J2第30節 栃木SCvsヴァンフォーレ甲府 プレビュー

初めてのプレビューになります。
日程が一週間空くこと、今シーズン最も悔しい想いをした相手なので書くことに決めました。

1.前回対戦

5連戦第5ラウンドの初戦となる1戦。
甲府は前回の5連戦では3勝2敗で勝ち点9と勝ち点は積み上げたが、印象としては昇格が遠のいたように感じる連戦であった。
甲府は現在6位につけており、昇格圏2位の徳島との差は勝ち点差11とまだまだ遠い位置にいる。
一方で前回の5連戦前は福岡、徳島、長崎、北九州の4チームが抜け出ている状況であったが北九州との差は勝ち点2まで迫ってきている。
5位新潟とも勝ち点では並んでおり、今回の連戦ではまず新潟、北九州の上に立ち昇格圏のチームを追いかける展開にしたい。

一方の栃木は現在9位。
昨シーズン20位、降格した鹿児島と同勝ち点でやっと残留したチームであったが今シーズンは大躍進のシーズンとなっている。
5位新潟との勝ち点差も4とトップ5も見えている状況。
この5連戦では甲府、京都、徳島、北九州と上位との対戦が続くため一気に順位を上げていく可能性を秘めている。

直接対戦の成績は甲府から見て6勝4分2敗。
アウェイでは3勝2分1敗となっている。
今節は栃木グリーンスタジアムでの試合となるが、甲府サポーターにとっても思い入れのある場所の1つだろう。
内田コーチが監督を務めていた2010年にJ1昇格を決めた舞台である。
前回対戦は0ー1というスコア以上の完敗。
前からの圧力、前への推進力に圧されセカンドボールを拾えず圧倒された試合であった。
今シーズン最も悔しい試合だった。

2.予想スタメン

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お互いに前節勝利を収めているだけに概ねメンバーは継続するのではないか。

甲府はターンオーバーを積極的に行っているため予想がつきにくいが、前節の勝ち方が良かっただけに変更は少ないのではないか。
その中で欠場していた中村亮太朗が前節復帰したこともあり、野澤に代えて中村の先発を予想した。
その他で変更があるとすれば両WBとCBか。
3試合連続で欠場している内田健太のコンディション、群馬戦で前半で交代した宮崎純真の状態がわからないためWBの予想は難しいが町田戦のパフォーマンスは藤田優人、荒木翔共に良かったため変更はしないと予想した。
CBは中塩大貴か小柳達司の起用で悩むところ。
ハイプレッシャーを回避するために中塩を起用するのか、ロングボールを蹴り込んでくる対策として小柳を起用するのか。
プレッシャーを回避し、ボール保持にこだわると予想し、中塩を選択した。

一方の栃木は前節愛媛戦でオビ パウエル オビンナが活躍し、DAZNの週間ベスト11に選出されたがレンタル元の横浜F・マリノスへの復帰が発表された。
また、エースとして、ハイプレスの先導役として活躍していた明本孝浩が前節負傷退場と攻守で活躍していた選手を失って迎える試合。
オビの代わりに川田修平、明本の代わりに矢野貴章の起用を予想した。
矢野かエスクデロ競飛王で悩んだが、守備の強度をなるべく落とさないため矢野を起用するのではないか。

3.注目選手

甲府の注目選手は中塩大貴。
明本の欠場が予想されるが、それでも栃木のハイプレスは継続してくるだろう。
栃木のハイプレスを剥がしてビルドアップしていかないと栃木ペースで試合は進んでしまう。
また、シンプルにロングボールを蹴り込んでくるため空中戦でも中塩の役割は大きくなる。

栃木の注目選手は川田修平。
オビ加入前はゴールマウスを守っていたが9試合ぶりの出場となる。
1ヶ月ぶりの出場となるだけに試合感がどうなのか注目となる。
栃木はハイプレスを仕掛けることによりDFラインの背後が空いてくるだけに注意が必要だ。

4.注目ポイント

甲府としては前から圧力をかけてくる栃木相手にボールを動かし、剥がしていきたい。
また、前から連動してプレッシャーに来る背後は空くので突くことが出来ればチャンスになる。

甲府は攻撃時に433に可変する特徴のあるチームである。
栃木の前節の愛媛は433のシステムのチームであった。
また、甲府は愛媛同様に後方からビルドアップを重視するチーム。
愛媛の自陣からのビルドアップに対し、栃木は積極的に人を捕まえに行く守備を見せた。

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このハイプレスを剥がすことが出来ればSBやCBの背後にスペースがある状況で、ドゥドゥや泉澤とドリブルに強みのある選手に1対1の局面を作ることができる。

少し上の図とは違う局面だが、この場面は前線からのプレッシャーに連動し、柳が潰しに行った場面。
一つ剥がすことができると背後にはスペースがあり、チャンスが作れることがわかる。

町田戦から2つの場面を取り上げたい。

1つ目の場面は相手CBのフィードを跳ね返し、相手の背後を突いた場面。
ロングボールを蹴り込み、セカンドボールを回収し押し込んでいくのが栃木の攻撃の特徴である。
この瞬間は栃木の選手の矢印は前方へ向かうため背後は疎かになる。
そこを上手く突くことができるかは鍵となる。

2つ目の場面は泉澤に対して食いつき、右SBの選手が背後を空けてしまい、ドゥドゥが突いた場面。
上の図のように前から人を捕まえにいき、サイドの選手にはボランチの選手が付く場面も見られた。
この得点場面のように泉澤が外に相手を引き付け、荒木がインサイドへのランニングからチャンスを作る場面も期待できる。

栃木の右CBに予想した柳は前節、1対1での対応となるとファールで止める場面も多く見られたため、1対1での対応を強いる展開を増やすことが出来ればセットプレーでのチャンスも増える。

また、片方のサイドに人数をかけて圧縮してくるため相手を食いつかせサイドを変えることでもチャンスは作れる。

こちらの場面は愛媛がビルドアップから相手を食いつかせ、サイドを変え、チャンスを作った場面。

前節の町田戦では似たような形で甲府は得点を挙げている。

町田相手に出来ていたことを、さらに強度が上がる栃木相手に出せるか。
前回対戦では嵐のような激しいプレッシャーに飲み込まれ何も出来なかった。
433に可変し、ビルドアップしたいがさせてもらえなかったのが前回対戦時。
今節は勇気を持って可変しながらボールを持ってるか。
前回の試合後新井が「ボールを持つ勇気が足りなかった」と語っていたが、今節は勇気を持って栃木のプレッシャーを剥がして行くことが求められる。
スタイルを出せた方が勝利に近づく一戦となる。

5.あとがき

2ヶ月ぶりの再戦となる。
前回対戦は何もさせてもらえず完敗を喫した。
栃木のハイプレスを回避し、堅守を破れるか。
はたまた前回対戦同様にハイプレスにハマり蹴らされ、セカンドボールを拾われ押し込まれ続けるのか。
2ヶ月の成長を見せる試合にしたい。

初めてのプレビューのため、上手くできたかは自信がありませんがお読みいただきありがとうございました。
スタメン予想も情報が無いため、あまり参考にはならないかもしれませんがお許しください。
甲府サポーターの皆様、絶対に勝ちましょう!
栃木に行かれる方は道中お気をつけて楽しんできてください!
栃木サポーターの皆様、今節はよろしくお願いします。
良い試合にしましょう!
チームや現地に行かれる甲府サポーターの方々を暖かくお迎えいただけると幸いです。

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