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小節介は愛なのだ 17

コンビニで水2本とヨーグルト1個買ってレジへ。
「袋いりますか?」とアジア系のスタッフの方。
「要りません 。ありまーす。」 とエコバックを見せる。
エコバックに詰めながら、なんでスプーン2つ?
ーーービニール袋減らして、プラスチックスプーンゴミ増やしてどーすんねん?

その後、ホテルにチェックインしてから、すぐにお茶することにしていた友人が横にいたから、2人分のスプーンってこと?
ーーー気ぃ利きすぎぃーー! なお節介?

いつものホテルへチェックイン。
あれ? マネージャーの方代ったのか?1月なのに?
中央にて、お手本となるべく由緒正しきホテルマンの姿勢で立っていらっしゃる。
私が、はじっこの方に予約を申し出て、キーを受け取ると、ススッとその新マネージャーさんらしき方が歩み寄って来て「明日は、モーニング コール致しましょうか?」
は!? なんで? 私、今まで 10時のチェックアウトタイムに遅れたこともないし、そもそも、 今どきモーニングコールってぇ?「いえ、結構で す。10時前には、出ますので、ありがとうございます。」

ーーー携帯のセッティングとか出来ないおばちゃんと思われたのか?単に、スタッフの前で、老婦人に対するケアのお手本を見せたかったのか?
確かに、モーニングコールしてほしいゲストもいるかもしれないし、今だからこそ、この、的はずれお節介も私はアリだなって思った。

今どき、ホテルの予約はネットでするから、予約番号画面の携帯をフロントで見せたら、会話ゼロ。そのまま、チェックアウトの時は、キーをボッ­クスに入れて出ていくだけだし、下手すりゃ、キーを入れて「ありがとう。お世話様でした。」と、こっちが言う頃には、フロントの方の目線は既 にモニターにいっている。
いくら、ビジネスホテルだからって、ちと淋しい。

レストランだって、もう、 客の方が慣れちゃったから、自主的に体温計って、消毒液手につけて、案内してくれるの待ってる。携帯でQRコー­ドでメニューを読み取ってオーダー。
食べ終って、お会計。 これまた、こっちが、「ご馳走様ぁ〜。」と言う頃には、その店の人はもういない。

東京のビジネス街のランチタイムだもん。そんなもんさ!なのか?
ホテルもレストランも、何か頼むとか余計なことを言えば、若干の会話が生じるがこっちが言わなきゃ、会話ゼロでもイケちゃう。
ネットのクチコミ欄でスタッフはどうでしたか?って聞かれたって、印象もなにもない。

「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」ぐらいは言ってもらったと思うが、当然、笑顔で迎えられたのか否かも、記憶に残らない。

これを干渉されなくていいというのだろうか?

『気配り』とか『思いやり』と お節介の境い目って何?どこ?
受ける側の 気持ちか? それが心地良ければ「細やかな気配りをして頂き・・・」となり、思いやりのある人と受け取られるけど、不快であれ ば、「いらぬお節介なんだよ!」 になる。

相手のある事だし、難しいところだが、何十年ぶりの日本ですごく感じる、この日本に住んでる日本人(東京の?)無関心、無干渉。

お互いがその方が心地良ければ、それで良いのだが。

海外...インドネシアに住む邦人の繋がりって、もっとベトベト。お節介だらけ。干渉しまくり。

それが、インドネシア人が元々過干渉なところがあるから、感化されたのか? 邦人同士手と手を取り合わないと生きていけない国だから、そうなっ たのか?分からない。

もともと下町っ子でお節介気質では、あった。だって、困ってる人、ほっとけないじゃん!
きっとそこの角で転ぶであろう人、一言言ってあげたいじゃん。ーーーそれが、大きなお世話!お節介?!

まぁ、知らない赤の他人なら、我慢して、黙ってよう。しかし、それが、ファミリーや友人だったら?黙ってなんかいられない!っとなってしまう。

これまた、ずっーっと、日本を離れていた私のファミリーとか友達の概念がどうも、日本に住んでる日本人と合わない。

私にとってのファミリーは、もっと広いし、友達はもっと狭くて深い。友達Eさん曰く「イタリアのマフィアかっ?!」と笑われた。

今どき お節介→過干渉と思われるのか?セクハラ・パワハラ・モラハラとか言われちゃうのかもしれないけど。
だけど、これって、大切な人、好きな人への思いやりや気配りがなきゃ出来ないこと。
もちろん...too muchになってはいけないけれど、小さなお節介は、愛なのだ。

まさか、この歳んなってこんなことで悩むとは思いもよらなかったが、ブレイディみかこ氏著『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』的 に言うと...

ワタシは、イエローで
イエローにいるのに、
なぜかブルー 


そして、東京から、家に帰って翌朝。天気予報は、今週どんどん寒くなると言っている。
近日中に市役所行かなくちゃならないのに。
 田舎あるあるで、どこへ行くのも車で移動が前提のこの街。
ちなみに我が息子は、チャリンコ通勤派で、車を持っていない。
おのずと私は歩くしかなく、そのお蔭で1万歩ぐらい平気で歩けるようになった。退院直後は、30分かかった駅までの道程も、今では10分ちょいで行くことが出来る。それでも、市役所まで25分ぐらいかかるかな?
この寒い北風ビュービューの中歩いていくのイヤだなー。
「今週中に市役所行こうと思ってたのに、今朝テレビ見たら、どんどん寒くなるって言ってたし、どうしよ?」 と長男にぼやいたら、
「明日だったら、俺、休みだから、一緒に行ってやるよ。」
「一緒に行ってくれても、寒いのは変わんないじゃん。ハハハ」
ーーーまぁ、 デカイから風避けには、なるか?
この的はずれお節介、でも、この一言でココロはあったまる。

"小節介"いいじゃない!
お節介って気が回るから出来ること。
 先が読めるから出来ることなんだから、いいことだ。
優しい気配りの延長が小さなお節介となればいい。
要らなければ「ありがとう。でも結構です。」とか「大丈夫です。」とお断りすればいいのだー。



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