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育休をとってみてわかった男性の育休「成功」のコツ(その1)

2020年のコロナ禍以降、多くの企業で働き方が大きく変わりました。
いずれコロナが収まっても、従来通りの働き方には戻らない、戻れないだろうと思い始めている人は多いんじゃないでしょうか。

「働き方改革」が謳われていた頃が懐かしい気がするほど急激に訪れた変化の中で、今は一人ひとりが「働き方改革」を実践中といえるのかも。
働き方の色々な体験や価値観をシェアしてこれからのヒントになれば、ということで、当社社員の体験記や持論をゆるゆる紹介していきます。良かったら読んでみて下さい。(編集部より)
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ビデオリサーチ入社12年目のようといいます。

2019年12月半ばから2020年2月末まで、2か月半育休をとりました。どうやらビデオリサーチでほぼ初のまあまあ長期男性育休取得者、だったようです。

入社以来、先輩社員も後輩社員も産休・育休取得をとっていたので、私もさも当たり前の顔をして育休の意思表明をしていましたが、よく考えたら産休・育休とっていた方々皆さん女性でした。気にしたことがなかったのですが。

こんな調子でも、きっとこのご時世なのでスムーズに進んだのだと思います。働き方改革バンザイ。むしろ、男性の育休のとりにくさ?のようなものは、職場にもよると思いますが、男性社員の心の中の何か忖度(職場とか上司とか自分の評価とか)が働いている場合も多いのかな、と思いました。私の場合は、仕事しないで家事育児できるチャンスなど今後ないだろうから、という理由もあり育休をとりました。

ちなみに取得期間は、最初は1か月半で上司に相談しました。もっと休めば?と言われたので、言われたままに2か月半に伸ばしました。本当に上司に感謝です。(ちなみにその上司は2児の母、まさにワーキングマザー。ビデオリサーチには結構います。)小さな部署に所属していたのでしたが、所属する上司先輩全員2児の父母で、特に働くお母さんが複数いたのは育休の後押しになったなと思います。本当に。働いている環境ってとっても大事ですねこういう過渡期だと(だけど、そういうこと関係なく育休は権利ですね )。


さて、ざっくり育休中の生活スケジュールのご紹介です。

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5:30 起床。家事と自分の身支度。(妻は台所家事中心、私はその他家事中心)
7:00 子供たちを起床&着替え・おむつ替え&朝食
8:00 自宅内で子供たちを遊ばせる
9:00 公園へ行く、買い物などに外出する
11:00 昼食の準備~昼食(外食の場合も)
13:00 子供たち昼寝(うまく寝てくれて2時間)
15:00 起きた子供たちのおやつ&遊ばせる
16:30 夕食準備開始
17:30 夕飯&その後も入浴まで遊ばせる
19:00 入浴(子供たちおよび自分)
20:00 子供たち寝かしつけ
21:00 寝かしつけ終了
22:30 力尽きて就寝
深夜 夜泣き対応(必要な場合)

上記を書いてみて、強調したい点は一つ。

家事や育児って男(私?)が思っていたよりもかなり細かな粒度で実行されています。正直、このざっくりスケジュールと実際の動きのハードさは全然釣り合っていないです。実行しているタスクを書いていったら分刻みで上記の何十倍になると思います。たとえば朝の家事も、起床した後に

5:35~ミルク用に新しいお湯の準備(電気ポットの中身の入れ替え)
5:37~夜中使用した哺乳瓶を洗う
5:40~電子レンジで哺乳瓶の煮沸作業
5:41~その日使う粉ミルクを計量して準備
5:45~水切り籠にある食器を片付ける
5:50~食洗器の中の食器を片付ける
6:00~浴室乾燥の洗濯物を取り込む
6:05~風呂掃除
6:20~洗濯物をたたんでまとめておく

といったタスクがあり、これののちに自分の身支度をして子供の起床に備えるわけです。

この間、妻は子供や我々親の食事の準備などを進めていたりします。日中そんな暇ないですからね。育休をとってみて、この状況を実行する側になったのは、特に女性、妻、母親の一面を理解する上で大変良かったと思います。

ちなみに、今回の育休は次男の誕生に合わせて取得しました。長男の時は妻と相談のうえで育休は見送りました。今回は年の離れていない幼い長男の世話も想定して育休取得した次第です。

結果からいえば、育休取得はまさに成功でした。家庭内も子供たちも非常に安寧な日々を過ごさせてもらいました。本当にとって良かった。

そして思ったのが、「これ、一人目で同じことしてもこう上手くはいかなかったよな?」。
そう、たかだか1年半前に一人目の新生児を迎えていて、その時のさまざまな失敗を糧に、仕事しているときよりもはるかに細かいメモを取り、上で述べた“極めて細かい粒度の家事育児”への対応をし、まさに “強くてニューゲーム”で家事育児にスキル全振りした結果 の成功。

なので、今後、子供一人目で育休をとり奮戦する男性諸氏には心より尊敬申し上げたいと思います。また、同時に、心から「育休をとるだけでは何も意味ない」ことを強く申し上げたいです。多分、この考えが一番の成功のコツになるのかも。

くれぐれもガルガル期の奥様から、ヘイト集めるだけの無能な夫認定だけは避けていただきたいです。


次回、「育休明けたら在宅勤務になった」。あれ?やっぱり会社に行かないんですね私。

育休をとってみてわかった、男性の育休取得「成功」のコツ(その2:コロナ禍在宅勤務編)