見出し画像

夏の大三角 「はくちょう座」の星は何等星?視力検査をしてみましょう。

今から約2,000年前(紀元前)に、ギリシャの天文学者 ヒッパルコス(Hipparchus)が、特に明るい星を1等星、肉眼で見える最も暗い星を6等星として、星の明るさに六段階つけたとされています。
その後、測定によって、1等星と6等星では、実際の光量がおよそ100倍違っていることがわかり、現在では、5等級違うと光量は100倍違うと定義されています。
1等級違うと約2.5倍の光量の違いがあることになります。6等星の約2.5倍の明るさが5等星。さらに約2.5倍の明るさが4等星。・・・・。)

前置きはこれくらいにして、今日の本題である夏の大三角「はくちょう座」の星の明るさを表す等級(何等星?)のお話

みなさんは「はくちょう座」を肉眼で観たことがありますか?

「はくちょう座」は星を結んで星座線を描くと十字の形をしています。
翼をひろげて、天の川の上を飛ぶ、十字の形をした「はくちょう座」は、南十字星と対照させて、北十字星とも呼ばれています。

そして、夏の大三角の一つでもある「はくちょう座」のしっぽ(または、お尻)にあたるデネブは1等星
胸にあたるサディルは2等星
くちばし(または、頭)にあたるアルビレオは3等星
そして、両側の翼にあたるそれぞれの星が2等星、3等星、4等星など

「はくちょう座」には、それぞれの等級の星がならんでいます。
(2等星といってもほぼ3等星のものや3等星といってもほぼ4等星のものなどがあります。)

はくちょう座_IMG_0989_-150_夏の大三角_note

「はくちょう座」を観ながら、明るさの違いなどを確かめてみて下さいね。
視力検査ができますよ。

#星空案内 #夏の大三角 #はくちょう座 #デネブ #等級 #1等星  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

参考文献 「星空案内人になろう!」(柴田晋平ほか 技術評論社)
     「夏の星座博物館」(山田卓 地人書館)
     「天文年鑑 2018年版」(天文年鑑編集委員会 誠文堂新光社)
備  考  実視等級の一部は「wikipedia はくちょう座の恒星の一覧」

「よーだの星空案内(Facebook)」2018.06.09 に紹介させていただいた内容を一部変更して「note」に掲載させていただいています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?