僕の優しさもだんだん年をとる

前にも同じ曲の歌詞を使ったなぁ。
くるりの男の子と女の子。いいよー。
女の子への敬意と、共に生きる人への愛みたいなものに包まれてるけど、
根底に、諦めみたいなものがある。なんか刺さる。

女性は、ケンカした時に過去のことを蒸し返す、という傾向がある話を聞く。
女性は、という一般化した話をするつもりはないのだが、
私はこうだからそうなるんですよーって言い訳をするお話。

なんだか感じたモヤモヤを、咄嗟に言語化できない。
モヤモヤした部分、モヤモヤにつける感情の名前、どうしてほしかったのか。
その場で一生懸命考える。
特に最近は、溜めることが一番良くないと思っているから、
考えて考えてなんとか言語化する。
何となく伝わる。
何となく、欲しかったリアクションをもらう。

そして、時間を置いて、ゆっくり考えて、ぴったり言語化できるようになる。
この頃にはもう問題は解決し、過ぎ去っている。
おそらく、相手はその場でひねり出した言語化で、たぶんたぶん、伝わっては、いる。
ただ、こちらは思うのだ。
「ちゃうねん、あん時より、ぴったりの言葉見つけてん。」
「あん時の言葉やったら、ちゃんと言いたいこと言えてない気がするから、完成したこの言葉で聞いて。」

そして、ずっとずっと後になってから、
似たようなシチュエーションで、
きちんと言語化された言葉が出せるのだ。
結果、「前のことほじくり返すなよ。」

もっと議論に慣れていたら、
感情の言語化に慣れていたら、
自分の気持ちをいつもタイムリーにわかっていたら、
こんなこともないのになぁと思う。
しかしまぁ、人間そんな急には成長しないもんで、
今の私は、後になって、言語化できた感情は、
その際に使うことはあっても、
過去の事実まで蒸し返すことのないように気をつける。

優しくなくなるんではない。
優しさが、年をとる、と言ってくれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?