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【サッカースクール独立】徹底比較!雇われコーチと独立コーチの違い

こんにちは!子ども向けのサッカー教室をはじめとした習い事教室の立ち上げ、経営コンサルティングを行っているvidaplenaです!


先日、僕たちのサッカースクールに「求人募集してませんか?」という相談を頂きました。

よく話を聞いてみるとその方は新卒でサッカースクールを経営している会社に入社。2年程働いていますが、入社1年目のボーナスは無く毎月の手取り月収は15~16万円。さらにスクールで公式戦に出るチームの帯同等もあるので土日の出勤もあり休みはほとんどないとの事でした。もったいない、、せっかく子ども達にサッカーを教えるスキルがあるのに、というのが僕の感想です。会社員として雇われると自分の目の前の仕事以外にもやらなければならない業務が増え自分の仕事が増えてしまいます。また、社員として自分自身のスキルではなく労働時間を切り売りしていることになるのでスクールの規模が大きくなっても収入が大きく増えることはありません。雇われるメリットももちろんあるので一概に独立したほうがよいとは100%言えませんが、、


独立した今の自分の立場から両方の比較をしてみようと思うので、参考にしてもらえればありがたいです!


1 雇われコーチのメリット

01 ゼロからの立ち上げではない

02 指導方法を共有できるスタッフ、先輩がいる

03 社会保険がついている


2 雇われコーチのデメリット

01 拘束時間が長い

02 自分の裁量で仕事ができない

03 収入が上がりにくい


3 独立コーチのメリット

01 自由な時間の確保

02 自身の裁量で経営ができる

03 収入増の天井が無い


4 独立コーチのデメリット

01 責任が伴う

02 独立の心理的ハードルがある


5 まとめ

1 雇われコーチのメリット

私は現在独立してコーチをしていますが、もともとは会社員として雇用されていたのでもちろん企業に属して働く恩恵も受けてきました。デメリットだけではなくもちろんメリットもあるので、自分の考え方、やりたいことを考えたうえで選択をすればいいと思います。


01 ゼロからの立ち上げではない

これが自分でスクールを経営する場合と比較して大きく異なる点です。入社した時点である程度の会場数や生徒数が既にあり、基本的には現存の会場での指導を任されることになります。つまり、環境が整っているので、働き始めからある程度の収入を得ることができるわけです。自身で独立するとなると無収入のスタートになるのでそこは大きな違いですね。


02 指導方法を共有できるスタッフ、先輩がいる

雇われた場合、たとえ未経験でも指導方法や運営内容を教えてくれる先輩がいます。また、独立コーチの場合他に自分を指導してくれる人がいないので自分の問題点に自分自身で気づけない場合があります。周りに他のスタッフがいれば自分の抱えている悩みや不安を相談できる相手がいるので自分自身の成長にも繋がりますね。未経験から独立するのではなく、一度どこかのチームやスクールに入って経験を積んだ後に独立することも一つの手段ですね。


03 社会保険がついている

これはかなり大きいです。会社員+副業は最強とよく言われますが社会保障がついていて守られている存在のため、ということも最強たる所以だと思います。独立したコーチと比べて雇われのコーチは、

  • 厚生年金(母体が個人事業主ではなく会社であれば)

  • 失業保険

がついているだけではなく、各種税金(住民税、所得税等)の支払いを個人に代わって企業が行ってくれているため確定申告を自身で行う手間も省けます。リスクを極力背負いたくない人は会社員の方が向いているといえるかもしれません。



2 雇われコーチのデメリット

そして、ここからは雇われコーチのデメリットになります。実際に働いている人からのそのままの声を書いていくので今の現場でのリアルな現状になります。全て話を聞いたうえで僕は雇われのコーチには絶対になりたくないと思います。


01 拘束時間が長い

通常であれば夕方からのスクールの練習に加えて朝に集まって打ち合わせや会議が行われます。また、グラウンドの予約やイベントの準備等、スクール以外の業務が増えます。会社員イコール自身の労働時間を切り売りしているわけなので1日8時間労働が基本になります。これに加えて周囲の雇われコーチからは「残業手当がつかない」という声をよく聞きます。フルタイムで働いた上に残業。さらに残業代がつかないということになれば働くモチベーションが下がりそうですね。


02 自分の裁量で仕事ができない

雇われているため自分で自分の仕事を選べません。上司に担当会場を決められるのは当たり前。また若い人ほどイベント等の準備や、時間のかかる作業を任されることがしんどい。という声をよく聞きます。企業の方針として指導方法が厳格に決められていることも。自分のサッカー観や哲学を目の前の子どもたちに伝えられないことにストレスを感じることもありそうです。


