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サスペンション革新:ピストン位置調整による乗り心地とハンドリングの向上

4月21日(日)ツインリンクもてぎ、シビックオーナーズミーティングで会いましょう。

本日の日記では、最近のデモカーFL5シビックタイプRの改良作業について詳細に記述する。先日、この車両のスプリングを交換した際、乗り心地に満足できなかったため、更なる調整が必要と判断した。スプリング交換後のフィーリングの問題点に対処するため、セッティングの変更を実施したのである。

重要な調整ポイントは、リヤショックアブソーバーのピストン位置にあった。当初はHKSハイパーマックスのスタンダードセットアップから始めて、車高を10ミリ低く設定していた。しかし、ショックアブソーバー自体には手を加えていなかったため、HAL製の低反発スプリングに変更した際、バンプ側のショックストロークが不足し、底付きする問題が発生した。この問題を解決するため、ピストンの位置を調整し、必要なストロークを確保した。

さらに、ピストン位置を調整することの重要性についても触れたい。ピストンが低い位置にあると、ショックのオイル室内に侵入するロッドの量が増え、これがフリーピストンの圧縮を引き起こす。フリーピストン内部にはガスが封入されており、圧縮されると不快なゴツゴツ感が生じ、これがサスペンションの動きを損ない、フィーリングを著しく悪化させる。

カスタムカーの世界では、多くのショップが車高調の取り付けを行っているが、実際には、こうした細かなセッティングの調整が高い運転性能を実現する上で非常に重要である。適切なセッティングを施すことで、車両のポテンシャルを最大限に引き出し、ドライバーに最高の運転体験を提供できるのだ。今回の作業を通じて、車両のセッティングにおける微調整の重要性を改めて実感した次第である。

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