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好きなこと*アート、本、ものごと

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見に行った美術展、好きなアート、音楽、本など、好きなことを書いた記事をまとめています。
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記事一覧

食べたくても食べられないもの

先日から尾籠な話で申し訳ないけれど 子供の頃からずっと胃腸が弱かった。 今では過敏性大腸炎という名があったりするけど 昔はそんなのはなかったので なぜ自分だけ、みんなのようになんでも美味しく食べられないのか、 と思うことがよくあった。 とはいえ、常時というわけではないので 冷たいものも美味しく食べることはもちろんあり。 そんな中で、調子があまりよくなくても 「口の中で溶かせば大丈夫!(に違いない)」 と言いながら、学校帰りに友達と食べたものがある。 それが、 デイリークイ

ロンドン塔の王子たち・・とリチャード三世再び

三連休のおわり。 3日のうち1日くらいは美術館に行こうかと思ったけれども どうにもこうにもの暑さで外に出る気にならず、 どこに行っても人混みだろうことを考えると お家でだらだら好きなことするほうがいいよな、という結論に至っております。 そして、youtubeを開けたら目についたのが、 山田五郎さんの「オトナの教養講座」 ・・の、ロンドン塔の王子たち。 五郎さんのこのチャンネル、ほんと面白くて この人はどうしてこんなに博識なんだろうと、あらためて感心してます。 ロンドン塔

丸の内が好きなもので。

丸の内に行ってきました。 今日の目的は、これ。 やっと行けました。 でも美術展について書くのは時間がかかるので、次回にして 丸の内をぷらぷらしたことを少し書きます。 東京ステーションギャラリーには、以前もハリーポッター展に行ったことを書いたので、きっと丸の内のことも書いてると思うのだけど、 まあ、いいですね。 丸の内は昔ちょこっとだけ、ほんと~に短期で働いたことはありますが、ちょくちょく来るほど近くはないので、東京駅を見るとやっぱりワクワクします。 ほんとに美しい駅で

ジャン=ミッシェル・フォロン展 「空想旅行案内人」

そんなわけであらためまして、 ジャン=ミッシェル・フォロン展を見に、東京ステーションギャラリーに行ってきました。 どこかで見たイラスト、一見可愛いし、色も綺麗だしで、ずっと気になっていました。 ベルギーを代表するアーティストのひとり。 1955年にパリに移住し、ひたすらドローイングを描くもフランスでは芽が出ず、アメリカの「ザ・ニューヨーカー」や「タイム」誌で注目され、表紙を飾るようになったそうです。 スティーブ・ジョブズはフォロンのファンで、 彼の依頼で初代macを擬人化

ぱりに行きたしと思えども

萩原 朔太郎の詩。 「ぱり」ではなく、ほんとうは「ふらんす」ですけれどもね。 あらためて読むと、 爽やかで、いい詩だなぁと思います。 ここ数日、Youtubeでヨーロッパ(主にパリ)旅行のVlogを見ています。 それも、けっこういいホテルに泊まって、旅でも普段と同じであろういいお洋服を着てお洒落していて、素敵なレストランに行ったり、おしゃれなお店でお買い物したり・・ といった、かつての自分とは違う、ちょっとリッチな感じで旅している人の動画。 「旅でも・・いいお洋服を着て

行ってよかったかもしれない、ヨシタケシンスケ展かもしれない

2年前、行きそこなってしまったヨシタケシンスケ展 が、ぐるっと回って横浜そごう美術館に巡回してきていまして、 やっと見にいくことができました。 土曜日なんて、美術館も横浜駅周辺もすごい人だよ~~~~ と思いつつ、思い立ったら行かないと気が済まないということで。 ええ。混んでました。 子供連れはもちろん、けっこうなおじさま年齢の方々まで 老若男女、見に来ていましたねえ。 ヨシタケさんがデビュー前から手帳にかきためていたスケッチ、 妄想やアイデアなど、1万枚を超えるスケッ

