見出し画像

新戦力紹介②

第2回目の今回は飯島陸選手。
4人目の「陸」となるが、プロ入り前の知名度は他の3人に比べて圧倒的に高い選手である。

1.経歴

法政大学から加入する選手だが、飯島の名を全国に知らしめたのは前橋育英高校時代である。
前橋育英高校の同期には松田陸(ツエーゲン金沢)、渡邊泰基(ツエーゲン金沢)、角田涼太朗(横浜F・マリノス)、田部井涼(横浜FC内定)、後藤田亘輝(水戸ホーリーホック内定)、五十嵐理人(栃木SC内定)、宮崎鴻(栃木SC内定)がいる。
3年時には全国高等学校サッカー選手権大会で前橋育英高校初の選手権優勝に貢献し、自身も大会得点王に輝いた。

選手権得点王として鳴り物入りで法政大学へと進学したが、1学年上には今シーズン日本代表にも選出された上田綺世を始め豊富なタレントの前に出場機会を得ることができなかった。
選手権得点王という肩書に苦しむこともあったようだが、昨シーズンのリーグ戦後期になりブレイクを果たす。
終盤の4試合にスタメン出場して5ゴールをマークし、全国大会となった「atarimaeni Cup」では先輩の関口正大や長谷川元希と共に準優勝に貢献した。
今年に入り、大宮アルディージャの練習に参加したようだが、獲得のオファーは届かず甲府の目に留まり加入することとなった。
昨年の鳥海に続き、年代を代表するトップタレントが加入するチームとなってきた。

2.特徴

身長166cmの小柄なストライカーとなる。
サイドやシャドーでの起用も考えられるが、本人はストライカーとしてプレーすることにこだわっている。
動き出しやゴール前の嗅覚に優れ、守備でもハードワークができる選手。
身長が無い分、動き出しやDFとの駆け引きで勝負する選手であり、パスの出し手としては「いて欲しいところに必ずいる選手」である。
佐久間社長が補強ポイントとして挙げた一振りで仕留められるストライカーとなる。
飯島の最大の特徴はゴールを決めることと言えるかもしれない。
森スカウトの話によると長谷川が自分と合うと言っていたようで、長谷川が残留してくれればコンビネーションに期待したい。
周りとの連携から得点を重ねていく選手なだけに時間は掛かる選手かもしれないが、連携が深まれば得点を量産できる能力を持っている。
高さや強さ、速さと身体的な特徴が武器ではないだけに良さがわかりにくい選手かもしれない。
だが、ボールが無いところでの飯島の動きを見てみると彼の特徴や武器が見えてくるだろう。
サッカーの見方を広げてくれる選手となるかもしれない。

3.最後に

鳥海に続き、高校サッカーのスター選手の加入に驚いている。
サイズの無い選手であるが、田中達也(アルビレックス新潟)や大前元紀(ザスパクサツ群馬)と身長の変わらない選手がJリーグで活躍しているように身長が小さいストライカーが活躍できないわけではない。
特に大前は選手権得点王を獲得しており、共通点もあるだけに大前のような万能型の点取り屋となって欲しい。
身長が小さいことは不利であるかもしれない。
だが、幼少期から身長の優位性で戦ってきた選手とは違い、自身の力を発揮する方法を模索してきた飯島は魅力が詰まって選手であろう。
身長の小さな選手の希望となる活躍を見せて欲しい。
「小さな巨人」飯島陸の活躍を楽しみにしたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?