったことないから、何が起こるなんてわからない。だから怖いなんてことも知らない。
ただただ、好奇心。
そして痛い思いをしていって、わかってくるのよね。

大人になると、そうした積み重ねとか、
余計な思考が働いて、あれをして、こんなことになったら、どうしよう...なんて、まだわからないことに不安を抱いて、行動が少なくなってきたりしちゃう。

準備万端の状態を目指してしまう。
それが行動の足かせ。

そんなこんなしているうちに、一年経ち、二年経ち...行動がないまま歳だけが積み重なっていく。

私は20代の時、突然、アメリカに行こう!って
思い立って、行っちゃったの。
英語を話せるようになりたくてね。
右も左もわからないから、まずはホームステイがいいだろうと、そこは斡旋会社に任せたの。
お金はかかったけど、初めてだから、まずは仕方ないと。
肝心の英語?  ハロー!だけでしたよ(笑)。
行けば話せるようになると、とんでもない
浅はかな考えで。

ロサンゼルスの空港での乗り換えは、迷子になって、半べそかきながら、そこら辺歩いている人に手当たり次第チケットを見せながら、
身振り手振り。

やっと到着して、迎えてくれたホストファミリーの車の中では、何も喋れないから、シーン。
3か月の滞在。会話は、朝のグッドモーニング、日中のサンキュー、夜のグッナイト。
これで3か月(💦)。
ホントの話し。

おそらく、そのホストファミリーにとっては、
これまで受け入れた日本人の中で、一番奇怪で、一番印象が残ったのではないかと。
悪い意味で。

3か月の語学学校修了日。
いろいろな所に、足代わりになってくれた
先生に、心を込めて何か伝えたいと。

丸暗記した、"いろいろありがとう"のフレーズを、勇気を出して言ったのよ。

そしたら、先生。
"まぁ〜っ! あなた、ついに話せたじゃなーい!" と、飛び上がって喜んでくれたの。
(・∀・)

帰りの空路。搭乗を待ちながら、本を読んでいたのよ。まだかなぁと、ふと顔を上げたら、
何⁈  誰もいない...

飛行機がトラブルで、便の変更があったらしいけど、アナウンスなんて聴き取れるわけがない。

預けた荷物は、行方不明。
飛行機には乗れず...
ロサンゼルスで、思わぬ一泊。

でもね、周りにいる人たちが皆んな優しくてね。航空会社が用意したホテルまで、同じ便に乗る人が連れて行ってくれたの。

心細い中、ぐったり疲れ果てた私を、
夕食まで誘ってくれて。
あ、もちろん会話は無しよ(>_<)

翌朝また空港まで連れて行ってくれてね。
朝になって、よーくその人を見ると、
なんと! イケメンじゃない!

それに気がつくと、言葉を話せないことが、
悔しくて、悔しくて。

最初から最後まで、"サンキュー" しか
言えなかった...悲しい。

そこから私の魂に火がついたのよ、ボワッ!

帰国後、一切の遊びをやめて、仕事から家に
直行。英語の猛勉強。

あの時、言葉を話せていたら、あんなカッコいい人と、もっと仲良くなれたのにーっ!という
下心。

理由は何でもいいのね。
とにかく猛勉強したの。

でもね、猛勉強しながらも、勉強することだけにとどまってはいなかったの。
猛勉強しては、またサッとアメリカに行って、
また帰って来ては、猛勉強。

勉強と実践の繰り返し。
普通に生活するなら、暮らせるまでにもなったのよ。

何をするにも遅いということはない、とは
よく言われるけれど、早いにこしたことはないのよね。

20代の時に見る景色とか、体力だって違うから行動とかも違うの。いろんなことを含めて
何でも早いに越したことはないのよね。

言葉なんてね、机の前にどのくらいいても
話せるようにはならない。

話せるようになったらとか、できるようになったら行動するんじゃなくて、
行動しながら身につけていく方が早いのよ。
行動をしたら、その分、経験だっていろいろできるから。
出会いだって、たくさん得られます。

数々の失敗だって、全部素晴らしい経験に
なりますよ。

ちょっとだけ、勇気を持っていれば
大丈夫!



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