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点検の先にあるもの:シルビア、GT-R、そして新人育成

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今日は、S15シルビアの車検前点検を行うところから始まった。初めてのご来店となるオーナーは、車両のオイル漏れやフロントタイヤの摩耗を気にしており、その心配に応えるべく、重点的にチェックを進めることにした。車体そのものは悪くない状態だが、年数が経過しているため、やはり細かな劣化が見られる。この車を再びベストな状態に戻すために、手間のかかる作業が必要だと感じた。

スパークプラグのチェック
SRエンジン定番のオイル滲み


クランクシールは漏れあり

続いて取り掛かったのは、長期間預かっているR35GT-Rのオーディオ周りの作業だ。これもまた丁寧な作業が求められる。GT-Rの独特な存在感を感じながら、オーディオの脱着に集中する。その後、R32GT-Rの配線作業に移り、今日の仕事は終日、日産車との時間だった。

来週からは、新人のメカニック見習が入社する予定だ。私は教育係として、新人に作業の基本からしっかりと教え込む役目を任されている。自分の手を動かしながら、同時に新人への指導も行わなければならない。思い返せば、私がこの職場に入った頃、先輩たちが時間を割いて丁寧に教えてくれた。その恩返しをするつもりで、初心を忘れずに対応していきたいと思う。

今日という一日は、確実に仕事を進めながら、次のステップに向けての準備も進める、そんな充実した時間だった。日産車に囲まれて過ごした今日が、これからの自分にとっての大切な一歩になるだろう。

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