自分と他人を比較することが必要なこともある

友人のSちゃんと久しぶりにご飯を食べていたときのこと、
「最近ちょっとショックなことがあったんだけど聞いてくれる?」
と言うSちゃん。

「私ね、フラ友だちのHちゃんのこと、
すごく太ってるなぁって思ってたのね。
でもある日、別の子が撮った私たち二人の後ろ姿の写真を見たのよ。
そしたらね、おんなじなの!後ろ姿が!
どっちがどっちなのか見分けがつかないくらい。
私、Hちゃんと同じくらい太ってるの!?って思ったらショックでさ」

「…うん、正直言って、Sちゃん、太ってるよ。てかさ、
今まで気づいてなかったの?私はそっちのほうがびっくりなんだけど」
と、親しい友人ならではの返しをした後に思い出した。

派遣先の同僚の子と、同じ職場のいやみな先輩について話していたとき、
その子が「Iさんて、すっごく太ってますよね~。あれすごくないですか?」と言ったのだけど、そのとき私は返答に困ってしまった。
私の心の声:「えっ?確かにIさんはあなたよりも少し太っているかもしれない。でも、私から見たら、あなたもIさんも同じカテゴリーに入ってしまうんだけど!」

さらに、某テレビ番組のダイエット特集に出演した、数十キロの減量に成功した女性。彼女がダイエットを決意したきっかけは、まさに同じ番組を見ていて、「うわ~すっごく太ってる~!あんなに太るなんて信じられな~い!」
と言ったところ、母親が「みんな、あなたにそっくりよ」と言った一言だったらしい。

私はずっと、「気がついたら体重が100キロを超えていた」とかっていうのが信じられなかった。だって、普通、途中で気づくよね?気づかないなんてことがあり得るんだろうか?

でも、どうやら現実にあり得るらしいと知って、長年の疑問がはれた気がしたのだけど、これは、たまたま肥満の話であって、逆にやせすぎのケースとか、化粧が濃すぎるとか、香水つけすぎとか、いつの間にか自分の当初の設定値を大きく超えてしまってることってあるなぁって思った。ときどき自分を客観的に、相対的に見ることって大事。

私は、夫のぽっちゃりしたお腹や胸をもみもみするのが毎日のささやかな癒しで、「やせなくても大丈夫だよ~」なんて言っているのだけど、いつか、夫が外国人力士みたいになってしまわないように気をつけよう。

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