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育休をとってみてわかった、男性の育休取得「成功」のコツ(その2:コロナ禍在宅勤務編)


前回、育休を取得した話を書きましたが、復帰した2020年3月にはすでにコロナウイルスの感染が広がり始めており、妻からはとっても出社を嫌がられました。そりゃそうだ。

とはいえ、仕事しないといけませんので復帰。そうしたら会社では、在宅勤務準備や、そのテスト運用が急遽始まっていました。そりゃそうだ。

復帰してまず思ったのですが、2か月半の在宅勤務明けにいきなり仕事に放り込まれたところ、弊社営業もお客様も考えるスピードが速くて、ついていくのがやっとでした。正直こんなに自分の頭の回転が遅くなっているとは思いませんでした。人間の脳ってこうも簡単に鈍ってしまうし、それに気づかないのだなぁと驚きました。感覚が戻ったころには5月でした。

さて、話を戻しますが、ぼんやりした頭で必死に仕事にしがみついているうちに、首都圏も緊急事態宣言でビデオリサーチも基本的には在宅勤務となりました。ちなみに、以後9月ごろまでの間に、実は2回しか出社しませんでした。部署にもよりますが、比較的在宅勤務が多い方だったと思います。

正直なところ、冒頭の通り、これだけコロナウイルス感染が広がっている状況で2児の子供を抱えた妻としては、夫を感染の危険のある“東京”なんて所に行かせたくないわけです(我が家は東京都外住まい)。万が一私が感染して入院などしてしまったら、育児が破綻しかねません(高齢の親にもこの状況下では助けを求めにくいですし)。こういう社会問題にも直面し、もはや働き方改革というよりか、働き方革命ということで可能な範囲で最大限、その後も在宅勤務を続けています(現在進行形)。


以下は、仕事がそこまで忙しくないときの在宅勤務のスケジュールです(2021年1月現在)

6:15 起床。家事をこなす。
7:00 妻と子供たちが起床&朝食&子供たちの着替え
8:00 風呂掃除、自分の身支度
8:30 在宅を活かして早めに勤務開始(夜残業ができないこともあり)
12:00 子供たちに昼食を与えつつ自分も昼食
13:00 午後勤務開始
18:00 勤務終了し、夕飯&その後入浴まで子供たちと自宅内で遊ばせる
19:00 入浴(自分+子供)
20:00 子供たち寝かしつけ
20:30 寝かしつけ終了
21:30 残っていた家事をこの時間までに終わらす
23:00 就寝

前回記事の育休を取得していた時期(2019年12月~2020年2月)と比較すると、現在では、次男も1歳にもなり、だいぶ緩やかになった気がします。気が付けば、もう10か月近く在宅勤務中心の働き方を続けています。当初は前回書いたような育休からの延長戦的な様相でしたが、もはや在宅当たり前の状態。この文章を書いている足元では、次男がうろうろしています。これがもはや日常です。

そして、改めて考えると、この状況は「家事・育児」の夫婦間の分担について、とても社会が、夫婦が、あるいは男性が問われているのではないかなと思っています。

我が家は、妻が専業主婦のため、基本的な家事は妻に任せている部分が大きいです。また、保育園に通っているわけではないので、日中は2歳と1歳の子供を妻が世話をしている状態です。その前提のお話とさせてください。

さて、育休取得+コロナ禍での在宅勤務で1年が過ぎたわけです。育休、そしてコロナ禍での在宅勤務において、家事・育児の遂行としては我が家はうまくいっている気がします。育休をとるだけでは何も意味ない、と前回の記事で言いました。おそらく、在宅勤務で言えば、「在宅するだけでは何も意味ない(妻にとって)」だと思います。

在宅勤務の合間に、あるいは移動時間が無くなった分、いかに家事や育児に割くことができるのか。割こうとするのか。この姿勢が一番大事、成功のコツな気がします。そういう「姿勢」とそれに伴う「夫婦間での相談や会話」そして、「行動」です。

家事はまだしも、育児については「仕事」を言い訳に逃げるようなことはあってはならないと思います。(それこそ妻のヘイトの元…)。育休からの流れとして在宅勤務をした身としては、これが一番大事だなと思います。

具体的にこうすればよいというのは、各ご家庭で異なるかと思いますので、それぞれぜひご夫婦で話し合って決めてください。そう「夫婦間での相談や会話」も大事なのです。これが、在宅勤務下での“成功のコツ”かもしれません。

現場からは以上です。(原稿を書き終えたので休憩がてら次男のおむつチェック)