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【過去作】詩…「才能毒見展覧会」

赤の他人が特別嫌いなものが
私の一番好きなもの
あんたらには私の宝物が
廃れたガラクタに見えるでしょうね
だから私は 私を否定する
あんたが大嫌い



価値違いのものを否定しても
私と程度が違う
同じ地に立って 同じ視界で見つめて
そうしてからまた来なさい



さあ これが人の脳
遥か昔 一から形成された頭
針で切り開きませう



口を塞がれた者のほうが
思考は歯車のように噛み合い回る
その胸の奥の ひらめきの宝石の欠片
持つ者ほど隠してゆく
醜態を晒すほど 薄味ばかり



これを如何にして食そうか
きっと選ばれたものにしか
この味は解らない
百の観衆が君を嫌っても
一の私が君を溺愛してあげる



そうして 今度はお客様の目を
無害の毒で浄化し
この目で見て 耳で聞くよりも恐ろしい
抜け出せぬ中毒状態へ



ようこそ、お待ちしておりました




初公開:2016年1月12日
photo by illustAC https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=414021 , Pixabay https://pixabay.com/photo-2726131/


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