団地のふたり、団地と私

気がつけば、1週間くらい更新していないのでした。 Webマガジンの記事を書いていて、 だいぶ書いたところで、やっぱりこれはやめておこうと思い、 違うものを書いては止まり、、、をやってました。 そんなことしてたら、9月だなんて! ところで、 NHKBSで、きのうから「団地のふたり」が始りました。(予告編☟) 小林聡美とキョンキョンといえば、 私は映画「マザーウォーター」を思い出してしまいます。 なにも起らない、のほほんとした映画ですが、その空気感が大好きでした(DVDも

時を経て、やって来たもの

2ヵ月に1度、エッセイを書かせていただいている、グラフィックwebマガジン Stay Saltyの7月の号に、絵を描くことについて書いたんです。 ・・とnoteでもご紹介しました。 そのなかで、中学のときに「ベルサイユのばら」の黒い騎士を徹夜で描いたことを書きました。 その模造紙に描いた「黒い騎士」が でてきてしまいました。驚愕。 今日ふと、押入れの天袋に押し込んでいた、 古いものをしまっていた箱、を取り出そうと思ったのです。 どうしても捨てられなくて、というものを入れ

今年も友人が参加している「ありのまみ神聖幾何学ハレアート合同作品展」を見に池袋まで。ありのさんが大天使ラジエルから啓示を受けて描きはじめたというアートで、描く人によって表現に個性があり、エネルギーも全く違って面白いし美しい。写真は友人のRomi Angeliさんのコーナーです。

絵を描くことに戻る Stay Salty vol.37

今日はお知らせもありました。 グラフィックwebマガジン「Stay Salty」vol.37がリリースされました。 私は、ふたたび絵(イラスト)を描くようになったことについて書きました。 内容は、ALOHA DESIGNさんのnoteで見渡せます。 中学の漫研で、文化祭前に大きな模造紙に絵(イラスト?)を描いたんですね、徹夜で。 「ベルばら」に出てくる「黒い騎士」なんですけど、 あのときの没入感が忘れられないんですね。 遥か昔のことなのに・・・ なにかこう、そうやって没入す

”小さな本”たち

これまでも何度か、作成したZINE(リトルプレス)について記事にしていますが、 振り返ると、けっこう作ってきたなと思ったので あらためてご紹介してみようと思います。 幼稚園のころからチラシをホチキスで留めて冊子にしていたくらいなので、 きっと「本」という形について、なにかとても思い入れがあるのだと思います。 バクゼンと、いつか自分の本を出すのだろうと思っていて それがコミックスだったり、フォトエッセイだったり、 イメージは変化しながら、でも、実現することはなく。 (一瞬そん

版画を買う

昨日、大森にあるギャラリー、Luft_alt(ルフトアルト)さんへ、 柿﨑かずみさんの版画を見に行きました。 大森駅から徒歩10分弱くらい。 ジャーマン通りっていったかな、大きい通りを歩いていくと着きます。 はじめてお邪魔したのは確か去年で、 やはり版画家さんの個展でした。 こじんまりとして、窓が大きくてすごく綺麗に光の入るギャラリー。 空気感が大好きです。 近くはないので、なかなか伺うのに腰が上がらないのだけど 行くと決めると、家から案外すんなり来れました。 道路を

青春時代にシティ・ポップってやつがあって良かった、と思った件

いつぞやの投稿で、料理しているときにYoutubeで稲垣潤一の「夏のクラクション」を久しぶりに聞いたと書きました。 その後もときどき、80年代くらいの日本のポップスを懐かしく聴いています。 いろいろな曲を編集してyoutubeにアップしてくれている人がけっこういますよね。 著作権どうなってます?と思ったりはするのですが 有難く聴いたりしてね。 で、きのうも「80年代シティポップ メドレー」ってやつを流していたら、杏里とかユーミンとか大滝詠一とか松原みきの「真夜中のドア」と

国立西洋美術館 ~写本 いとも優雅なる中世の宇宙~

6月11日から始まっております、国立西洋美術館の内藤コレクション展、 「写本 いとも優雅なる中世の宇宙」へ 待ち構えていたわけではぜんぜんないけど、思い立ったのがちょうど初日で、行ってきました。 内藤コレクションは、筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授の内藤裕史先生が、数十年かけて収集された中世写本のコレクションを、一括で国立西洋美術館に寄贈されたものだそうです。 その後も、内藤先生のご友人の長沼昭夫氏からの寄贈も含めたものが収蔵品となっているとのこと。 このコレクションは