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チューナーの朝活:静寂の中のフルチューン
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毎朝の日課として始業時間前の1時間、エンジンのオーバーホール作業に勤しむことは、技術を磨き上げる貴重な時間である。現在は、ランサーエボリューションの4G63エンジンを手がけており、誰も来ることのない早朝は、問い合わせや他のスタッフの気配もなく、集中して作業を進めることができる。
エンジンのブロック側には、ピストン、コンロッド、クランクシャフトが組み込まれ、ヘッドにはすでにバルブが装着されている。特注のヘッドガスケットを介してこれらを組み合わせたばかりだ。ピストンには鍛造品を使用し、コンロッドはフルフローのH断面、クランクはフルカウンターのストロークアップ品を使用しており、フルチューンの仕上がりにこだわっている。
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各シリンダーにおけるピストンやコンロッドの重量は細かく調整しており、使用しているメタルは、弊社でよく使われる特別なものである。このメタルは従来のものとは考え方が異なるため、慣らし運転の重要性が増している。
朝のひとときを利用してのエンジン制作は、かねてからの夢であったチューニングメカニックとしての自分を実感させ、エンジンオーバーホール作業の醍醐味を日々感じている。また、理想のみならず、地道な作業の繰り返しによって自身が鍛えられていくことも、この重要な日課から得られる教訓である。
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