03 収入が上がりにくい

そしてなかなか収入が上がらないこと。これが一番のデメリットであると考えています。企業や町クラブで働いているコーチは若い人が多いです。ベテランのスタッフを見ることはほとんどありません。これは、若いスタッフが結婚を機に転職し、その穴を埋めるためにまた若くて新しい人材を雇うためです。この悪循環がずっと続いています。手取り18万円じゃ結婚して家族を養えないですよね?クラブや企業にとっては若くて体力もある。そして何より安い給料で働いてくれる人材の方がいいに決まっています。組織からするとメリットでしかありませんが、1人のスタッフ視点で見たときにはデメリットしかありません。



3 独立コーチのメリット

ここからは雇われているコーチが自身で独立することのメリットを紹介していきます。個人的には勇気を出して独立する方が良いことばかりであると考えています。



01 自由な時間の確保

夕方から夜まで、1日に長くても3.5時間しか働いていません。朝は自分の好きなことに時間を使っています。(会社員時代と比べて給料は倍に、労働時間は半分以下になりました。)これ、本当なんです。今の自分なので。雇われているコーチは1人で多くの会場を担当することになります。つまり、それだけ広報活動や事務作業に費やす時間も増えるんです。そのため、朝からチラシ配りを行わなければならなかったり、会社の会議に出席しなければなりません。そのため、自分のやりたくないことにも時間を費やさなければならず、自分の自由時間が減ります。今の僕は、朝の時間でランニングやサウナ、お昼からは自分の好きなものをゆっくり食べてお昼寝をしてからスクールに向かいます。もう会社員時代のフルタイムで働く生活には戻れません!!


02 自身の裁量で経営ができる

これが本当に気持ちいいんです。自分の時間を切り売りして、やりたくない仕事をやって給料を得る事とは天と地ほどの差があります。自分で経営すれば自分が頑張った分だけ収入に跳ね返ってきます。そうなると、仕事へのモチベーションは爆上がりです。生徒に成長してもらうために、環境をより良くするために、また自分自身の生活を豊かにするために。思い立ったら即行動に移すことができます。また、自分が起こした行動の結果がすぐに返ってくるのも楽しいです。「好きなことを仕事にすること」は経営の裁量が大きいことも一つの幸せなポイントかもしれません。


03 収入増の天井が無い

自分の裁量で経営ができるということは収入増も自分の裁量次第ということでです。会場数や人数を増やせば増やすだけ自分の収入が増えていきます。(もちろん人を雇う必要も出てきますが。)会社員であると、どうしても給料になってしまうので頑張りに対しての見返りが少なくなります。企業には法人税や各種経費等が掛かっているため、人件費を抑えなければなりません。給料をあまり渡せられないのも仕方がない面があるのかもしれないですね。



4 独立コーチのデメリット

一方で独立することのデメリットもいくつかあります。(僕は考え方を変えればそこまでネガティブになる必要はないと考えています。)


01 責任が伴う

会社員であれば最終的に責任を負うのは上司であり、会社になります。独立したフリーランスと比較すると守られている立場です。例えば自分が独立していて、スタッフ1人態勢で行っており、飲酒運転をしてしまった場合。(かなり極端ですが・・やらなければいいだけですが・・・)保護者や生徒からの信頼はなくなり、一気に廃業に追い込まれるでしょう。また、生徒が大けがを負った場合も自身がすべて責任を背負わなければなりません。(ですが、ちゃんとリスク管理を行っておけば滅多に起こるものではありません。)


02 独立の心理的ハードルがある

  • 独立

  • フリーランス

  • 開業

  • 個人事業主

  • 確定申告

これらのワードを聞いて「簡単でしょ!誰でもできそうじゃん!!」と思う人は少ないはずです。ですが、一度でも本気で中身を調べたことはありますか?例えば、開業なんて税務署に紙を1枚提出すれば終わりなんです。確定申告も今やPCで簡単に自宅から行えます。現代社会は情報がそこら中に溢れかえっている時代です。まったく情報が公開されていないものを探すことの方が難しいかもしれません。「メリットがあるのは分かってるけどなんとなく難しそう・・」と思うのではなく一度調べてみましょう。独立へのハードルがぐっと下がるはずです。(未経験の僕にでもできたので、できないわけないです!)また、アメリカでは今や3人に1人がフリーランスと言われています。日本はアメリカのトレンドを追う風潮があるので、日本でもフリーランスが当たり前になる未来もそう遠くないかもしれません。



5 まとめ

今回は雇われコーチと独立コーチの違いについて書いていきました。

今、どこかに勤めているコーチは安い給料で雇われている人がほとんどだと思います。本当にもったいない!子ども達にサッカー(その他スポーツ)や様々なことを伝えられるスキルは手取り十数万円の価値なんかじゃ絶対にありません!本当に声を特大にして言いたいです。独立するだけで自分のスキルをそのまま生かせて、今よりもたくさんの収入、そして自由な時間を手に入れることができます。


ぜひ一度ご相談ください!今抱えている悩みを聞かせてください!!



全ては生徒と指導者の充実した人生のために。

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